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キム・ソンニョンコラム-今は対局料'0ウォン時代'
こんな時であるからこそ力を一ヶ所に集める時

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▲国内最大棋戦韓国囲碁リーグ競技の一場面. 

 

1国家2棋院体制である日本は伝統的に日本棋院が中心となる東京に本部があり、名古屋に中部総本部、大阪に関西総本部を置いている。 関西棋院は日本棋院と別個で大阪を中心にする。 日本のプロ予選方式は1次予選、2次予選、最終予選を通じて本戦に進出して大会方式は数十年間維持した方式をそのまま維持している。 

新しい棋戦を作る時最も困難な部分は対局料と賞金ではなく旅費問題だ。 棋士数が私たちより多い日本は、大多数の棋士がソウルに住む私たちとは違い色々な地域に散って活動している。 島が多い国土の特性上である。 

日本はシステムのために旅費問題が深刻化する。 どのような試合でも私たちは1ヶ所に集まって試合する反面、日本は序列が高い棋士の地域に訪ねて行かなければならない。 6冠王イヤマユウタ(25)の居住地は大阪. 年齢は幼いが6冠王なのでイヤマを相手にする棋士は地域がどこでも関係なくイヤマが試合しやすい関西総本部にきて試合をしなければならない。 

筆者と同い年の羽根直樹(38)は名古屋が居住地. やはり同じように彼より序列が低ければ中部総本部に訪ねて行かなければならない。 よろしい。 訪ねて行ってみるとしよう。 対局料を別に置いて新幹線電車の切符と宿泊費(約40万ウォン)が必要だ。 大会スポンサーの立場では本末転倒な状況になった。 それもすべての予選戦から施行するのでより一層そうだ。 結局日本は財政圧迫に耐えることができなくて伝統の7大棋戦以外の新規棋戦はイベント棋戦形式に変えた。

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▲日本選手と関係者が検討室を埋めている。 



中国はプロ制度が本格的に始まった80年代には経済成長が後押しされにくい時期にはこれという試合がなかった。 棋戦がまともに形成され始めたのは10年前である2005年からで経済成長と共に試合の規模が大きくなっている。 

中国のプロ棋士数は500人を越えるが試合に参加できる棋士は150人余り. だが、方式が違う。 国家代表と国家少年隊と女流国家代表(選抜戦)シードを32枚程度付与する。 予選戦はない場合が大部分で、あるならばインターネット予選を通じて8人程度を選抜する。 

世界大会統合予選がある韓国大会の場合、国家代表50人まで出場できて、中国世界大会統合予選はすべての棋士が参加することができる。 予選戦というものが事実上ないので中国は棋戦を作る時多様な方式が可能だ。 また、イベント招請を大きくすることができる点はすぐに全体を必ず考えなくても良いマインドがあるためだ。 もちろん試合出場自体を敬遠する雰囲気さえもある。 地域で普及させることがさらに現実的だとの信念もある。



私たち棋士には対局通知書というものがある。 以前には書留郵便で家に配送されたりしたが今は韓国棋院ホームページでインターネットで確認することができる。(プロだけ確認可能だ。) 予選対局料廃止通知がいよいよ棋士に発送された。 

筆者がプロになった91年には日本の制度がそのまま私たちの囲碁にも通用になった。 1次から3次予選まであるので対局料は勝つ時ごとに上がった。 一番小さい棋戦は大王戦で1次予選が3万5000ウォン、最も大きい棋戦だった王位戦は7万ウォン程度であった。 本格的なプロ生活初年度であった92年対局料収入は250万ウォン. ジャージャー麺が1500ウォンであったからおよそ3倍程度加えれば良い金額だ。

今は1年予選戦収入といってみても200万ウォンになるかどうか。収入的な側面では意味を失って久しい。それでもプロの普通年俸が200万ウォンというわけではない。大多数が放送や道場師範講義等を通して生活する。だが、プロは予選対局料廃止通知に心理的に大きいダメージを受けた。 少ない金でも'金を受け取らない試合はプロ試合でない'という考えを永らく持った人に、対局料がないということは今後試合に出ないでくれとする感じが強い措置のため。

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▲ 2014年新規免状を受けた入段者などと家族. 

 

どの団体よりも会員の年齢幅が大きいところが韓国棋院プロ棋士群だ。 予選対局料廃止はこれを受け入れる感じからしてとても差が大きい。 元老先輩の嘆きからその方に囲碁を習った30-40代プロも自分の囲碁一勝負の価値が何もないのかという虚無感が押し寄せる。 これは本当に金額の問題でない。 トーナメントプロとしての終末を告げるような感じが胸を痛くする。 

20代後輩はかえって試合をさらに熱心に置く姿を見せる。 韓国囲碁が切迫されたのを皮膚で確かに感じたのだ。 もう少し落ちれば30-40代と同じ運命になるということが彼らをより一層丈夫にさせるようだ。

棋聖戦、王位戦、棋王戦、覇王戦、最高位戦、大王戦などファンたちの耳に生き生きしたこの偉大な棋戦が皆消えた。 大きくとも小さくとも伝統があったので維持できたしそれはプロ棋士には安心して精進ができる踏み台になった。 だが、その棋戦が消えた今には新規棋戦が歴史と伝統の棋戦になるには時間がとても長くかかる。 スポンサーの立場では良い広報コンテンツができればそちらに走って行く。 結局囲碁の価値と大会的な興行を通じて広報価値を作り出すことができないならば囲碁界はより一層困難になることが自明だ。 

日本囲碁界も先立って話した伝統を固守すると日本棋院がいつ不渡りを出すかわからないという。 若い棋士はその点を心配しているけれど私たちよりさらに密に先後輩で構成されていてそれを解決していくのにはより一層難しさが伴う。

反面中国は新しく始める段階で全てのものが自由だ。 先に始めた日本と韓国の事例等を見て補完して行くことができる長所がある。 私たちはまだ日本のシステムに憧れる棋士と中国のような急進的改革を望む世代、その中間で何が何だか筋道を捉えられない世代が共存している。 

囲碁界にも時代の流れが適用されている。 イ・チャンホは '避けられなければ楽しめ'としたのではないか。 まだ私たちのプロには囲碁を愛するファンがたくさんいる。 彼らが好むほどのアイテムを捜し出して何よりもプロがみな固く団結して中国に勝たなければならない。

最終的には幼いプロは中国に勝つために努力しなければならなくてその上に30-40代棋士は彼らを正しい道に指導しなければならないことで、元老先輩は彼らに場を作って激励を忘れないことが重要だと見る。 

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▲シニア大会予選光景.