HANGAME
[応氏杯]パク・ジョンファン、タン・ウェイシンを崖っぷちに…優勝まで1勝残った

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▲パク・ジョンファン9段(右側)が勝負の最大分岐点である決勝3局でタン・ウェイシン9段に2勝1敗で先んじた。 危機状況では逆襲で勝機を捉えた。

 

第8回応氏杯世界囲碁選手権戦決勝3局
パク・ジョンファン、中盤危機を越えてタン・ウェイシンに8点勝ち

パク・ジョンファン9段が必ず勝つ必要がある分岐点を制圧した。 パク・ジョンファンは22日中国、上海応昌期囲棋教育基金会ビルディングで開かれた第8回応氏杯世界プロ囲碁選手権大会決勝五番勝負第3局でタン・ウェイシン9段に305手で8点勝ち(韓国ルールで7目半勝ち)した。

黒が白にあたえるコミ(8点)が韓国ルールより大きい応氏杯は白番が有利だというのが通説で先んじた二対局でも白を握った側が勝って、以前まで二人の棋士の対決は白番勝率が圧倒的だった。 また、今までの応氏杯決勝五番勝負で3局に勝った側が優勝した大会が圧倒的に多かった。

双方1勝1敗で第3局に臨んだパク・ジョンファンは出発が良かった。 1・2局の時のような序盤に不安な姿は見られなかった。 1局では言いなりになって執念で逆転勝ちをし、2局では完敗にあった。

パク・ジョンファンに会えばさらに極端に変わるタン・ウェイシンは先んじた二対局のように露骨な実利戦法を駆使した。 パク・ジョンファンは午前対局3時間で気持ち良い形勢を作った中で昼休みをむかえた。 厚みを基に豪放な動きを見せてくれた。

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▲決勝2ラウンドを控えてパク・ジョンファンは自ら望んでキム・ジソク、ウォン・ソンジン、シン・ジンソなどと応氏杯の独特の制限時間で四対局の練習囲碁で準備した。 また、普段死活本を持って通った姿とは違って'私は考えがとても多くて'という心理書籍を持って上海行きの飛行機に上がった。

1時間の休息後で再開になった午後対局でタン・ウェイシンが変化を求めた。 パク・ジョンファンがさらに固め打ちせずに、少し容易な道を選ぶとすぐにその隙間を割り込んできた。 簡単に行こうと容易な動きをしようとしたが策略にあって頭が痛くなった。

だがタン・ウェイシンは大石をすぐにねらうことができなかった。 危機状況でパク・ジョンファンの大石は生きて、その直後、前もって決行したらより良かった右辺黒の弱点を刺していった。 その右辺の処理が眩しかった。 昼休みを含んで7時間で終局された。 タン・ウェイシンとの相手戦績は6勝4敗に広げた。



応氏杯の優勝賞金は国際棋戦最大規模である40万ドル(約4億5000万ウォン)。 賞金も賞金だが'オリンピック'のような感じがする象徴的タイトルだ。 パク・ジョンファンは24日続行される4局で優勝を決めるために出撃する。

独自ルールで進める応氏杯の制限時間は3時間。 これを全て使えば秒読みなしで20分ごとに罰点2点を受けて2回まで延長することができる。 これさえも超過すれば時間負けになる。 これまでチョ・フンヒョン→ソ・ボンス→ユ・チャンヒョク→イ・チャンホ→チャン・ハオ→チェ・チョルハン→ファン・ティンウィ順で優勝してきた。 


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第8回応氏杯決勝五番勝負第3局
●タン・ウェイシン9段vs ○パク・ジョンファン9段
結果:パク・ジョンファン、305手8点勝ち 

序盤は黒実利対白勢力の構図。 59の時の60が印象的な一手で形が丈夫に構成された。 中央の厚い手と左辺の処理も引き立って見えた。
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84の応酬打診以後は白が有利に進行。
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黒97は不利を意識した変化球。
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98で一歩遅らせて受けた手は研究してみなければならないようだ。
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99の反発が良くて白がかえってうすくなった。
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105に106が臨機応変の打開。
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死活が勝負になる場面で120・122の判断が良かった。
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勝着は128。
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130で再び逆襲に成功して勝利を持ってきた。
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121ではまず127で先にアタリにしたい所。
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[総評:パク・ジウン9段]
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原文記事:HANGAME