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イ・セドル“韓国は大変な時期、最善を尽くす!”
10回戦4局前夜晩餐新安郡(シナングン)曽島(チュンド)で質素に開かれて

 
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▲イ・セドルの故郷新安郡(シナングン)曽島でまた会った二人の英雄. 明日(27日)午前9時から10回戦4局を行う。

 

"天使の島新安郡(シナングン)で中国から来たお客に大々的な歓迎行事を行うこともできたが、こちらから近いところで起きた惨事によって韓国は全体が今悲しみに陥っています。 喜んだり拍手を大きく打つことは出来るだけ自制してください。" 

70年ぶりにまた見る10回戦、今世紀最高のビッグ マッチ前夜晩餐が質素に行われた. 唯一韓国で広がるMlily梦百合杯イ・セドル-古力10回戦4局前夜晩餐が26日夕方6時全南(チョンナム)、新安郡(シナングン)、曽島面(チュンドミョン)エルドラドリゾート大宴会室で開かれた。 

明日(27日)広がる10回戦4局に先んじた前夜晩餐には新安郡(シナングン)チョン・スンジュン副群主、ヤンジェホ韓国棋院事務総長、ワンルナン中国棋院協会主席、そしてスポンサーである中国ホンカン家具社ニジャンゴン会長など両国主要人事と取材陣など80人余りだけ参加した中で物静かに進行された。 普段の前夜晩餐は拍手乾杯など楽しい雰囲気で行われるものだが、'セウォル号惨事'によって終始敬虔な雰囲気まで感じられるほど物静かだった。 

挨拶の言葉を通じて中国側ワンルナン主席、ニジャンゴン会長は"中国国民も最近珍島付近で起きた惨事に対してよく知っていて深い哀悼を表わしている。 このような渦中にも私どもの一行を盛大に迎えてくれて感謝する。 ぜひ韓国国民に再び元気が戻るように信じる。"と伝えた。 

一方3局で起死回生した古力は比較的明るい表情であったが、彼は挨拶の言葉で"イ・セドルは最近コンディションが良いようだ。 しかし今回の対局だけは必ず私が勝ちたいから、イ・セドルが譲歩するように願う。"とその特有のふてぶてしい臨戦所感を明らかにした。

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▲ "良い内容で最善を尽くす!"イ・セドルが多少敬虔な姿勢できちんと臨戦所感をいった。 

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▲古力の臨戦所感、"今回だけはイ・セドルが譲歩したら良いだろう。" 

これに対しイ・セドルは"国民皆が悲しみに浸っている中で碁を打つことになって気持ちが重くて痛む。 このような時であるほど自身の役割をよくすることが道理ではないかといえる。 故郷で置く囲碁であるだけに力になって応援になる。 良い内容の碁を打つ"として悲壮な覚悟を固めた。 

10回戦は3局まで進行された現在2-1でイ・セドルが先んじている。 1月26日中国北京での1局、2月23日中国平湖での2局は全部イ・セドルが勝利した。 しかし3月30日中国成都での3局は背水の陣を張った古力が反撃に成功した。 特に2-0で先んじて3局で敗れたイ・セドルとしては4局をのがす場合長期戦になる可能性が大きくなる。 


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エルドラドの決戦 - 10番棋4局 
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▲ 3-1で逃げるか? 2-2で原点に戻るか? 10回戦第4局はイ・セドル-古力10回戦の最大分岐点だ。セウォル号惨事で国民皆が悲痛に暮れているこの時、故郷(ホーム)対局でイ・セドル9段はどんな時よりも必ず、必ず勝って慰安を与えたいだろう。 前夜祭ずっとそのようなかたい決議が表情に含まれていた。


エルドラード(El Dorado).
16世紀スペインの人々が南アメリカ、アマゾン川岸にあると想像した黄金の国.-ネイバー辞書.
エルドラードの辞書的意味は‘黄金の土地’を話す。 

優勝賞金500万中国元. 現在の為替レートで換算すれば8億 3千万ウォン程度の巨額だ。 ‘MLily梦百合杯イ・セドル-古力10回戦’で勝つ棋士は8億ウォンを越える大金を手に握るが負けた側にはただの旅費だけで20万中国元(韓貨約3,300万ウォン)が支給されるだけだ。 5:5引分けの場合には賞金を分けることにしたとしても‘棋士人生をかけて置く’という10回戦の属性がイ・セドル-古力10回戦にひっそりとあらわれる。 いわゆるゼロサムゲーム(zero-sum game)だ。 オール オア ナッシング、All or Nothingだ。

10回戦第4局の対決の場は偶然にもエルドラードという名前を持つリゾートだ。 全南(チョンナム)、新安郡(シナングン)曽島にあるエルドラードリゾート. 10回戦中唯一韓国で行う対局をイ・セドル9段の故郷新安郡(シナングン)が誘致した。 ‘ホームの中のホーム’で相手を呼び入れた計算だが、エルドラードという名前もまた、10回戦の性格と合致する所だ。 

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▲エルドラードリゾート全景. (エルドラードリゾート ホームページ資料)

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▲エルドラードリゾート夜景.

