KB LEAGUE
'今まで生きてきてこのような手は初めて'
イ・ヨング、イ・セドル撃破…新安天日塩最下位確定

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▲関心を集めたようにチーム1指名正面対決でイ・ヨング(29才・ランキング13位)がイ・セドル(33才・ランキング2位)の大石をとらえて勝利した。 イ・セドルに相手戦績6勝5敗の優位を占めていたイ・ヨングは序盤意表を刺した新手まで披露して7勝5敗で格差を広げていった。
 

2016 KB国民銀行囲碁リーグ17ラウンド2試合 
新安天日塩、華城市コリヨに1-4敗…最下位確定 

"今まで生きてきてこのような手は初めて見ますね。"

"このようなことからも新手が出てくるのを見ると囲碁の幽玄なことには終わりがないようです。"

この日のハイライトのようにチーム1指名正面対決でイ・ヨングがイ・セドルを相手に奇想天外な手を披露するとすぐにプロ23年目であるキム・マンス解説者の口がぽかんと開かれた。 


<参考図1>の 黒4のハネがそれ。 囲碁10級が打ったというならまだしも、ベテラン級一流の手からこのような手が登場するとすぐに両チーム検討室は大変騒々しくなった。

華城市コリヨイ・ジョンウ監督に尋ねると"私はまったく意味が分からないです"として困り果てる表情。 若い国家代表選手たちもやはり"インターネットで誰かが打ったのではないでしょうか"と反問してこの手の底意が皆気になるという反応だった。 


●イ・ヨング○イ・セドル2016 KB国民銀行囲碁リーグ17ラウンド2試合4局 
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<参考図1> 右上隅白1で付けた後3はこのような形態では常用手段。 この時普通は가につなぐのだが想像もしなかった黒4が盤上に打たれた。 相手であるイ・セドル9段も初めは'何だこれは'という表情ですぐ顔をしかめて熟考に入った。


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▲この手が打たれた時プロの反応だ。 左側からパク・ジョンサン、キム・ジョンヒョン、ホン・ソンジ、イ・ジョンウ監督、チョ・ハンスンの順。 奇想天外な新手に対する五人の表情が性格によりそれぞれであることがおもしろい。


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▲ <実戦進行> イ・セドルは悩みの末に白1で切った次に3でつなぐ平凡な答を出した。 このようになった以上白13までは一瀉千里の進行。 それなら黒の新手が期待した効果は何だろうか(両側検討室では'別に何のことはないじゃない'とする反応が多かった)。 

これに対してキム・マンス解説者は"イ・ヨング選手が対局の範囲を狭めようと意図的に打ったようだ"として"イ・セドルに勝つ方法を誰よりもよく知っているだけに厚く力を備蓄した意味がある"としたがこのことが勝利の決定的要因になった。


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▲イ・ヨングはイ・セドルのきらびやかなステップを我慢して耐えて中央の'重い一発'で巨大な白大石を捉えた。 序盤にゆっくりと力を備蓄しておいたものが中盤に入って山のような威力を発揮した場面。 イ・ヨングだけが分かるイ・セドル打破法があるということを実感した瞬間でもあった(205手イ・ヨング黒中押し勝ち)。


どっちとしても負けた側が最下位になるチーム勝負では8位華城市コリヨが9位新安天日塩に4-1大勝をおさめた。 キム・ジョンヒョンがチョ・ハンスンを相手に逆転先制点を上げた後、老将アン・チョヨンとフューチャーズ選手パク・ハミンの勝利がストレートにつながった(華城市コリヨ3-0新安天日塩)。

後半早碁戦で主将イ・セドルまで敗れて0-4に押された新安天日塩は最終局でシン・ミンジュンがホン・ソンジを破って完封負けを止めたことに慰められなければならなかった。 

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▲駄目を除いて長々320手に達する攻防戦が繰り広げられた2局。 体感上ではチョ・ハンスンがずっと有利に見えたが実際の形勢は侮れなかった。 前進速攻型のキム・ジョンヒョン(右側)がヨセで勝負を見る新しい姿を見せて黒4目半勝ち。


最下位脱出の最後の機会をのがした新安天日塩は4勝11敗になってシーズン最下位が確定した。 前期準優勝チームであり2013年には優勝カップを上げたりもした名門チームの没落。 イ・サンフン監督とイ・セドル兄弟だけが席を守った検討室にはうらさびしい気勢まで回った。 

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▲今シーズンTブロードとともに主戦5人をそのまま保有して出発した新安天日塩。 だが、イ・セドルが四回の欠場に収穫にならない5勝6敗の成績をおさめたうえに、他の主戦も一緒に沈滞する姿を見せてシーズン中ずっと下位圏から抜け出すことができなかった。


15日には並んで6勝8敗を記録中である7位Kixxと6位BGFリテールCUが17ラウンド3試合を行う。 対戦はホ・ヨンホ-イ・ウォンヨン、ユン・ジュンサン-チェ・ジョン、キム・キヨン-ホン・ムジン、チェ・ジェヨン-カン・ドンユン、キム・ジソク-リュ・ミンヒョン(以上前がKixx)。 

前半期にチェ・ジョンに敗れた後、髪を切ることもしたユン・ジュンサンが再対決ではどんな姿を見せるかが関心事。 前回の試合を欠場して中国リーグに出場して10勝の山を踏んだキム・ジソクの心機一転した姿も期待される。 

9個のチームがダブルリーグを行って上位四チームがポストシーズンに上がって最終順位を争う2016 KB国民銀行囲碁リーグのチーム賞金は1位2億ウォン、2位1億ウォン、3位6000万ウォン、4位3000万ウォン。 賞金とは別に毎対局勝者は350万ウォン、敗者は60万ウォンを受ける。 

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▲長碁対局(1局)。 パク・ジョンサンとモク・ジンソク、二人の先輩の譲歩で共に二回目の出場機会を得たフューチャーズ選手パク・ハミン(左側)とパク・ヒョンス。 新人王戦準優勝経歴のパク・ハミンが1目半差でパク・ヒョンスを締め出して3-0チーム勝利を決定した。

KB囲碁リーグ
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チーム順位

1位 ポスコケムテック(ポストシーズン確定)
2位 正官庄(ポストシーズン確定)
3位 Tブロード(ポストシーズン確定)
4位 Skエンクリン(ポストシーズン確定)

5位 韓国物価情報
6位 BGFリテールCU
7位 キックス
8位 華城市コリヨ
9位 新安天日塩 
 
原文記事:KB LEAGUE