HANGAME
[応氏杯]イ・セドル、新鮮な発想で反撃する

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 ▲イ・セドル9段(左側)が準決勝2局でパク・ジョンファン9段に反撃して決勝チケットの行方を最終局に追い込んだ。 行かなかった道に行って、発想の転換を見せてくれた。


第8回応氏杯準決勝三番勝負第2局 
イ・セドル、パク・ジョンファンに164手中押し勝ち

'センドル(強い石)'イ・セドル(33)が準決勝戦の第二局を勝利した。 イ・セドル9段は12日中国武漢万達瑞華ホテルで開かれた第8回応氏杯世界プロ囲碁選手権大会準決勝三番勝負第2局でパク・ジョンファン9段(23)を164手中押し勝ちで破った。 

二日前の1局の中押し負けを返す同点打であった。 互いに白番で勝って1勝1敗でするどく対抗した二人の棋士は14日同じ場所で決勝進出に向かった最終3局を行う。 どちらが白を握ることになるかも関心事だ。

イ・セドル(白)とパク・ジョンファンは1局ではタイムアウト制である制限時間を意識したように多少はやい着手であったのだが2局は慎重に出発した。 その中で既存理論とは違った動きを見せた。 イ・セドルが行かなかった道に行き、パク・ジョンファンも反発する姿。

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▲強弱調節と平凡から抜け出した手を見せたイ・セドル9段。


実利は減っても厚く対局を作り出したイ・セドルから長考後、光る手が出てきた。 その結果意図した通り流れた。 引き続き右下隅では想像を超越する発想。 誰もが要石だと思った4子を惜しみなく捨てた。

午前対局3時間の間に進行された手数は106手。 パク・ジョンファンが打つ番で昼休みをむかえた(1局では102手でありイ・セドルの手番で昼休息に入った)。 時間使用はイ・セドルが23分程さらに使った。 

形勢は一度戦闘があったがお互い大きい打撃を加えられなかった。 イ・セドルの平凡から抜け出した発想は驚くべきで、パク・ジョンファンは普段のとおり落ち着いて対応した。 国内検討棋士の間では白を持ちたいという側が多かった。 


午後対局に入ってきては劣勢を意識したようにパク・ジョンファンの捻りと持ちこたえが続いた。 難しい変化の連続。 このような状況でイ・セドルはもう少し強力な攻撃を決行する事もしたが確実で安全な手に息の根を締めていった。 激しいほど持ちこたえて相手を刺激するパク・ジョンファン。 だが、イ・セドルの痛烈な対応手にさらに困難になった。

 

ス・ウェ、タン・ウェイシンと1勝1敗 

一方中国棋士どうし対決したもうひと勝負の準決勝ではス・ウェ9段(25)がタン・ウェイシン9段(23)に3目勝ちをして1局敗北を挽回した。 イ・セドルはス・ウェに6勝3敗を、タン・ウェイシンに1勝2敗を記録していてパク・ジョンファンはス・ウェに6勝6敗を、タン・ウェイシンに3勝3敗を記録中だ。

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▲序盤に絡まった糸の絡み合いを解くのに失敗したパク・ジョンファン9段。


イ・セドルとパク・ジョンファン共に応氏杯初優勝に挑戦している。 イ・セドルは5回から出場して24強、4強、16強を順に記録した。 パク・ジョンファンは初めての出場だった前期大会で準優勝を占めた。 ス・ウェとタン・ウェイシンは今回の大会が初めての出場だ。

また、イ・セドルは2012年三星火災杯優勝以後4年ぶりに通算15回目メジャー世界タイトルを狙っていて、パク・ジョンファンは2015年LG杯優勝以後通算3回目メジャー世界タイトルを狙っている。

応氏杯は最高の伝統と最大の優勝賞金、そして4年ごとにオリンピックが開かれる年に開催されて'囲碁オリンピック'と呼ばれる。 賞金は優勝40万ドル(約4億6000万ウォン)、準優勝10万ドル。 4強敗者は2万5000ドルを受ける。 

独自のルールを採択している応氏杯のコミは8点(7目半)、制限時間は3時間だ。 制限時間をみな使えば秒読みなしで一度に罰点2子を受けて20分ずつ最大二回まで延長できて、その後には失格負けになる。 前期大会まで韓国棋士が5回、中国棋士が2回優勝した。

■ハンゲーム囲碁生中継解説:1局イ・ヨング9段、2局キム・ソンリョン9段、3局ユン・ジュンサン9段


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第8回応氏杯準決勝三番勝負第2局
●パク・ジョンファン9段vs ○イ・セドル9段
結果:イ・セドル、164手中押し勝ち 

58・60が良い反撃。
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89まで白4子が捕えられたが92で中央黒一子を捉えたのが気分が良い。
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116・118が良い手で勝着。
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反面127が結果的に敗着で132に防ぐ所。
29

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145も146に切れて良くなかった。
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(総評:キム・ソンリョン9段)
原文記事:HANGAME 

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