CYBERORO
イ・セドル・棋士会'脱退'対話で解く
 
work-001-sedoldsfxdd


プロ棋士会脱退を宣言したイ・セドル9段とヤン・ゴンプロ棋士会会長が対話をした後、雰囲気が少しずつ変わっている。

イ・セドル9段と長時間対話を終えたヤン・ゴン棋士会長は“私もイ・セドル9段もとても敏感な状態で対話を始めた。 昼間に記者たちの前でイ・セドル9段が‘対話で解決することができるかわからない’として脱退撤回に対して懐疑的な姿を見せて、私としても大きく期待をすることができなかったのだが実際にイ・セドル9段と対話をしていって互いに共感する部分がわかって、何かなかなか良い方向に行くこともできそうだという気がした。”と話した。 
 

人工知能AlphaGoと対局して国民的関心を集めているイ・セドル9段がプロ棋士会を脱退した事に関心が熱い。 

イ・セドル9段は、17日63スクエアで開かれた韓国囲碁リーグ開幕式場でヤン・ゴンプロ棋士会長にプロ棋士会脱退書を差し出した。 兄イ・サンフン9段も脱退書を出した。 

イ・セドル兄弟はプロ棋士会が不合理な条項で棋士を拘束する慣行を脱離したいと理由を明らかにした。 その条項は▲棋士会脱退時韓国棋院主催棋戦に一切参加できない▲棋士の収入から3~15%の積立金を一律的に控除するということ二つだ。 

棋士会はすぐに修正しなかった。 イ・セドル9段が提出した脱退書の脱退理由がとても簡略で詳しい理由が分かり難いという判断からだ。 代議員会議を経たヤン・ゴン棋士会長とイ・セドル9段が会うことにしたのは20日。 

20日第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦授賞式が終わってイ・セドルは先にメディアと質疑応答を終えた後ヤン・ゴン棋士会長とこの問題を議論するために他の場所に移動した。 

授賞式が終わった直後イ・セドルの立場はこうだ。 
 

-イ・セドル9段が指定する棋士会定款の問題点は何か。 
 
“棋士会を脱退すれば韓国棋院が主催する大会に参加できないという内容だ。 この定款条項がいつからあったのか分からない。 以前にはなかった。 2009年に休職届けを提出した後と見ている。 前は棋士会加入が自由だったし強制性がなかった。 しかし2009年以後変わった。 変わった内容はおそらく棋士総会で議論をしたことではなくて首脳部数人が会議をした結果であろう。 このような問題が棋士会に多い。 棋士の意見を集めて韓国棋院に建議をする事とは距離がある。 変質した形態だ。 こういう事を直すために脱退というカードを取り出した。”

-棋士会内部で直せるのに脱退を押し切った。 
 
“内部で直すこともできた。 ヤン・ゴン棋士会長も私に、直そうとするのになぜ出て行くのかと話した。 だがこのようにしなければ直すことはできない。 私が前にもずっと対話をして努力をしなかったことではなくて…。 ところが変わらなかった。” 

-ヤン・ゴン会長が対話で解いていこうという。互いに譲歩が前提されているか? 
 
“対話で私が指摘する問題を直すことは事実とても難しい事だ。 問題があるのは二つではない。 直していくのが事実上難しいと考える。” 

- 19日代議員会では案件にあげて検討するという意志を見せた。 
 
“今日ヤン・ゴン棋士会長が授賞式にきて対話したいといった。 私も当然応じるつもりがある。 すぐに会って話を交わしてみなければならないようだ。 対話は明確に必要だ。”

-要求事項が受け入れられれば脱退を撤回する意向があるのか? 
 
“定款自体をみなやり直すようにするべきなのだが果たしてそれができるか疑問だ。 もしできるならば脱退を撤回するつもりもある。” 

-法廷訴訟の可能性があるか? 
 
“私が大会に参加できないとは思わなかった。 だがそうなるならばやむを得ず法的争いになるだろう。 それは本当に最悪の状況ではないか。”

-棋士会定款の話が昨日今日のことではないが今脱退を決心したきっかけは? 
 
“実際2014年古力9段との十番勝負以後から脱退に対する準備をしていた。 国際大会で優勝をするなど良い成績を出した後にしたかった。 今が適正な時期だと考えた。” 

-棋士会積立金と関連しては収入が多い人が多く出すのがどうかという意見も出てくる。 
 
“棋士会は積立金が囲碁普及と発展に使われるというのだが事実そうではない。 普及と発展に使ったというのだが何の普及何の発展に使ったのか分からない。 積立金は事実上棋士の引退慰労金を集めることだ。 さらに詳しい話を言うのは難しいようだ。”

-他の棋士の間から脱退の動きがあると予想するか? 
 
“ひとまず私の状況がどうなるのか見守るだろう。 今ではないが私がそのまま脱退処理されるならば他の棋士も動くと見る。” 

-これからどんな図を描いているか? 
 
“二種類だ。 まずは完全にやり直すことだ。 二つ目は今の棋士会を瓦解させて新しい棋士会を作ることだ。” 

[521665]work-001-sedsfdfxdd
▲イ・セドル9段のプロ棋士会脱退にメディアの関心が傾く。 テーブルの中ではヤン・ゴンプロ棋士会長。


イ・セドル9段のこのようなメディアとのインタビュー内容のうちいくつかに対しては棋士会執行部側はよく理解されない大きな課題があるという立場だ。 

例えばイ・セドル9段が棋士会で新しい定款条項を首脳部会議で追加したことだと見る推定だ。 棋士会は“絶対不可能だ。 定款の修正・追加などに関して必ず総会で会員たちの表決を経る。”と明らかにした。 

また、イ・セドル9段が‘棋士会積立金が囲碁普及・発展に使われないで引退慰労金を集める事に使われる’と話す。 これに対して棋士会は“軍部隊・多文化家庭囲碁普及などに使われる費用を棋士総会を通じて詳しく発表している。”と明らかにした。 

イ・セドル兄弟とヤン・ゴン棋士会長の対話は数回さらに続く展望だ。 棋士会は6月2日総会を開いてイ・セドル兄弟が提起した事項に対して議論する予定だ。 
 
原文記事:CYBERORO