HANGAME

原文記事:HANGAME[電王戦]趙治勲、'日本版AlphaGo'に2-1で辛勝▲趙治勲9段(左側)が'日本版AlphaGo'と呼ばれる人工知能囲碁プログラム'DeepZenGo′と行った3度の対決で2勝1敗で勝った。 [写真=日本棋院]
第2回囲碁電王戦三番勝負第3局趙治勲、'DeepZenGo'に169手中押し勝ちイ・セドル-AlphaGoが行った世界の対決後に行ったまた一度の興味深い囲碁対決でプロ棋士が囲碁ソフトを破った。23日東京日本棋院で開かれた第2回囲碁電王戦三番勝負第3局で趙治勲9段が'DeepZenGo'に169手で中押し勝ちした。 1局は趙治勲が223手で黒中押し勝ち、2局はDeepZenGoが179手で黒中押し勝ち。 双方1勝1敗で対抗した'人'vs'機械'の対決は最終局を制圧した趙治勲が総合成績2勝1敗で勝利した。1局はDeepZenGoが死活場面で問題手が出てきて趙治勲が逆転勝ち、2局は趙治勲の無理な動きを懲らしめて大石を捕獲したDeepZenGoが完勝。 先んじた二対局でテストするような感じも漂った趙治勲は必ず勝たなければならない最終局で苦しい勝負を行った。▲DeepZenGoが打った手を開発者である加藤代表が碁盤の上に代理着手した。序盤出発は趙治勲が大丈夫だったが右上攻防はDeepZenGoの捨て石作戦が通じた姿。 先んじた対局で攻撃的だったDeepZenGoは最終局では形勢判断によったことなのか、先に攻撃する機会を流して送ったのは多少緩かった。その後の局面は微細な中でヨセ争い。 DeepZenGoは1局の時のように後半に弱点を表わした。 損害手を打って、最後には趙治勲の策略を見ることができなくて急に石をおさめてしまった。今年還暦である趙治勲は全盛期が過ぎたが日本最多であるプロ通算74回のタイトル獲得をはじめとして不滅の記録を持っている囲碁レジェンドだ。囲碁界をもう一度驚かせたDeepZenGoはイ・セドル-AlphaGo対決に影響を受けた日本が、3月世界最強の囲碁ソフトを目標に'DeepZenGoプロジェクトチーム'を結成して野心的に開発中である人工知能囲碁プログラムだ。
日本のソフトウェア企業ドワンゴが開発した'Zen'を基盤としてAlphaGoの核心技術であるディープラーニングを組み合わせた。▲AlphaGoの技量にはまだ至らないという評だがDeepZenGoの向上速度ははやい。3月に小林光一9段に三子で挑戦したが(当時解説を引き受けた趙治勲が"小学生水準"と評価した)わずか数ヶ月間で飛躍的に向上した。 プロジェクトには公益財団法人日本棋院も積極的に協力している。三対局を観戦したイ・ヒョンオク プロは"AlphaGoに比べて非常に攻撃的という感じを受けたが人工知能も棋風があるようで興味深い"と話した。 "人工知能とは思えないほど人間らしく打つ"という説明も付け加えた。7月に二子局で二目を敗れたチョ・ヘヨン プロは"中央を重視する印象を強く受けた"として"あたかも武宮正樹9段を見るようだった"という所感を伝えた。
イ・ヨング プロは"AlphaGoの正確な実力は分からないがAlphaGoとは先ぐらいは違いが生じるようだ。 期待したことより読みに弱点がある"という感想をいった。▲趙治勲は"DeepZenGoが人間的な碁を打って驚いた"と話した。一方局後の趙治勲は"自信はなかった。 DeepZenGoは非常に強いが弱点もあった。 失敗をすることに人間味を感じた。 人工知能に負けるのは恥ずかしくない"という所感を明らかにした。
DeepZenGo開発チームの加藤代表は"考慮時間などで改善する課題を発見し、得たことが多かった三番勝負であった"と話した。3月のAlphaGoとはいくつかの差異点を見せることもあった。 AlphaGoは白番が強いがDeepZenGoは開発者も話したように黒番が強かった。
また、形をすぐに決めたAlphaGoに比べて決定を先送りして手を引く場合が多かった。 布石と戦闘力が強いのに比べてAlphaGoとは違い死活とヨセでは問題点を表わした。DeepZenGoが初めてプロ棋士にハンディキャップなしで互先で挑戦した今回の対決は制限時間2時間、秒読み1分3回、コミ6目半で進行された。 今回のDeepZenGoのスペックは1台のPCにCPUが44コア、メモリーが128GBと伝えられた。
