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'怪物秀行'孫娘藤沢"碁を打つことになったのは人生最大の幸運"

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▲藤沢秀行9段の孫娘であり、日本女流囲碁第一人者である藤沢里菜3段。 彼は“祖父の囲碁は感覚が格別だ。 より一層強くなって祖父の囲碁を深く理解したい”と話した。 [写真:中央日報チャン・ジニョン記者]


[出処:中央日報]チョン・アラム記者による[‘怪物秀行’孫娘藤沢“碁を打つことになったのは人生最大幸運”]記事内容を移しました。○● [中央日報]記事原文見る←クリック

 

韓国女流リーグを走る藤沢里菜
日本女流名人戦優勝、第一人者登板
昨年から‘麟蹄(インジェ)ハヌルネリン’で活躍
幼い時チョ・フンヒョンと4子置いて対局
チェ・ジョン、オ・ユジンを破るのが1次目標
 

先月、日本女流囲碁界に新しい第一人者が誕生した。 藤沢里菜(19) 3段が、第29期日本女流名人戦で優勝した。 藤沢3段は、先月8日開かれた挑戦五番勝負第2局でタイトル保有者である謝依旻6段に2連勝をしてタイトルを取得した。

囲碁ファンたちにとってこのニュースがより一層うれしかったのは、藤沢3段が1970~80年代日本囲碁の第一人者であった故・藤沢藤沢秀行9段の孫娘であるためだ。 ‘シュウコウ’という名前でも有名な藤沢9段は、自由で豪放な気質で一世を風靡した日本囲碁の伝説だ。

彼は悪性リンパ種、前立腺癌など3度の癌を克服し、50才を越えても後輩に全く押されず‘怪物’というニックネームも得た。 特に、92年67才で王座戦を占めて最高齢タイトル獲得という大記録をたてた。

藤沢3段は11才だった2010年に入段。日本棋院最年少女流棋士の記録で、祖父と父・藤沢一就(53) 8段の代を引き継ぐプロ棋士になった。

藤沢3段は日本を越えて昨年からは、韓国女流囲碁リーグの麟蹄(インジェ)ハヌルネリンの所属選手として活躍中だ。 韓国女流囲碁リーグに出場するために韓国を訪れた藤沢3段に、最近ソウル、馬場路(マジャンノ)韓国棋院で会った。

 

Q:韓国女流囲碁リーグに参加する所感は。
 
A:“韓国女流囲碁リーグは、日本と違って夜に囲碁TVスタジオで対局を進めます。 環境が違うのでさらに緊張する時があります。 ヒョン・ミジン監督とオ・ユジン5段など同僚選手たちがよくしてくださるので、大変なことなく楽しく過ごしています。” 

Q:女子選手の中でライバルと考える相手は。
 
A:“ライバルとは違いますが、‘目標’と考える選手はチェ・ジョン7段とオ・ユジン5段です。 中国にはウィ・ズィン5段がいます。 この棋士たちを相手にした時の戦績があまり良くないです。 特にオ・ユジン5段は一度も勝ったことがないです。” 

Q:囲碁はいつ初めて接したか。
 
A:“家族のために幼い時から自然に囲碁を知るようになりました。 6才の時に本格的に習い始めたのですが、初めには石を取るのがおもしろくて囲碁を続けようと考えました。 7才の時にプロ棋士にならなければならないと決心して洪清泉先生の道場に入りました。” 

Q:父に学ばないで洪清泉先生の道場に入った理由は。
 
A:“棋院で偶然洪清泉先生に会ったのが縁になりました。 道場を新しく作るということで、一度来ないかと言われました。 死活解説、リーグ戦など、プログラムが日本の道場と違ったことが多かったです。 母はそういう部分が合うようだと考えたようです。” 

Q:祖父と碁を打ったことがあるか。
 
A:“残念ですが指導碁も打ってみることができませんでした。 代わりに幼かった時、祖父の紹介でチョ・フンヒョン先生と4子置いて数回対局をした記憶があります(チョ9段は藤沢9段の愛弟子だ)。 終えた時に祖父がチョ先生に、‘孫娘に碁の才能があるか’と尋ねられて、チョ先生が‘大丈夫であるようだ’と答えたことを思い出します。” 

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▲ 1984年当時師匠である藤沢秀行9段(右側)と共に位置したチョ・フンヒョン9段。


Q:孫娘が入段したことを見られたとすれば非常に喜んだはずなのだが(藤沢9段は藤沢3段が入段する1年前である2009年に肺炎で亡くなった)。
 
A:“そうだと思います。 私もやはり祖父に囲碁を習いたかったのですが、私が10才の時に亡くなって機会がありませんでした。 本当に残念です。 代わりに普段祖父の棋譜を並べて囲碁勉強をしています。 プロ棋士として似ていたい部分が多いです。” 

Q:祖父のことで負担にもなるはずなのだが。
 
A:“そのように考える方が多いですが、実際に大きい負担は感じないです。 私が祖父を越えることにはならないようです。 ただ、祖父が打った手を理解できる程さらに強くなりたい欲があります。” 

Q:囲碁家族だと良い点も多いことのようですが。
 
A:“何より家族のおかげで囲碁に接することができたのは私の人生最大の幸運です。 囲碁は私にとってなくてはならない‘人生’とも同じ存在です。” 

Q:囲碁の魅力は何か。
 
A:“勝敗が確実に決定される勝負の世界ということが魅力的です。 また、囲碁の深みは無限で何十年かかっても簡単には分からないです。” 

Q:次の目標が気になる。
 
A:“男女全てが参加する一般棋戦で本戦に進出して成績を出したいです。 また、世界女流棋戦で良い成績をおさめたいです。 私も日本選手として頑張っていかないといけないと考えています。”
原文記事:CYBERORO 


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