HANGAME
[三星火災杯]イ・セドル完敗…鋭くなかった

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▲イ・セドル9段(左側)が準決勝1局で中国のコ・ジェ9段に中押し負けした。 崖っぷちに追い込まれたイ・セドルは明日2局で反撃を狙う。

 

2016三星火災杯準決勝三番勝負第1局
イ・セドル、序盤失点後コ・ジェに中押し負け

イ・セドル9段(33)が三番勝負で行う準決勝戦の最初の対局をコ・ジェ9段(19)に渡してしまった。 31日大田市(テジョンシ)サムスン火災ユソン研修院で開かれた2016三星火災杯ワールド囲碁マスターズ準決勝三番勝負第1局でイ・セドル9段が中国のコ・ジェ9段(19)に219手で中押し負けした。

前期準決勝に続きコ・ジェにまた会ったイ・セドルは右下の1次接戦で失点した。 その余波は右上戦闘にも及ぼした。 80手が進行された場面で現地検討室に入った棋士は4対6程度の不利を診断した。

最後の勝負所になったところは中央。 そちらでも明確な利益を得ることができなかったイ・セドルはコ・ジェが手を引いた大石をねらった。 しかし刀を抜いた時点が遅れた。 コ・ジェは三子だけ離して簡単に生きてしまった。 



その程度ではイ・セドルが地不足。 結局対局開始4時間25分目に石をおさめた。 盤面で15目ほど足りない差であった。 全般的にイ・セドルらしい鋭い手が見られなかった。

ハンゲーム囲碁のイ・ヨング解説者は"もう少し達した場面(116の手)で捉えに行くべきであった"と惜しんだし、現地で検討した棋士も"捉えに行ったら実際に難しかった"と話した。 その後でコウをしかけないのも残念として残った。 今回の敗北でコ・ジェとの通算戦績は2勝9敗に広がった。

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▲現地検討陣が作ってみせた参照図。 地では勝負にならないために捉えに行かなければならなかったということ。
 

イ・セドルは4強進出者中唯一の韓国棋士。 1996年創設以来二十一回目である今回の大会で5回目の優勝を狙っている。 イ・セドルは2004年、2007年、2008年、2012年三星火災杯を優勝したことがある。 4回優勝は大会最多回数だ。 韓国囲碁としても前期中国に渡した優勝カップ奪還と13回目の優勝に挑戦する大会だ。

一方、中国棋士どうし行った準決勝ではトゥ・ジャシ9段(25)がファン・ウィンルオ5段(20)に254手で中押し勝ちした。 準決勝2局は明日続行される。 開始時刻は午前11時。 双方1-1で対抗すれば2日最終3局を打つ。

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▲また、ひと勝負の準決勝ではトゥ・ジャシ9段(左側)がファン・ウィンルオ5段を中押し勝ちで破って先制点を取り出した。 相手戦績は8勝1敗。


KBSと中央日報が共同主催してサムスン火災が後援する2016三星火災杯の賞金総額規模は8億ウォン、優勝賞金は3億ウォンだ。 これまで韓国12回、中国6回、日本2回優勝した。 制限時間は2時間(秒読み1分5回)。

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▲イ・セドル9段は自身が持っている大会最多優勝記録更新と韓国の13回目の優勝任務を帯びてただ一人4強に上った。

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▲ 1勝を追加してイ・セドル9段に9勝2敗で先んじたコ・ジェ9段。

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▲三星火災杯初の決勝を前にしたトゥ・ジャシ9段。

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▲統合予選から8連勝を駆けぬけたファン・ウィンルオ5段は最初の敗北にあった。

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▲国家代表チームが主導している現地検討室の様子。

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▲ 1局敗北で決勝行きが順調ではなかった。

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2016三星火災杯準決勝三番勝負第1局
●コ・ジェ9段vs ○イ・セドル9段
結果:コ・ジェ、219手中押し勝ち 

38が方向錯誤で47で突破されて黒が若干ではあるが気楽だった。
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20

 
上辺打開がうまくいって98まで難しい囲碁。
25

 
116が敗着で捉えに行かなければならなかった。
32


123もミスでコウに行かなければならなかった。
38

 
132・134が最後の敗着。 コウに行く場面。 中央が生きては勝負が決まった。
44
50


 
[総評:イ・ヨング9段] 
原文記事:HANGAME 

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