HANGAME
[AlphaGo]第2局、'AlphaGoショー'を期待する

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▲コ・ジェ9段(左側)とAlphaGoが行う三番勝負、'囲碁の未来サミット'第2局がコ・ジェの白番で始めた。

コ・ジェ-AlphaGo、囲碁の未来サミット第2局
イ・チャンホに似ているAlphaGo、何を見せるだろうか

AlphaGo開発チームで明らかにした内容のとおり、現在'AlphaGoマスター'が1年前イ・セドルに勝った時より三子さらに強くなったとすればコ・ジェとの対決に大きい意味を付与し難い。 



結果は火を見るより明らかであるためだ。 人工知能どうしの対決を通じて差を測定したことなので直接比較できない部分があるけれど、コ・ジェがイ・セドルに三子で勝つことができないから。 

ディープマインドが何故この対決をするのかと思うと気がかりなことだ。 ひょっとして他の種類のAlphaGoが出てこようとしたからではなかっただろうかと思う疑問もある。 コ・ジェは1局の一敗を認めた。

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"昨年までは人間と同じだったが、今はもう'囲碁の神'と同じだ。 どの程度の実力なのか計ることさえ難しい。"

AlphaGoが好む3・三を逆に打って実利作戦を駆使するなどの'オーダーメード戦略'も無効であった。 差(半目)は大きくなかったけれど、何目をさらに勝つかより'勝利自体'が目的で目標であるAlphaGoにとっては重要な部分ではなかっただろう。

AlphaGoのスタイルは、通算140回優勝し、'神算'というニックネームを持っているイ・チャンホ9段の全盛期を思い出させるという評が多い。

厚く打って全体を見通すバランス感覚が卓越して、優勢を捉えた後には精密な計算を基に安全にゴールインする。 失敗がない点も似ていた。

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コ・ジェ9段と人工知能AlphaGoが総三対局を競う'囲碁の未来サミット'は25日、中国浙江省烏鎮の国際コンベンションセンター特別対局室で二回目の対決に入り込んだ。 石を変えて今度はコ・ジェが白を握った。 中国ルールは黒が負担するコミが7目半と大きくて、またコ・ジェは白番で34連勝をおさめるなど黒より白番でよく打つ。

AlphaGoが人間を追い越したのも足りず遠く先んじているので、白番が効果を発揮するかはわからないが、それでも白番であるから人間を代表することを期待する。 すでに勝敗を越えた勝負ならばグーグルの'囲碁ショー'も期待する。

 
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▲ 白4までは白黒だけ変わっただけ1局と同じ進行。 AlphaGoは黒5で積極的にかけていった。 特に強いAlphaGoの序盤を牽制するための手段で、AlphaGoの足を縛っておくための方便として真似碁が議論されたりもしたが、コ・ジェは対局前に打たないといったし2局でも打たなかった。 皆が集中している勝負で自分の囲碁を打たなければ一生後悔するかもしれないから。 序盤は'AlphaGo手法'が登場すると右上から急転が広がっている。

原文記事:HANGAME 


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