 

時間さえ休んでいく夢の休養地.
この前1泊2日でも出てきたことがあって、韓国人が必ず行ってみなければならない国内観光100選で2位に選ばれたりもしたという曽島は全南(チョンナム)、新安郡(シナングン)が世界水準の海洋観光地を作るための西南海岸島開発プロジェクトの核心事業で開発した島だ。

エルドラードリゾートは干潟生態展示館など西海岸(ソヘアン)、多島海(タドヘ)の海洋文化観光を楽しむ観光客のベースキャンプのようなところだ。 周辺景観が良いので過去に2009年囲碁リーグ(新案天日塩チーム:仁川(インチョン)チーム)と2012年LG杯8強-4強戦をこちらで開いたことがある。

今回も新安郡が積極的に誘致の意向を明らかにしたという。 新安郡は囲碁リーグチームを運営していてこの故障出身であるイ・セドル9段を地域を代表するほどのブランドで積極的に前に出している。



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息さえ止まった大韓民国. ‘時間も風も全部休んでいく’という曽島での10回戦も息を殺した。 惨事が広がった珍島はそんなに遠くないところだ。 前夜祭テーブルには酒を一切上げなかったし、司会者は式に先立ち“拍手はできるだけ小さく、少しだけするようにお願いする。”と頼んだ。

10回戦を知らせる横断幕も大会場所案内役割をする程度の最小限必要な個数だけ付けた。 “イ・セドル9段の10回戦ならば当然故郷である新案で置かなければならない”として積極的に大会を誘致したパク・オリャン郡主も参加することができなかった。 代わりにチョン・スンジュン副群主が参加した。 

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▲チョン・スンジュン副群主の歓迎辞.
 
最近沿岸旅客船沈没で多くの犠牲者が発生して皆さんを招いておいても大きく歓待できない点了解願う。 1004個の島を持つ、‘天使の島’新案で10回戦を開くことになったのは新安郡(シナングン)民の大きい喜びであり光栄だ。 この大会が両国間友好増進にも寄与することを願う。 天使の島に来られた皆さん、出て行かれる時は全て天使になっていかれるだろう。

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▲ワンヌナン中国棋院協会主席の答辞
 
珍島沿岸のセウォル号事件は中国民も非常に悲しんで哀悼している。 このような悲しみの中でも大会を開いて下さった新安郡(シナングン)など韓国棋院関係者たちに感謝する。 スローシティ新安郡(シナングン)は気持ち良いコンディションを維持する所だと考える。 天使の島とスローシティでこのような大会は非常に似合う。 古力-イ・セドル9段の対決は多くの人が歓迎して関心を持っている。 選手たちに良い成果あるように願う。

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▲ニジャンゴン梦百合グループ会長の答辞
 
イ・セドル9段の故郷で10回戦を開催することになったのは選手に対する尊敬であり、来る道が大変だったがとてもうれしかった。 国家的悲しいことが起きたことに対して私をはじめとする中国選手団と中国民を代表して非常に残念に思い慰労の言葉と哀悼の意を表わす。

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▲韓国棋院はエルドラードリゾート入口道路にセウォル号惨事犠牲者を哀悼する横断幕をかけた。

 

一時二人の棋士が黄色いリボンを付けて対局する話が検討されたが古力9段をはじめとする中国選手団に薦める姿と前夜祭を縮小して大会を厳粛に行うことで心を表わすことにした。 

両選手は選手団より先立って前夜祭一日前、25日エルドラードリゾートに到着した。 古力9段はスパーリングパートナーであるマシャオビン4段と二人だけ北京で務安(ムアン)空港に先に入ってきたしイ・セドル9段は兄イ・サンフン9段の車に乗って降りてきた。 

セウォル号惨事の余波で前夜祭の雰囲気は厳かで静かであったし、特に対局を控えた二人の棋士は緊張感が加わったからなのか笑いが見られなかった。 これはイ・セドル9段が増した。 普段とは違い一座を笑わせるユーモアで自信にあふれる臨戦所感は見られなかった。

このような厳かな雰囲気を古力9段のインタビューが破ったしこの時、ちょうど一度、イ・セドル9段は無意識(反射)的に‘ライバルの友達’のいたずららしくて挑発的(?)な臨戦所感に大きく笑ってみせた。 


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古力9段の臨戦所感
 
初めてイ・セドル9段の故郷で碁を打つことになって非常にうれしい。 イ・セドル9段のコンディションが良く見えるが私はそうでない。 だが、明日天使の島で素敵な対局を広げたい。 コンディションは良くないけれど対局は勝ちたいから譲歩してくれたら良い。

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▲譲歩してほしいという相手の臨戦所感にこの時イ・セドル9段は笑った。 これに対しイ・セドル9段は特別反応を見せないで下のような淡々とするが悲壮な心情を明らかにした。
 

イ・セドル9段の臨戦所感
 
国民皆が悲しみに浸っている中で碁を打つことになり重い気持ちだが故郷にきたので最善を尽くして碁を打つ。 また、勝敗より良い内容の囲碁を広げるように努める。

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▲大会を知らせる横断幕も最小限配置した。

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▲ 10回戦前夜祭が開かれた宴会場に歩いてきているイ・セドル9段. そばにいるのは今回の10回戦マネジャー役割をしているイ・ヨンホさん(イ・チャンホ9段の弟だ).

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▲古力9段がスパーリングパートナーとして同行したマシャオビン4段と宴会場に入っている。

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▲古力9段に比べてイ・セドル9段は前夜祭ずっと冷静で厳かな雰囲気で一貫した。

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▲囲碁TVスタッフの熱を帯びた取材.


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▲事前に飾られている対局場. セッティングが仕上げされていきつつある。

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▲ここで果たして誰が笑おうか?

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▲第4局は互いに退くことはできない勝負だ!