総合/ 10番棋の蓋開けたら、イ·セドル嵐の先勝 

永らく期待を集めた10回戦. その'箱'が開かれて最初の勝者はイ・セドル9段だった。 

26日中国北京カンウィエルルイティン ホテルで開かれたイ・セドル-古力10回戦第1局でイ・セドルが古力9段に251手で黒中押し勝ちをおさめた。 



左側古力の陣営で内容が薄く脱出しただけのイセドルとしては不満足な序盤だったが中盤、中央で古力を浮かばせて猛攻を浴びせて完勝ムードを作った。 終盤もイ・セドルの独壇場であった。 失敗なしで終えた。 サイバーオロ解説を引き受けたソン・テゴン9段は“序盤は若干古力9段が良く始めたが中盤イ・セドル9段が中央で白を攻撃してからはイ・セドル9段が一方的に押しつけた囲碁だった。”と総評した。 

主導権を与えて奪われてという囲碁ではなかったことは探索の性質が強い1局目の内容としては若干意外であった。パクジョンサン囲碁TV解説委員は“単純な1勝でなく精神的にも打撃を与える1勝だった。”とした。 

古力は打撃を受けた。 だが、少なくとも対局が終わった後イ・セドルと共に公開解説場に招待されて中国囲碁ファンたちの色々な質問を受ける時はとても明るい表情だった。 自身の敗北をきれいに承服した表情だった。 

イ・セドルは自身の囲碁を見て回りながら、“最後の勝負所では黒が両側で真っ二つになって攻撃される時は危険だった。”とした。 

序盤はイ・セドルが弱点を見せたということよりは古力があまりにもよく置いたと見られて、終盤は古力が間違って置いたということよりは中盤からイ・セドルが優勢を確かにしたということだ。 



イ・セドルの夫人キム・ヒョンジン氏は“私は囲碁がよく分からない。夫から聞くことだけ囲碁を理解する。”として“夫は普段10回戦というのは棋士生活をしにくいほど深刻な勝負だけどそれでも自身は楽しく臨もうとすると話す。”また“古力9段は囲碁を取り上げ論じなくても豪快な性格をしていて本当に好む友人といった。”と話した。 

イ・セドルと古力は公開解説場で囲碁ファンたちと会うことを終えた後にも再び自分たちが対局を行った対局場に戻って約一時間の間復碁をした。 イ・セドルは夫人、娘と共に27日北京観光をした後28日帰国する予定だ。 



勝者インタビュー/イ・セドル 

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-初戦を勝利で飾った所感は?
 
“危険な場面もあった。勝ち負けが問題でなく。 私に錯覚がしばしば現れる問題点を早くなくさなければならないと思った。 古力9段が報復を確実にできなかったことを見れば、古力9段もやはり完全なコンディションとは違うようだ。 中国内の一般的な制限時間である2時間30分内外の枠組みに慣れて4時間を効率的に使用できないようだった。 (我が国は棋戦に早碁偏重化現象がある。 同じ論理ならばイ・セドル9段が有利ということはあるか?) 前にも明らかにしたことがあるが、私は長い囲碁がよく合う。“
 

- 10回戦の感じはちょっと違うようだ。 
 
“1年以上永らく計画されてきたことと。 とても長く待ったという事だろうか。 ‘ああ、そういえば今しているんだな’と思って、緊張がうまくできなくて妙だった。 
世界大会決勝戦とは大いに違う。 また、色々な人の中で1,2位を決めるのでなく。 二人が1等か最下位を分けることだ。 まける側は本当にダメージが並大抵でない。”

 

–今回の1局はどのように準備したか?
 
“古力9段はあまりにもよく分かる相手でもあるが特に準備することはない。 心の準備ならばしたが準備といえるか。 それは本来することで… ^^”


-お昼時は何を食べた。 
 
“のりまきとラーメンを食べた。“
 

-夫人が話すには今年イ・セドル9段が禁酒を決心したといっていたが…

“あー…それはよく覚えてない…^^”

 

-娘に囲碁を教える問題は?
 
“男より有利な点もあって大丈夫だが、あまりにも過酷な長さなので…”

 

- 10回戦全体目標は?
 
“5勝4敗を作ることだ。 すると最低限どうなろうが薄氷の勝負を作ったことであるから。 ハハ”


- 10回戦で負けるならば打撃はどの程度であろうか。
 
“去る三星火災杯で準優勝に留まった時内傷を負った。 10回戦で負けるならば一般世界大会で準優勝したこととは比較できないほどの激しいダメージを受けるだろう。 古力9段も私も梦百合杯と三星火災杯で並んで負けてこのような事になるとは思わなかったが^^ …今回の10回戦は私たち二人一緒に発展する良いきっかけになるだろうと見る。 
10回戦が互角に進行されて5-4まで進行されて打って、重大な分かれ目に立ったとすれば優勢な側が必ず勝とうとするだろうが、どちらか1人はとても大きくケガをする。 それで引分けが出るなら望んだりもする。”



