CYBERORO
中国記者"韓国は中国の鏡"
記者:キム・スグァン 2017-12-07午前02:17

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▲中国新浪網(シナドットコム)のリー・チンジョ記者(左側)、中国弈客のウ・チューチャオ記者。


中国棋士が頂上で激突している今回の2017三星火災杯ワールド囲碁マスターズ決勝戦にはこれまでより多い中国メディアが取材にきた。新浪網(シナドットコム)、弈客(モバイル中心メディア)の記者たちを久しぶりに見ることができた。 

これまで中国の囲碁関係者たちを対象にインタビューをする時は、ウィ・ビン中国国家代表チーム総監督やワン・レイ女子国家代表チーム監督、あるいはファ・スェミン国家代表チーム 総マネージャーのような人が主をなした。 自然に中国最高級プロ棋士の技量、訓練方式などが主題になるものだった。 

記者たちはまた他の見解の話を聞くことができそうだった。新浪網の李新舟(リー・チンジョ)記者と弈客の呉赤潮(ウ・チューチャオ)記者と対話して率直な話を聞いてみることができた。 



-三星火災杯を中国囲碁界でどんな棋戦と考えるか? 

(リー・チンジョ)歴史が古くなった三星火災杯は数多くの勝負の話を作り出した。 強者マア・シャオチュンがイ・チャンホの前では力を出せなかった、ルォ・シホがイ・チャンホの不敗神話を破った事件など各種の話が中国囲碁界を興奮させてきた。

コ・ジェやタン・ウェイシンは三星火災杯が排出したワールド スターだ。 中国プロ棋士の胸中に三星火災杯はとても権威ある大会として刻まれている。 毎年開かれる三星火災杯統合予選に中国プロ棋士は熱心に参加する。 

(ウ・チューチャオ)三星火災杯は応氏杯、東洋証券杯以後、最も権威ある大会だ。 歴史が深くて権威がある。他の大会の富士通杯は24回を最後に消えた。 三星火災杯チャンピオンになるというのは権威ある世界大会の優勝ということを象徴して、そのチャンピオンの系統を引継いでいっているという意なのでプロ棋士は悠久の歴史に自分の名前を上げるという闘志を燃やす。 



-中-中戦で繰り広げられる今回の決勝に対して中国囲碁ファンたちの反応が気になる。
 
(ウ) 2013年前後で中国は世界大会個人戦タイトルをさらってミ・ウィティン、チャン・ウェイジェ、トゥ・ジャシのような優勝者を出した。 しかし、これらの世界大会優勝が一度で終わり、世界大会4強に名前を上げることさえ困難になる現象が現れて中国はもう少し幼い側に視線が向かった。

グー・ズーハオ、リー・シャンハオ、シェ・オルハオ、これら3人は‘三ハオ’と呼ばれるのだが、これらのように1990年後半出生した棋士が成績を出して期待を集める。

グー・ズーハオが三星火災杯決勝に上がって、シェ・オルハオがLG杯決勝に上がった。 リー・シャンハオまで夢百合杯でよくしたとすれば三ハオが全て威勢をふるうことになるということだった。 中国はこれを‘青春の嵐’と命名して応援する。 

一方、タン・ウェイシンはチャンピオン隊列にある。 今回の三星火災杯で優勝すれば世界大会通算3回優勝を達成することになって地位はガラっと変わるだろう。 古力以後、世界大会を何度も優勝した棋士ではコ・ジェが有名で4回取得し、チェン・ヤオイェが2回だ。

そのように見ればパク・ジョンファンも2回だ。 これまで中国内で唯一低評価された棋士であるタン・ウェイシンが3回優勝を成し遂げるならば、コ・ジェに次ぐ大勝負師と呼ばれても遜色がないだろう。

ただし、勝負以外の評価はどうかわからない。 対局態度がそんなに模範的だと見なされてはいない。 自由奔放といおうか。 

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▲弈客のウ・チューチャオ記者。 囲碁コンテンツでストーリーテリングがとても重要だと考える。



(リ)おっしゃった‘青春の嵐’現象には共感する。シェ・オルハオ、グー・ズーハオなど98年生まれが今年爆発している。それでも誰が勝っても良い状況であることは明らかだ。中-中戦になって居間の戦いになった。中国表現では‘内戦’という。

