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[AlphaGo]相談碁、得より失が大きいこともある

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▲ '囲碁の未来サミット'は26日イベント対局に続いた。 クー・リー9段とAlphaGoA(右側)、レン・シャオ8段とAlphaGoBがそれぞれチームを級んでペア対局を行う姿。 (写真/グーグル)


中国強者5人チーム成し遂げてAlphaGoと対決
打ってみる利点反面、意見相反するも

一対一で対抗していつもひざまずいた人間強者が、今度はチームを級んで挑戦状を投げる。 数人が一チームを構成してAlphaGoと対決を行うことは初めてになる。

コ・ジェ-AlphaGoのメイン勝負で、23日から中国浙江省烏鎮の国際コンベンションセンターで開かれている'囲碁の未来サミット'は、26日二対局のイベント対局を継続する。 午前にはAlphaGoがそれぞれ違うプロ棋士とペアになって行うペア対局を始め、午後にはAlphaGo対'人間チーム'が対決を行う。

関心が行くところはチーム員どうし相談して碁を打っていく'相談碁'だ。 AlphaGoの技量が人間一人一人が対抗するには、色々な対局の結果で不可抗力であることがあらわれたので、果たして色々な棋士が額を突き合わせて行う対決ではどんな結果を引き出すのか関心を集める。

人間チームはミ・ウィティン9段(2位)、ジョウ・ルイヤン9段(4位)、チェン・ヤオイェ9段(5位)、ス・ウェ9段(8位)、タン・ウェイシン9段(20位)で構成された(括弧の中は中国ランキング)。

ランキングも高く、全て世界大会優勝経歴者だ。 ミ・ウィティンは2013年夢百合杯、ジョウ・ルイヤンは2013年百霊杯、チェン・ヤオイェは2013年春蘭杯と2016年百霊杯、ス・ウェは2013年LG杯、タン・ウェイシンは2016年応氏杯を優勝した。

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▲相談碁に立ち向かう中国選手たち。 一番右側はコ・ジェ9段。

人間は'切実な1勝'を上げることができるだろうか。 相談碁はシナジー効果が発揮されて人間に有利な方式になることができるだろうか。

プロ囲碁界には相談碁方式の世界大会がある。 中国が主催する2015年第2回金竜城杯決勝で、パク・ジョンファン・イ・ドンフンとチームを級んで中国チームに勝って優勝を占めたことがある。キム・ジソク9段は、"打って考えることができるという点は明らかにメリットがある"と話す。 

イ・セドル9段も同じ考えだ。 "相談碁なので碁盤があるから、打って考えることができるというのは役に立つ"ということを最も大きい利点としてあげられる。 反面、意見衝突が起きることもあるのはマイナス要素として選ぶ。

"自分の考えにはないようだが、それでも相手方の意見を無視することもできない。 その時は調整する時間が必要だが、時間がたくさん必要だ。 十数時間を打たなければ効果は微弱だ。 負担にもなる。 ひとりが主張してそのまま行ったが悪くなるならば…。" 

ややもすると船が山に行くことがあるという話だ。 さらに、プロ棋士は一人一人の個性も強く、また、囲碁スタイルである棋風も各々だ。

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▲ 2015年12月に開いた第2回金竜城杯決勝で韓国選手(左側からイ・ドンフン、キム・ジソク、パク・ジョンファン)が相談して相談碁を行う姿。


実際に4時間30分タイムアウト制で行った1回金竜城杯では、中国チーム(チェン・ヤオイェ・ス・ウェ・ジョウ・ルイヤン)が意見衝突を起こしてチームワークが瓦解したせいで自滅することもあった。

イ・セドル9段は、囲碁は頭の中で読むゲームであるから、打って考えることができる相談碁はイベント以上の価値を置くことは難しいという立場だ。

一方、現地で韓国語公開解説を受け持っているキム・ソンリョン9段は、"相談碁はゴルフに例えるならば、一人の選手が色々な人を相手にプレーして相手側のうち最も良いボールに対抗して勝敗を決めるベストゴール マッチ"であるとし、"この方式でも勝てなければ今後絶対AlphaGoに勝つことができない"という意見を伝えた。

AlphaGoの強さに、"10級10人が集まっても1級1人に勝てない"という笑い話も出てくるのだが、囲碁強者5人が'1+1=1.1'以上を作り出すのか注目を集める相談碁は、韓国時刻午後1時30分に始める。 制限時間は2時間30分(秒読み1分3回)で長くない。

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▲以下はペア対局の姿。 ニギリの結果、クー・リーチームの黒番で始めた。 着手順序はクー・リー→レン・シャオ→AlphaGoA→AlphaGoB。

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原文記事:HANGAME 


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