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▲ある囲碁ファンの質問.
"イ・セドル9段と古力9段のようになるにはどのようにしたらいいか"という問いに古力は"まず棋才で、2番目に努力だ。"として"ただお願いしたいのだが私も食べていかなければならないのでとても強くなるのはやめてください。"と話してあちこちで爆笑が出てきた。 古力は負けた方に合うのか、愉快爽快痛快な表情だ。 
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長い勝負であった。 長々9時間にわたる勝負終わりにも彼に話しかけることは難しかった。 対局を終えるやいなや公開解説場に走って行った以後そちらで1時間ほどファンサービスをつくした後に、再びエレベーターに乗って対局場碁盤の前に座った。 それからまた、1時間余りの復碁が終わってはじめて勝者イ・セドルの袖のすそを捕まえることができた。 プロとして命をかけるという10回戦. 70年ぶりに広がった第一人者の10回戦中10分の1を消化したそのままの感じが伝達された。



-10分の1を終わらせた。ひとまず所感は? 
 
序盤はやはり古力がよく置いた。しかし難解な場面で古力も失敗があった。勝ち負けの問題でなく大きい誤りがあらわれた点でやはり相手も大きい負担を抱いているのではないかといえる。シリーズが進むにつれてより一層良質の棋譜が出てこないだろうかと考える。


-好きな友人の古力との久しぶりに対局なのに? 
 
10回戦が妙だ。 友人として会うことはちょっとぎこちない。 世界大会決勝で会うより妙だ。 緊張感も聞かなければならないのにまだ緊張が少しあった。 


-長々9時間を越える対局だったがお昼はどのように解決したか?
 
対局場後方に休憩室がある。そちらで 12時頃にのりまきとカップラーメンのスープを存分に引っかけた。概略10分であっただろう。
 

-普段と違うように完ぺきに近い囲碁ではなかったかと思う見解に対しては? 

そうではない。やはり序盤には私が気分が悪いこともあったが、古力が4時間という時間に対する適応を間違ったのではないか考える。


-制限時間が長かったのがやはり有利だったことであろうか?
 
私に良い。 古力は早碁派ではないか。 私たち二人が置くといつも私が先に秒読みに入っていた。 そうした点で私に少し有利なようで、最小限不利な理由はない。
 

-早い話だがこの10回戦は何局まで行きそうか?
 
基本的に10局は行くと見る。一勝負終わらせたと一喜一憂することはできない。個人的には勝利するのが目標ではあるがひとまず9局を置いた時5勝4敗までになることが一次的な目標だ。(笑い)

 


-普段の世界大会と10回戦は姿勢が違ったか?
 
世界大会決勝のような場合は多くの選手たちに勝って決勝に上がる事だ。 ところがこの10回戦は一等でなければ最下位だ。 負けてはいけないという考えがある。 ファンたちの立場はそれでも良くやったことでも話せるだろうが、当事者はそうではない。 乞食のようだ。 覚悟を最大限しようとしている。


-10回戦を控えて何か新しく気持ちを治めた点は?
 
事実あまりない。今年からは禁酒することを考えたが思案中だ。(笑い)今日も一杯するべきなのに家族がいるから我慢しなければならない。確実に何を準備するということよりは長い勝負だからバイオリズムに乗るのが重要なようだ。黒か白かこれも事実は重要ではない。古力が私を分からないのか、私が古力を分からないのか。


-事実10回戦は歴史上数人しか舞台に上がることができなかった。自身が含まれたという点でうれしいではないか?
 
まだ違う。 三星火災杯で古力が半目で二度私に思わず負けてしまった. 多分その時から10回戦が急速に進展したようだ。 呉清源先生と今の私を比較するというのが無理ではないか。 古力が60代になっても出てきて碁を打ちたいと話したが、率直に言うと40代になっても私たちの技量が色あせていないならば置きたい。 まだ私たちはたくさん不足しているようだ。 

 

-10回戦で負けても後悔しないという話をしたことがある。事実か?
 
容易ではない。三星火災杯決勝で負けたことも非常に内傷がある。10回戦ならばその内傷は大きくて長引くだろう。これはダメージがある。置く人と見物する人との差だ。10回戦勝負ではどちらか負けることになることで、その時は後悔がないという言葉だ。 
 

-30代に入り自ら転機を作ってみようと思う考えではなかったか?
 
率直にそうだ。幼い友人にだんだんまける回数が多くなり少し難しい立場であることは事実だ。古力も同じことであろう。三星火災杯で私も準優勝に留まったし梦百合杯で古力も敗れた。10回戦で勝つのが目標だが、5-5勝負でお互いケガをしないで終わらせたいと思ったりもする。しかし濃い勝負をしたい。 


-最後にファンたちに一言?
 
私が三星火災杯で負け、古力が梦百合杯で負け….実際には時期が不思議なことではある。しかし70年ぶりの10回戦ではないか。当事者には多くのことを賭けた勝負だ。今始まったばかりでまだ燃え上がってはないけれど、ファンたちがより一層応援してくだされば力が出るようだ。