総合/イ・セドル 「私の世界大会決勝の中で最も大きな逆転負け」

夢百合杯決勝2局でコ・ジェに負けて中間戦績1-1
 
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▲第2回夢百合杯決勝2局で一日前の敗北を踏んでイ・セドル9段(左側)に中押し勝ちして反撃に成功したコ・ジェ9段が復碁を始めてパッと笑っている。



“なぜこのように(手が)見えなかったのだろう?1分秒読みを4回も残しておいていたが…. 
このように有利だった囲碁を負けるとは、今まで私が行った世界大会決勝対局のうち最も大きい逆転負けだ。” 

イ・セドル9段は自ら叱責した。 

2015年の最終日である12月31日、中国南通金石ホテル特別対局室で開かれた第2回Mlily夢百合杯世界囲碁オープン決勝五番勝負2局でイ・セドルは221手でコ・ジェ9段に白で中押し敗した。 

中盤混戦を経た後には勝利が確定的だった。 イ・セドルは右中央黒を制圧した後不安だった自身の石を全て収拾していきつつあった。 左上も中央もよく処理して残った左下大石だけ生きれば良い有利な局面だった。 終局後イ・セドルはこの時を回想して“勝利の道が遠かった。”と打ち明けた。 イ・セドルが描いた最も簡単な仕上げ方法はオロ対局室で解説したホ・ヨンホ9段が言及したことと同じだった。 しかし当時イ・セドルは度々難しい道に行き、結局逆転負けしてしまった。 

ホ・ヨンホ9段は“難しかった場面が全て過ぎてイ・セドル9段が正確な読みで大石を皆生かす局面になって白が優勢だった。 結果は惜しいが心をよく取りまとめて次の対局を準備しなければならない。”とした。 

イ・セドルは“コ・ジェ9段がずっと有利で私が負けたのならまだマシだったのだが、明確に私が有利で逆転されるとダメージが小さくない。 次の対局のためにはやく忘れようとする。”と話した。 

1局でコ・ジェの白番無敗記録を破った事に対しては“コ・ジェ9段が白番でも黒番でも本来あまり気にしないでいた。 夢百合杯はコミが7目半なので韓国式である6目半よりは多いという感じがあるだけだ。 囲碁内容が重要なことで黒番白番の差は実に小さいものと見る。 そのような理由で1局でコ・ジェ9段の白番に勝ったことには大きい意味がない。”と話した。 

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▲復碁途中終盤の自身の失敗を思い出して骨身にしみているイ・セドル.



■歓声あげて歓呼する中国 
 
コ・ジェ9段が劇的な逆転勝ちが決定される瞬間、検討室は‘わあっ’という叫び声と拍手の音でいっぱいになった。 中国プロ棋士と中国囲碁ファンたちがお互いを見つめて祝った。 

今回の夢百合杯に傾いた中国の関心はすごい。 中国のネイバーというSinaの文字生中継(碁盤キャプチャーなどのイメージを利用)には何と70万人に達する同時接続記録が出てくることもあった。 

対局中堅かった表情のコ・ジェは終局の後、復碁をしながら顔が完全に広がって笑いが絶えなかった。 

中国関係者は“コ・ジェ9段のような個性が強くて強力な競争者がいるということは韓国にも良いことだろう”と話した。 

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▲中国Sinaの文字生中継. 時々刻々接続者数が変わる。 夢百合杯決勝2局を中継した31日、最大70万人に迫る同時接続を記録した。


■いち早く次の対局場所に移動するイ・セドル 
 
イ・セドルは復碁を全て終えた後、近くの韓国食堂でタコ料理、鉄板豆腐、リブロース、中国流辛ラーメンなどを食べた。 囲碁を負けた人らしくなく陽気だった。 中国語通訳をしながらマネジャーの役割までしているイ・ヨンホさん(イ・チャンホ9段の弟),チェ・ミョンフン国家代表チーム コーチ、韓国棋院関係者などが同席した。 

食事を終えた後イ・セドルはイ・ヨンホさんとともに午後9時(韓国時刻)に3局が開かれる場所である如皋市に行った。 決勝1・2局が開かれた金石ホテルから自動車で約1時間行く距離だ。 

続く決勝3局は一日を休んで新年1月2日(土曜日)午前10時30分(韓国時刻)行われる。 サイバーオロはイ・セドルの入段同期チョ・ハンスン9段がオロ対局室で解説する予定だ。

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▲イ・セドルとコ・ジェの夢百合杯決勝2局復碁を見ている中国プロ棋士、中国棋院関係者、記者、囲碁ファン.
 
原文記事:総合/イ・セドル 「私の世界大会決勝の中で最も大きな逆転負け」