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世界大会18冠王イ・セドル、応氏杯を抱けなかった念願叶うだろうか

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 ▲ 1989年9月チョ・フニョン9段が第1回応氏杯優勝した後韓国に戻って歓迎される姿。 囲碁辺境国だった韓国は以後飛躍的に成長して日本と中国を抜いて世界最強国にのぼった。 [写真韓国棋院]


[出処:中央日報]この記事は中央日報チョン・アラム記者の[世界大会18冠王イ・セドル、応氏杯抱けなかった念願叶うか]を移しました。○● [中央日報]原文見る

優勝賞金4億…18日開幕
5回優勝韓国、頂上奪還も関心
時間超過時は20分当り2目除害
制限時間3時間…変わったルール変数

“大韓民国万歳! チョ・フニョン万歳! 韓国囲碁万歳!” 1989年9月5日午後4時、ソウル、鍾路区(チョンノグ)、貫鉄洞(クァンチョルドン)韓国棋院で万歳三唱が起こった。 チョ・フニョン9段が第1回応氏杯世界囲碁選手権大会で中国のニェ・ウェイピン9段に勝って優勝カップを占めたのだ。 囲碁辺境国だった韓国から優勝者が出てくることとは誰も予想できなかった。

すべての報道機関がチョ・フニョンの優勝のニュースを特筆大書した。 次の日高さ1mを越える大型優勝トロフィーを抱いて帰国したチョ・フニョン9段は金浦(キンポ)空港から韓国棋院までオープンカーに乗ってカーパレードを広げた。 以後韓国囲碁は飛躍的に成長する。 世界大会をさらって日本・中国を抜いて一気に最強国にのぼった。

韓国囲碁の転換期を作り出した応氏杯世界囲碁選手権大会が18日中国上海で開幕する。 第8回だ。 4年に一度開かれて‘囲碁オリンピック’とも呼ばれる応氏杯は88年台湾財閥故応昌期が創設した最初の世界棋戦だ。 優勝賞金は40万ドル(約4億4000万ウォン)で世界大会個人戦のうち最も多い。

今年は韓国から合計7人が出場する。 パク・ジョンファン、イ・セドル、パク・ヨンフン、キム・ジソク、ナ・ヒョン9段がシードを受けて、ウォン・ソンジン、カン・ドンユン9段が国内選抜戦を通過した。 中国はコ・ジェ、パン・ティンウィ9段など11人、日本は6人の選手が出場する。 この外に台湾2人、アメリカ2人、ヨーロッパ2人が応氏杯に出てくる。 観戦ポイントを探ってみた。

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▲イ・セドル9段。 応氏杯優勝に最善を尽くすといった。


①イ・セドル9段初優勝挑戦=通算18個の世界大会タイトルを占めたイ・セドル9段だがまだ応氏杯では優勝していない。 第一人者が一回ずつ応氏杯優勝カップを上げたこととは対照的だ。 4年に一度開かれるだけに今回の機会をのがせば次を約束しにくいこともある。 イ・セドル9段は‘Googleディープマインド チャレンジ マッチ’以後“次の目標は応氏杯で良い成績をおさめること”としながら“大会前までコンディション管理のために最善を尽くす”と明らかにしたことがある。

②奪われた優勝カップを取り戻すこと=韓国が中国に奪われた優勝カップを取り戻せるのかも最大の関心事だ。 韓国は1回から4回まで連続で優勝して5回初めて中国に優勝カップを奪われた。 6回の時チェ・チョルハン9段が優勝カップを取り戻してきたが、7回でパン・ティンウィ9段が優勝して再び中国に押された。 ソ・ポンス9段は“韓国が中国にますます押される様相だがまだ接戦を広げるだけに韓・中間対決で韓国選手がどれくらい善戦するのか見守るのも主な観戦ポイント”といった。

③変わった‘応氏杯ルール’=応氏杯は自主的に作った独特のルールを適用する。 ‘填満法’とも呼ばれる応氏杯ルールは地ではなく点で勝負をつけて‘コミ(先に打つ黒にあたえるペナルティ)’が8点(7目半)だ。 その上に他の大会とは違い秒読みがなくて、制限時間を全て使えば罰点で地を差し引く。

今年からは制限時間が3時間30分から3時間に短くなった。 時間超過時罰点も35分当たり2子から20分当たり2子に短くなった。 超過時間を使用できる回数も3回から2回に減らした。 モク・ジンソク9段は“応氏杯が今年から時間規定が変わるだけにここに選手たちがどれくらいよく適応するかが成績を出す事に少なくない影響を及ぼすようだ”と話した。

大会は18日開幕して19~25日予選戦と16強戦・8強戦を行う。 準決勝戦が6月8~15日、決勝1・2局が8月8~13日、決勝3~5局が10月21~27日開かれる。 台北応昌期囲碁教育基金会と上海応昌期囲碁教育基金会が主催および後援する。

原文記事:サイバーオロ 

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第8回応氏杯韓国・中国代表メモ


韓国代表(7名)

前期準優勝シード:朴廷桓
ランキングシード:李世石、朴永訓
国家代表シード:金志錫、羅玄
選抜戦:姜東潤、元晟溱


中国代表(11名)

前期優勝シード:范廷鈺
ランキングシード:柯潔、時越、陳耀燁、古力、連笑、邱峻、唐韋星、柁嘉熹、黄雲嵩
選抜戦:羋昱廷



日本代表(6名)※未確認情報

羽根直樹、山下敬吾、張栩、結城聡、蘇耀国、河野臨



予選には韓国6人、中国10人、日本6人、台湾2人、アメリカ2人、ヨーロッパ2人の合計28人が出場して半分の14人が本戦16強に合流。(范廷鈺と朴廷桓は前期優勝、準優勝シードで本戦に直行)

<日程>

・4月18日~25日:開幕式、予選戦、16強戦、8強戦
・6月8日~15日:準決勝三番勝負
・8月8日~13日:決勝1~2局
・10月21日~27日:決勝3~5局、授賞式
 

<歴代記録>

回   開催時期   優勝   比分   準優勝   四強

1  1988年—1989年  曹薰鉉  3-2  聶衛平   林海峰 藤澤秀行   
2  1992年—1993年  徐奉洙  3-2  大竹英雄  芮乃偉  趙治勲   
3  1996年         劉昌赫  3-1  依田紀基  林海峰  趙治勲   
4  2000年—2001年  李昌鎬  3-1  常昊    俞斌   王銘琬   
5  2004年—2005年  常昊   3-1   崔哲瀚   彭荃   宋泰坤   
6  2008年—2009年  崔哲瀚  3-1  李昌鎬   劉星   李世石   
7  2012年—2013年  范廷鈺  3-1  朴廷恒   李昌鎬  謝赫