HANGAME
[AlphaGo] 白番を望んだコ・ジェ、最後の自尊心たてるだろうか

 0527-a1
▲コ・ジェ9段(左側)とAlphaGoが行う三番勝負、'囲碁の未来サミット'最終3局がAlphaGoの黒番で始めた。


コ・ジェvsAlphaGo、囲碁の未来サミット第3局
コ・ジェ"ニギリをしないで白番で打ちたい"

2局を白番で敗れた後、コ・ジェ9段は物足りなさを濃く表出した。 とても緊張して緩い手を打ったせいで機会を生かすことができなかったと自ら叱責した。 それから最終局を白で打ちたいという意思を表明した。 

2局の物足りなさをなだめたかったことで、2局と同じ失敗を繰り返さないという負けん気も動いたことだろう。もう一度白で打つならば勝つことができそうな気分にもなっただろう。 万感が交差しただろう。 

コ・ジェは白番で上手く打つ。 2015年にはその年最後の対局でイ・セドル9段に敗れる前まで白で34連勝を走ることもあった。 韓国棋士の間で'白ジェ'というニックネームを付けることもあった。 '白番コ・ジェ'という意だ。 

AlphaGoも白の囲碁が強い。 大きいコミを財産とみなして局面を簡単に簡単に安定的に整理していく。 相対的に黒を握れば開始から不利な出発だと計算するのか戦闘指向を表わす。 戦闘が広がれば局面が複雑になって大言壮語しにくい乱戦に陥る。

2敗にあったコ・ジェが白を握ると明らかにしたことは勝利に対する強い熱望だ。 コ・ジェは白番が強くて、また、中国ルールは黒が負担しなければならないコミが7目半で韓国より1目多くもある。 

昨年AlphaGoと対決する時のイ・セドルを思い出させる。 当時イ・セドルは3敗後、白で1勝を挽回して、"最終5局は黒で打ちたい"と提案した。 白で勝ったので(白でよく打つAlphaGoに白番を譲歩して)黒でも勝ってみるという勝負欲の発動だった。

最終局は再びニギリをすることが基本規定だが、ディープマインド側はコ・ジェの意見を受け入れた。 コ・ジェの白番で行われている'囲碁の未来サミット'の最終日試合。 人間代表コ・ジェはどんな闘魂を見せるだろうか。 中国、浙江省烏鎮の国際コンベンションセンターに整えられた特別対局場は緊張感が広まる。

 0527-ag1
▲序盤からAlphaGoが斬新な(?) 手を持ち出した。 左下隅5でかけた手は右上隅小目がある左上隅側を先にかけていくことが人間の普通感覚。 黒7も変則中国流だ。 右辺黒13も新鮮だ。 イ・セドル9段は、"しばしば打たれる手ではないが十分に打つことができる手"という。 コ・ジェは手を引いた。
原文記事:HANGAME 


250