HANGAME
原文記事:HANGAME[電聖戦]人間強者を次から次へ越えるAI囲碁強者▲人工知能囲碁プログラムを開発する人々。 前列左側から4番目が中国の'絶芸'、そのすぐ後ろが日本の'DeepZenGo'の開発者だ。 前列一番右側は韓国'DolBaram'開発者であるイム・ジェボム代表。 [写真=日本棋院]
一力遼、第5回電聖戦で2敗'DeepZenGo′と'絶芸'に連続して中押し負け人工知能(AI)囲碁プログラムがまた再び人間強者に勝った。 26日、日本東京で開かれた第5回電聖戦で、AI囲碁'DeepZenGo'と'絶芸(FineArt)'が、それぞれプロ棋士の一力遼7段(20)を相手に相次いで勝利をおさめた。2013年から毎年開かれている電聖戦は、プロ棋士とUEC杯コンピュータ囲碁大会で優勝および準優勝を占めたプログラムが競う大会。 今年が最後なのだが、初めてハンディキャップなしの'互先'対決を行った。 これまで四回の大会では囲碁ソフトが3~4子の黒石をあらかじめ置いて打つ置き碁で進めて、通算4勝4敗を記録していた。DeepZenGoは、三日前に終わったワールド碁チャンピオンシップに出場した日本のAI囲碁。 当時、中国のミ・ウィティン9段とパク・ジョンファン9段にヨセに入って逆転負けした後、最終3回戦で日本最強の井山裕太9段に勝利したことがある。一力遼7段をむかえて白番で打ったDeepZenGoは、強大な攻撃力で局面を主導したあげく162手で完勝をおさめた。 一力遼が秒読みに入った反面、DeepZenGoは各自30分である制限時間(秒読みは30秒1回)を全て使いきることはなかった。▲ファインアート(絶芸) vs一力遼の対局の姿。引き続き午後の対局では、ファインアートがやはり一力遼7段に開始2時間、157手で中押し勝ちした。 ファインアートは60手周囲で自身の勝率56%で見通し、その後攻め合いで勝負をかけてきた一力遼の勝負の賭けを撃退した。 今回も各自1時間(秒読み1分1回)の制限時間の半分程度を残していた。電聖戦にはこれまで趙治勲9段、小林光一9段など老将棋士が参加したが、今回は弱冠20歳の一力遼7段が人間代表として出場した。 一力遼は現在竜星戦、アルミ杯、おかげ杯タイトルを保有していて、日本囲碁界で五本の指に入る次世代の旗手だ。▲絶芸(黒)は60手周囲で自身の勝率を56%と診断した。 左上隅黒17に対して、現地の中継解説者は"初めて見た"として"驚くべき一手"といった。
インターネット世界では'絶芸'で広く知られたファインアートは、18~19日に行われた第10回UEC杯でDeepZenGoに2勝を上げるなど、予選リーグから本戦トーナメントまで11連勝で優勝した中国のテンセントが開発したAI囲碁だ。 開発期間は1年余り。昨年イ・セドル9段と対決を行って4勝1敗で勝利した'AlphaGo'出現以後、AI囲碁は飛躍的に発展して囲碁界は想像もできなかった状況をむかえている。驚異的な成長エンジンとしては自ら学習する'ディープラーニング'が挙げられる。 棋譜データの蓄積によってコンピュータが自ら習うので、開発者の棋力は必要ない。 ファインアートの10人余りの開発者は、誰も囲碁のルールを知らなかったという。 人間の技術力の前に、5000年の東洋文化の囲碁の秩序が揺れている。