HANGAME
[農心杯]ファン・ティンウィ6連勝新記録…主将パク・ジョンファンだけ残った

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▲キム・ジソク9段(左側)がファン・ティンウィ9段の連勝阻止に失敗した。 韓国は4番手が脱落するまで1勝も上げられなかったし中国は1番手一人で6連勝をおさめた。

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦7局 
ファン・ティンウィ、キム・ジソク破って大会最多6連勝疾走 

歴代最強の'ドリームチーム'という開幕前の評価は期待値に過ぎなかった。 5人全員ランキング10位圏で構成された盤上の国家代表チームが史上最悪の成績表に凍りついた。

27日釜山(プサン)農心ホテルで続行された第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第7局に4番手として出場したキム・ジソク9段が中国のファン・ティンウィ9段に250手で中押し負けした。 中国の1番手ファン・ティンウィは6連勝を疾走した。

'断髪闘魂'も無為に帰した。 左下1次接戦で若干気分が悪くなったキム・ジソクは実利路線のファン・ティンウィに右上一帯の模様に対抗した。 今回の大会で'実利後打開'パターンを見せたファン・ティンウィはその模様の中に入って、キム・ジソクは最も積極的な手で圧迫した。

打開にたけていたファン・ティンウィが安静をとったがキム・ジソクは厚く処理してバランスを維持した。100手が過ぎて厚みを持つキム・ジソクがどれだけ地を確保するかに焦点が集められる状況で重要なコウが発生した。

ところがキム・ジソクがコウ材で使った手が小さくてその後はコミが負担になる形勢に置かれた。この囲碁で最も惜しかった大きな場面だった。

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▲中盤コウで不利な形勢に置かれたキム・ジソクはヨセで追撃したが逆転に至らなかった(数えるならば3目半差)。 ファン・ティンウィが6連勝を全て白番でおさめるなど今までの7対局は'白番必勝'の展開だ。
 

農心辛ラーメン杯は韓中日を代表する棋士5人ずつチームを級んで連勝戦で覇権を決める'囲碁三国志'。 韓国は、9月中国で開かれた1ラウンドにイ・セドルとイ・ドンフンが順に出たが勝利なしで退いて、11月25日から釜山(プサン)で再開された2ラウンドに出場したカン・ドンユンもキム・ジソクも初勝利獲得に失敗した。

開幕から韓国棋士3人が無勝で退いたことは以前に三回あって、振るわない出発でもその三回の大会全て最終的には優勝したのだが、4人の棋士がひと勝負も勝つことができないで脱落することは今回の大会が初めてだ。

農心辛ラーメン杯で韓国は1~6回を6連覇するなど通算11回優勝で中国の5回、日本の一度を圧倒してきた。

しかし15~17回大会は3連続中国の優勝を眺めた。 そのうち直前の17回大会は2億ウォンだった優勝賞金を5億ウォンに大幅増額して行った初めての大会であった。 

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▲農心杯代表と国家代表選手たちが大挙位置した現地検討室は達した局面から手が忙しく動いた。

 

相次いだ敗戦で今回の大会の優勝はとても暗くなった。 残った兵力は主将パク・ジョンファンだけだ。

中国はファン・ティンウィの後にコ・ジェ、トゥ・ジャシ、レン・シャオ、ファン・ウィンルオが待機中だ。 日本は井山裕太と村川大介が残っている。 韓国が逆転優勝を成し遂げるにはパク・ジョンファンの6連勝が必要だ。

一方ファン・ティンウィの6連勝は農心辛ラーメン杯単一シーズン新記録だ。 従来まで5人の棋士がそれぞれ5連勝を上げたことがあるが6連勝はファン・ティンウィにより初めて作成された。

ファン・ティンウィの連勝賞金は4000万ウォンに増えた。 15回の時先鋒で3勝1敗をおさめたのに続き大会戦績は9勝1敗に高まった(6回参加したキム・ジソクは9勝6敗)。



今より幼い時期のファン・ティンウィは現在世界3冠王で活躍しているコ・ジェよりもっと大きく注目をあびた。 16才7ヶ月で応氏杯を優勝してそれより21年前の16才6ヶ月の年齢で東洋証券杯を優勝したイ・チャンホに次いで最年少世界大会優勝二位の記録を立てた。 さらに幼かった時には中国新人王戦を3連続優勝することもあった。

明日(28日)午後には日本が4番手で発表した村川大介8段を相手に7連勝挑戦に出る。 村川は14・16・17回大会に出場したが1勝3敗で振るわなかった。 二人の棋士間の初めての対決になる。

盤上の国家対抗戦である農心辛ラーメン杯は優勝国にだけ5億ウォンを授ける(2・3位賞金はない)。 毎局対局料とは別に個人3連勝時1000万ウォン、その後1勝追加時ごとに1000万ウォンずつの連勝賞金を取得する。 制限時間は1時間、秒読みは1分1回。 

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▲キム・ジソクは2014年三星火災杯、ファン・ティンウィは2013年応氏杯優勝経歴を持っている。




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▲キム・ジソクは70対1を越える競争率を突き抜けて太極マークを付けた。

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▲ファン・ティンウィは上位ランキング16人が競った自国選抜戦を通過した。 選抜戦当時のランキングは16人中最下位であった。

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▲選手ではなく団長として、故郷釜山(プサン)を訪問した趙治勲9段。 農心杯選手では2004年6回の時チェ・チョルハンに勝ってルォ・シホに敗れたことがある。

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▲キム・ジソクの農心杯本戦戦績は六回参加して9勝6敗。 11回大会と14回大会では優勝メンバーであった。

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▲ファン・ティンウィの農心杯本戦戦績は二度参加して9勝1敗。 今回の大会6連勝で4000万ウォンの連勝賞金を確保した。

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▲ '断髪闘魂'も無為に帰した。

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▲ "6連勝という大変な目標を達成したが残った対局も最善を尽くす。"
原文記事:HANGAME 

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■第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦各国出場名簿 
 
韓国:パク・ジョンファン9段、キム・ジソク9段、カン・ドンユン9段、イ・ドンフン8段、イ・セドル9段
中国:范廷鈺9段(6勝)、柯潔9段、柁嘉熹9段、連笑7段、范蘊若5段
日本:井山裕太9段、村川大介8段、 河野臨9段、張栩9段、一力遼7段(1勝)



■第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦日程   
 
-本戦1ラウンド(中国、吉林省安圖) 
9月26日(月)-開幕式
9月27日(火)- 1局
9月28日(水)- 2局
9月29日(木)-3局
9月30日(金)- 4局

-本戦2ラウンド(韓国、釜山)
11月25日(金)- 5局
11月26日(土)- 6局
11月27日(日)- 7局
11月28日(月)- 8局
11月29日(火)- 9局

-本戦3ラウンド(2017年中国、上海)
2月21日(火)- 10局(記者会見)
2月22日(水)- 11局
2月23日(木)- 12局
2月24日(金)- 13局
2月25日(土)- 14局