CYBERORO
原文記事:CYBEROROグーグル計算書はすでに出てきた‘AlphaGovsコ・ジェ’世紀の盤上対決切迫▲Googleディープマインドの人工知能(AI)囲碁プログラムであるAlphaGoとコ・ジェ9段の正面対決との関連で10日、中国北京の中国棋院2階大会場で開かれた記者会見に参加したコ・ジェ(一番右側から)、クー・リー、ジョウ・ルイヤン、ス・ウェ、タン・ウェイシン、ミ・ウィティン9段などが並んで参加した。[出処:韓国日報]ホ・ジェギョン記者による['AlphaGovsコ・ジェ'世紀の盤上対決切迫…グーグル計算書はすでに出てきた]記事内容を移しました。○● [韓国日報]記事原文見る←クリックGoogleディープマインドの人工知能(AI)囲碁プログラムであるAlphaGoと、世界囲碁ランキング1位である中国コ・ジェ9段が行う世紀の盤上対決が秒読みに入った。 囲碁界と情報技術(IT)業界では、AlphaGoの優勢を占っているなかで、一部ではコ・ジェ9段の勝利の可能性も慎重に見ている。12日、グーグルと韓国棋院などによれば、グーグルは中国浙江省烏鎮で翌月23日からAlphaGoとコ・ジェ9段の正面対決(三番勝負)を持つ。
グーグルはまた、27日まで続く今回の対局期間にAlphaGoと中国棋院所属プロ棋士5人(ス・ウェ、チェン・ヤオイェ、ミ・ウィティン、タン・ウェイシン、ジョウ・ルイヤン9段)が、一つのチームで構成されて行う相談碁(26日)およびペア碁(AlphaGo&クー・リー9段vsAlphaGovsレン・シャオ8段)試合(26日)も共に進める。
AlphaGoの公式対局は、昨年3月韓国棋院所属のイ・セドル9段と繰り広げた五番勝負から4勝1敗で勝利した以後、1年余ぶりだ。▲デミス・ハサビス Googleディープマインド最高経営者(CEO)が、10日AlphaGoとコ・ジェ9段の正面対決との関連で、モニターを繋いで挨拶の言葉をしている。AlphaGo、一方的勝利展望今回の大会のハイライトは、やはりAlphaGoとコ・ジェ9段の真剣勝負だ。 制限時間は各自3時間に1分秒読み5回に繰り広げられる今回の対局の優勝賞金は150万ドル(約17億ウォン)だ。 コ・ジェ9段は賞金とは別に出場料30万ドル(約3億4、000万ウォン)を、すでに取りまとめた。コ・ジェ9段は、名実共に現在世界囲碁界の第一人者だ。 今まで合計4回の世界大会優勝トロフィーを持ち上げたコ・ジェ9段は、現在三星火災杯ワールド囲碁マスターズと、夢百合杯世界囲碁オープン タイトルを保有している。 特にコミ(7.5目中国ルール)が与えられる白番を選択した場合、コ・ジェ9段の勝率は80%以上を誇る程強大だ。だが、IT業界と囲碁界の大多数は今回の正面対決勝利も結局AlphaGoに戻ると見通している。 チュ・ヒョンソクソフトウェア政策研究所専任研究員は、“コ・ジェ9段が世界第一人者だとしても、1年前より一層強力になったと見られるAlphaGoには相手にならないだろう”と見通した。
現韓国囲碁国家代表チーム監督であるモク・ジンソク9段も、“勝負はしてみてこそ分かるだろうが、実力がすでに検証されたAlphaGoが勝つと見る”として“コ・ジェ9段が勝つことは難しいだろう”と予想した。事実、1年前に比べて明確に向上したAlphaGoの技量はすでに確認されたことがある。 実際のAlphaGoは昨年末から今年の初めまでインターネット上で‘マスター’と‘マギステル’というIDで世界囲碁界を牛耳っている韓国と中国、日本などの看板級プロ囲碁棋士に60戦全勝で焦土化させた。 この戦績にはコ・ジェ9段と繰り広げた3度の対局で全て勝利した結果も含まれた。特に多くの対局が170手内外で相手方に逆転は難しいという判断を強要、降参(中押し勝ち)を受け取る怪力まで誇った。
当時、AlphaGoと対局を行った国内プロ囲碁棋士キム・ジョンヒョン6段は、“AlphaGoは相手が予想できない‘びっくり手’でうろたえさせる力がある”として“AlphaGoとコ・ジェ9段の正面対決展望でもAlphaGoの手をあげたい”と話した。
キム・ジョンヒョン6段は、現在国内唯一の囲碁正規リーグである‘KB囲碁リーグ’シーズンMVPを2番(2011、13年)受賞するほど相当な棋力を備えた選手だ。▲イ・セドル9段が昨年3月ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテルで開かれたAlphaGoとの3局目で初手を着手している。 グーグル提供
グーグル、AI認知度上昇、および中国市場攻略…二匹大石狩猟今回の対局の勝敗が関心事に浮び上がるが、緻密に計算されたグーグルの戦略として推進されたという部分もまた、感じてみるだけのことはある。グーグルは、現在4次産業革命の中心に立ったAIに途方もない精魂を込めている。 一年に注ぐ予算だけでも5兆ウォンで、現在まで累積投資規模は33兆ウォンを越えたと分かった。
韓国全体の人工知能関連予算が5000億ウォンほどである点を勘案すれば相当な規模だ。
AlphaGoとコ・ジェ9段の正面対決を通じて、グーグルの人工知能に対するブランド認知度も引き上げるという推論が出てくる理由だ。 特に今回の対局では中国プロ囲碁棋士5人とAlphaGoが5対1で戦う相談碁に、ペア碁試合まで準備された。今回の相談碁に出る中国プロ囲碁棋士5人は全て世界大会優勝経歴を持っている綺羅星のような選手たちだ。 囲碁が確実なプロスポーツとして位置付けた中国で、興行を呼びおこすには十分な下絵であるわけだ。
モク・ジンソク9段は、“コ・ジェ9段と繰り広げる対局が最大の関心事ではあるが、相談碁やペア碁の試合が一緒に開かれるのを見れば、グーグルが今回の対局をイベントと考えるようだ”と話した。世界最大市場である中国で位置づける布石も、やはり今回の対局を準備したグーグルの計算書に含まれたという分析も出てくる。
中国政府は現在メディア統制措置の一環で、現地でグーグルとフェイスブック、YouTubeなどに対する接続を遮断している。 中国関係当局の統制下に置かれたインターネット サービス環境を改善させてみるというグーグルの意志ものぞけるような項目だ。
現在中国を掌握した習近平国家主席や李克強総理が共に‘囲碁狂’という点は広く知られた事実だ。 2014年、韓国を訪れた習近平中国国家主席には螺鈿漆器に入れられた碁石をプレゼントしたことがある。
“改善されたAIの水準を確認する水準”ということが今回の大会を準備したグーグル側の名分だが、多角的な解釈を産むようにする部分だ。
‘近づく未来、ITビッグピクチャー’の著者であるイ・ガグンIT専門コラムリストは、“グーグルは、AlphaGoとコ・ジェ9段の囲碁イベントを通じて、自社のAI競争力を広く知らしめようとする意図が分かる”として“グーグルで現在心血を注いでいるロボットや自律走行車、無人航空機(ドローン)等、AI搭載速度もまたより一層はやくなるだろう”と見通した。
