【韓国話題】Google人工知能囲碁AlphaGo、朴永訓の見解 : 【nitro15】

パク・ヨンフン"棋譜を見るなら優れた腕前、グーグル人工知能見ると……"

平昌（ピョンチャン）へ行くバスの中、パク・ヨンフン9段の隣の席で対話する機会があった。

一日後である2月1日のLG杯朝鮮日報棋王戦決勝対局を前にして彼が疲れることがあると思って話しかけることをちょっと自制しなければならないと考えていたが、なんとパク・ヨンフン9段がグーグルの人工知能囲碁AlphaGoの話をする。

“棋譜3千万局を見たというがそれは可能な事なのか？”

と彼は話した。

それが何の脈絡で話すのか把握するのに先立ち、まずうまくいったと考えた。計算に明るいパク・ヨンフン9段の見解が非常に気になっていた。彼は安らかに話すのだがコンディションに問題にならない程対話をした。

歴史上初めてプロ棋士に互先で勝った人工知能囲碁、グーグルディープマインドのAlphaGoの話はパク・ヨンフンにも新鮮だったという。グーグルディープマインドの発表を聞いてパク・ヨンフンの耳にささった部分は‘棋譜3千万局’だ。棋譜を碁盤に置いてみる第一人者を挙げろと言うならおそらくパク・ヨンフンであろう。想像を超越するほどパク・ヨンフンは棋譜が好きだ。

パク・ヨンフンが有望だった時期、師匠チェ・キュビョン9段は遊ぶことが過度に好きなパク・ヨンフンを碁盤の前に縛っておこうと宿題を与えた。本棚を示して棋譜約1500局をならべてみろと注文した。期限も決めなかった。数ヶ月間は身動きもせず碁盤の前にいるだろうとチェ・キュビョン9段は考えた。

ところが、パク・ヨンフンがしばらく熱心に宿題をするようだったのだが一ヶ月も経たず再び遊ぶ姿を師匠が発見した。チェ・キュビョン9段はパク・ヨンフンを呼んだ。

“なぜ、宿題を全部終わらせないで遊んでいるんだ？”

“全部終わらせました。”

子供パク・ヨンフンはさっそうと答えた。

プロ棋士であっても棋譜一局を碁盤の上に置いてみる時間は10分は捉えなければならない。少しはやくなることはあるが手が出る速度を勘案するとはるかに早く見るのは難しい。幼い時からパク・ヨンフンは棋譜マシンだったということだ。

“宿題のようなものがあれば心が楽ではない。”として今のパク・ヨンフンは当時を回想する。パク・ヨンフンがAlphaGoが勉強したという棋譜の数に驚いた理由は2種類であった。一つはその膨大さで一つはこの世の中に棋譜が3千万局も存在するか？という疑問だった。

“私が入段前から今までみた棋譜がおよそ15万局程度になる。この世の棋譜はできる限り全部見たと思った。”グーグルが話す棋譜は上手の棋譜というはずなのだがそんなに数が多くないということだ。

“現在の上手の棋譜は1年5000対局程度生産されるだろう。そうだと見ればグーグルの発表と合ってない。”それでパク・ヨンフンはおそらくグーグルが明らかにしたことは多分完成された棋譜だけではなくあらゆる種類の記録された囲碁資料をいうことだと推定した。(グーグルディープマインドは'専門家がプレーするゲームから3千万局の動き'と表現した。) その一方でAlphaGoのその勉強量に舌を巻いた。

グーグルディープマインドが明らかにしたことによれば、AlphaGoは3千万局の動きを一度に(非順次的に)吸収した後、上手の次の手を分析して予測する。それから自身が理解することを適用して自分自身と対局をしてみる。 4週間行った対局が100万局だ。プロ棋士が1年に1000局を打つと仮定するならばAlphaGoは一ヶ月の間に人間世界の1000年分の経験を積んだわけだ。

余談だが機械が棋譜を持って上手になった。今日プロ志望生が訓練している囲碁道場では棋譜観覧訓練の比重が低い。とにかくまあまあという話だ。

一方パク・ヨンフンはAlphaGoの囲碁スタイルに対しても言及した。 “樊麾2段との五対局を見たが初戦は互いに滑らかに置いたが二局目から樊麾2段が戦いを挑んでくるとすぐにAlphaGoも荒っぽく対抗した。そしてAlphaGoが優勢だった。これを見て相手の態度により戦略を別にすると見られる。”として“コ・ジェ9段が明らかにしたようにAlphaGoの実力は立派だ。以前に優れていたどんなプログラムとも違う。次元が違う。均衡感覚も良くて判断力も良い。しかしこういうのを全て勘案しても最高級プロ棋士を相手では2子以下の実力だ。当時の棋譜ではそうだ。”と話した。