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“AI棋士は邪心がなく強くて…長碁は人間が勝つことも”

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▲23日に終わったワールド碁チャンピオンシップで審判を引き受けた趙治勲9段。 趙治勲9段は"日本の井山裕太9段が3連敗したのは残念だが韓国のパク・ジョンファン9段が優勝してうれしい"と話した。


[出処:中央日報]チョン・アラム記者による[“AI棋士は邪心がなく強くて…長碁は人間が勝つことも”]記事内容を移しました。○● [中央日報]記事原文

 

‘ワールドチャンピオンシップ’審判引き受けた趙治勲
初め・中盤強くなったDeepZenGo、終盤に錯誤
他のAIより投資少なくて成長遅くて
プロ職をかけてAlphaGoと競いたくて
芸能番組出演してみるのが夢

21~23日に、日本大阪で開かれた‘ワールド碁チャンピオンシップ’の場外スターは趙治勲(61) 9段だった。 審判資格で開幕式に登場した趙治勲9段は不意に、“私は‘DeepZenGo’を応援する”と告白すると“DeepZenGoが世界的な棋士に勝てば、私の地位がさらに上がらないか”と話して笑いを誘った。 

自身が昨年11月、DeepZenGoとの対決で2勝1敗で勝利したのをユーモラスに解きほぐした話だった。 対局が開かれる間、趙治勲9段は公開解説場で対局解説をしながら、もう一度一座をぎゅっとつかんだ。 才気溌剌な弁舌で、彼が行く所にはいつも爆笑が溢れでた。 パク・ジョンファン9段の優勝で大会が終えられた23日、大阪で趙治勲9段に会って近況と囲碁話を聞いてみた。


Q:どのように過ごしているか。

A:“娘が食事の仕度をしてくれるおかげで生活できているのだが、大きな不便なしで良く過ごしている(趙治勲9段は2年前に夫人と死別した)。 毎日午前はゴルフをして、午後に五時間ほど囲碁勉強をしながら一日を送る。”


Q:日本の人工知能(AI)DeepZenGoの囲碁をどのように見たか。

A:“ひとまずDeepZenGoが負けて非常に残念だ。 私がDeepZenGoに勝った最後の人間になれたのに、そうならなくて残念なだけだ(笑)。”

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▲23日に終わったワールド碁チャンピオンシップで、審判を引き受けた趙治勲9段。 趙治勲9段は、"日本の井山裕太9段が3連敗したのは残念だが韓国のパク・ジョンファン9段が優勝してうれしい"と話した。


Q:DeepZenGoが終盤に弱点を露出したが。

A:“私が対決する時も似た問題があったが、まだその部分が直ってなかったようだ。 だが、初め・中盤は確かに強くなった。 パク・ジョンファン9段など最上棋士との対局でもDeepZenGoは最後まではっきり優勢であった。 だが、終盤に簡単な部分で錯誤を起こすとは残念だ。 ‘AlphaGo’や‘絶芸’のようなAIと比較すると、投資規模が小さくて成長速度が遅いようだ。”


Q:DeepZenGoが3位、井山裕太9段が4位を占めた。 大会結果が主催国である日本にとっては残念だと思うのだが。

A:“何より井山裕太9段の3連敗が残念だ。 日本のファンには井山9段が世界大会でも良い成績をおさめるという期待感がある。 井山9段のために大会スポンサーがついた。 AIまで参加して久しぶりにおもしろい大会が開かれたが、日本の立場では最も悪い結果が出た。”


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▲日本、大阪で開かれたワールド碁チャンピオンシップで審判をしている趙治勲9段(右側)。


Q:昨年、日本初の7冠王を達成した井山9段にかける期待が大きいようだ。

A:“井山9段が世界大会で良い成績を出すと、日本囲碁が再び立ち上がれると見るためだ。 今日本は国内だけで競争するのだが、世界大会で勝つべきで、囲碁の人気が上がる。 だが、井山9段はすでに二十九才だ。 韓国と中国のトップ棋士と比較すると若い年齢ではない。 井山9段本人も時間が多くないことを知っていて、圧迫感をたくさん感じていることだ。”


Q:もう人間だけではなく、AIとも競争をしなければならない時代だ。

A:“AIとの競争は人間に悪いことが一つもないようだ。 他の分野は最初からコンピュータに勝つことができなくなったが、囲碁はまだ勝つことができる小さい可能性がある。 特に長碁は人間がAIに勝つ可能性が十分にあるとみる。 挑戦するほどの価値があり、可能性がある目標ができたので良い。 また、人間同士だけで碁を打って、AIとも打てる場合があるのでおもしろいではないか。”


Q:AI囲碁と人間が打つ囲碁の最も大きい差異点は何であると考えるか。

A:“AIは邪心がない。 毎局最も良い手を打つことだけ考える。 だが、人間は感情のために囲碁の有利・不利や、相手により瞬間瞬間対応が変わる。 もし人間もきれいな気持ちで碁を打てば、はるかに強くなることができる。 だから人間は平常心を持つために、さらに努力しなければならない。 AIのおかげで平常心の必要性をより一層悟ることになった。”

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▲23日に終わったワールド碁チャンピオンシップで審判を引き受けた趙治勲9段。 趙治勲9段は“日本の井山裕太9段が3連敗したのは残念だが韓国のパク・ジョンファン9段が優勝してうれしい”と話した。
 

Q:DeepZenGoの他に対局したいAIがあるならば。

A:“AlphaGoと競ってみたい。 ところがイ・セドル9段に勝ったAlphaGoが出てきて碁を打つはずがない。 なので、私がプロ棋士引退をかけてAlphaGoと対決したいと周辺の人々に冗談で話したことがある。 もちろんグーグル側には伝わってないようだ。”


Q:また、してみたいことがあるならば。

A:“芸能番組にも出てみたい。 今、日本の芸能番組に出演したくて招待を待っているところだ。 韓国芸能番組にも出演したいが、私の韓国語が下手なので、できないようだ。 韓国語に強くなればぜひコメディをやってみたいという考えがある。 ちょっとよろしくお願いする(笑)。”



◆趙治勲9段

1956年釜山(プサン)出生。 62年、日本に渡り、木谷実9段門下に入門。 68年入段(日本棋院最年少)。 通算タイトル71回(日本歴代最多)。 大三冠(棋聖・名人・本因坊戦同時保有) 4回。 87年日本最初グランドスラム(日本7大タイトル制覇)。 棋道賞最優秀棋士賞9回、秀哉賞)8回受賞。
原文記事:CYBERORO 


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