HANGAME
AlphaGoは強かった…水が流れるようにコ・ジェに完勝

 0523-a50
▲ '囲碁の未来サミット'第1局で、コ・ジェ9段(左側)が人工知能囲碁プログラム AlphaGoに半目敗れた。 AlphaGoは'やわらかい強さ'を見せ、より人間らしかった。


コ・ジェ-AlphaGo、囲碁の未来サミット第1局
AlphaGo、局面主導して289手半目勝ち

予想した結果が出た。 蓋を開ける前から結果より内容が焦眉の関心事として固まってしまった対決で、人工知能AlphaGoが人間代表コ・ジェ9段を破った。 289手半目勝ちだった。

23日、中国浙江省烏鎮の国際コンベンションセンター2階の特別対局室で開かれた'囲碁の未来サミット'第1局で、AlphaGoは水が流れるような局面運営で形勢をリードしていったあげく完勝をおさめた。

ニギリの結果コ・ジェの黒番で始めた。 先に打つ黒が白に与えなければならないコミが7目半と大きい中国ルールでは、相対的に白を握りたい棋士が多いのが事実。 今年に入ってAlphaGo囲碁の影響でスタイルに変化を見せているコ・ジェは自身の二手目に3・三に布陣して四手目に3・三に入った。

 
0523-a52

それにしてもこのように早い時期の3・三侵入はきわめて異例的だ。 悲壮な表情で着手を続けたコ・ジェは、部分の攻防で思ったよりよく処理されて、比較的易しく打開したが全体的な形勢はAlphaGoが優位に立った。 

100手あたりでコ・ジェが対局を級むのに多少難しい局面に処した。 絶望的な形勢ではなかったが、コミが負担になる形勢に置かれた。 モク・ジンソク プロは、"AlphaGoの厚みを活用する能力とバランス感覚が卓越した"と解説した。

明確な問題手は見えなかったが、少しずつ遅れをとる感じ。 極端な実利作戦を広げたが、未知数であったAlphaGoの厚みが現実的な地として換算され、実利面ではかえってコ・ジェが遅れをとった。 それだけAlphaGoのバランス感覚はすごかったし、厚みを利用する方式は自然だった。

 0523-a53

▲現地でグーグルコリアの韓国語解説を担当しているキム・ソンリョン9段の解説の姿。

両側の授受を合わせて97手目にコ・ジェが勝負の賭けに出た。 中央に垣根を大きく置いて上辺黒の領域を全て地で作るという果敢な決断だった。 いわゆる時期尚早である勝負の賭け。 また、それほど形勢が悪いと判断した非常手段でもあった。

AlphaGoは黒の領域の中に一歩さらに深く入った。 コ・ジェは当然退路を遮断した。 自分が強い陣営に引き込んで、攻撃で反転を狙うこの作戦に対して国内棋士は"この場面で最善の戦略と見える"という評が多かった。

だが、AlphaGoは特に難なく生きてしまった。 簡単に簡単に打ちながらも弾力的な動きが出てきた。 中継画面で顔をおおう姿のコ・ジェ。 あきらめの光も見えた。

AlphaGoの着手は、はやかったが失敗も見えなかったし隙もなかった。 最後には勝つ程度だけ残した。 開始4時間23分目に終局した。 制限時間3時間中、残り時間はコ・ジェが13分17秒、AlphaGoが1時間29分6秒。 

 0523-a54

AlphaGoの局面運営は恐ろしかった。 自分学習だけを通じて誕生した2.0バージョンだとすると、ひょっとして初手をどこに打つのか、既存の囲碁パラダイムを完全に揺さぶるだろうかと気がかりなことが大きかったが、著しく特異な着手はなかった。 以前のAlphaGoと大きく異なった点も、5000年伝統の人間囲碁と破格的に違う点も見られなかった。

モク・ジンソク プロは、"強烈だったりきらびやかな手法ではなく、厚みとバランス感覚でこつこつわかりやすくて平易に打つことも、その重圧感が派手な手法よりさらに強く感じられた"と話した。

総三対局中二回目の対局は韓国時刻25日午前11時30分に続行される。 コ・ジェは相対的によりよく打つ時は白を握る。 三回対決の勝者が150万ドル、約17億ウォンの賞金を一人占めする。 これとは別にコ・ジェは三対局の対戦料で30万ドル(約3億3500万ウォン)を受ける。 制限時間は3時間、秒読みは1分5回、コミは7目半だ。

 0523-a56
0523-a57
▲駄目までみな打って数えを待つ姿。

 0523-a55
▲コ・ジェ9段が好む白番で打つ2局では良い内容を見せるだろうか。
原文記事:HANGAME 



250