タン・ウェイシンが勝てば3冠王になるので良くて、グー・ズーハオが勝てば98年生まれとして初めてのチャンピオンになるので良い。幸せな悩みだ。

こういう軽い心はファ・スェミン中国国家代表チーム総マネジャーや中国国家代表チーム総監督が団長としてこないことだけ見てもよく知ることができる。 囲碁とは直接的な関連がない方が団長に来られた。 


-異例の中国メディアもたくさんきた。新浪網、弈客、體壇周報。 

(ウ)コ・ジェとス・ウェが上海で対局する時、報道陣で大会場がぎっしり埋まったことを思い出す。 三星火災杯も舞台を度々中国に広げれば大会をさらに広く知らしめる機会が多くなるだろう。

-人工知能時代がかなり近づいてきた。中国囲碁界にも変化が多いようだ。
 
(リ)中国テンセント社が開発した囲碁人工知能絶芸は勝率を分析して参照図を提示する。 携帯電話でも簡単に提供されることができる。 その高い水準に中国プロ棋士も感心する。 これは囲碁規定に影響を与えた。

すべての試合で携帯電話の電源を消すことから回収することに変えた。 合肥で開かれた国際ペア大会で初めて適用した。 また、インターネットで進めた予選ができなくなった。

その上プロ棋士アマチュア関係なく人工知能をスパーリングパートナーとする。 日本人工知能ZEN、ベルギーのリーラ、AQなど使う人工知能プログラムも多様だ。 

中国のス・グァンイェ アマチュア7段は自宅にハイスペックのハードウェア設備を用意してリーラで囲碁訓練をするという。 囲碁リーグは規制が容易でなかった検討に人工知能使用を許容する。

また、ご存じのようにAlphaGo教育ツールもほとんど完成段階に来ている。 絶芸の最近のバージョンはプロ棋士を相手にAlphaGoマスターと似た勝率を見せるという。 今週末開かれる人工知能囲碁大会で絶芸はさらに最適化されて強くなった実力を見せると期待する。 

(ウ)私はプロ棋士制度はまもなく消えるだろうという主題で記事を書いて途方もなく非難を受けた。 インターネットで論議は続いている。 人工知能がプロ棋士の存在意味を威嚇することができるかということが骨組みだ。

プロ棋士は高級な囲碁を見せる代表的な存在だった。 もう人工知能がその水準を越える。‘人工知能よりより良い内容を見せることはできないプロ棋士が一生を囲碁だけで暮らすことが大丈夫なのか’という見解が囲碁界で頭をもたげている。 

-中国囲碁界は韓国囲碁界をどのように眺めるか? 

(リ)鏡のように感じる。 比較できて経験を持ってくることもできる。 三星火災杯の新しい試みと発想を学び、活用する。 統合予選、ダブルエリミネーション、昼食時間除去などがそれだ。 感じられるだろうが中国囲碁界は韓国囲碁の動向に対して敏感でイシューを分析する。 

(ウ)聞慶(ムンギョン)セジェ杯のように公式化したプロアマ大会でカン・ドンユンが優勝したことに対して論議が熱い。 中国は正確に同じ形式はないけれど色々な形態でプロとアマが共に調和が取れて対局する大会もある。

100位圏外の名前が知られていないプロが参加するならともかく、世界大会優勝者が参加して優勝したことに対して中国囲碁ファンたちは否定的な視線をさらに多く送っている。 

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▲ノートPCを手から離さないリー・チンジョ記者。 速報を重視する。



(リ)中国団体戦である甲級リーグは韓国囲碁リーグにヒントを得て、ポストシーズンを作る計画であると分かる。 公式に発表はしなかったが内部的にはほとんど決定されている。




-韓国囲碁界と中国囲碁界、今後も善意の競争をやり遂げて行くために必要な要素は何だろうか? 

(ウ)何よりも全方向的な交流が重要だ。 来年から韓国囲碁リーグと甲級リーグが優勝チームどうし対抗戦を行う。 もう少し拡大してヨーロッパのサッカープレミアリーグのように皆一緒に競う一つの大会を作るのが究極的な形だろう。

もちろん日本を念頭に置いた話だ。 天元戦や名人戦は韓国と中国の優勝者が対抗戦を行うことができて良かったが消えて残念だ。 

(リ)交流戦と対抗戦をずっと続けて作られなければならない。 統合予選には大規模な外国棋士が参加するが、1回戦で落ちたときにすぐに本国に戻らないで交流戦を企てるのもアイディアの中の一つだ。 中国と韓国が力を合わせて世界囲碁ランキング算定を計画しているというのだが、これもはかどることを希望する。 
原文記事:CYBERORO