李昌鎬 "素敵な10番棋が期待される"

今回の10回戦は寸法調整がないだけに過去呉清源時代の10回戦とは激しさの次元が違うという見解もある。キム・ソンニョン9段は"今回のイ・セドル-古力10回戦は引分けが可能で寸法調整が入ってなくて呉清源10回戦など過去の10回戦にあった激しさを期待することは難しい。"とする。 "今回の10回戦はそれが持つ象徴的な名前だけ取ってきたことで最低6局を確保しながら、もしかしたら片方が一方的に押される場合多くのお金をかけたのに局数が少なくなって興行が落ちる危険をなくそうとするスポンサー梦百合側の高度な計算が敷かれた。"と話す。
過去10回戦に劣らず激しいだろうという意見もある。パク・チムン委員は"観戦者の立場では寸法調整がなくて引分けが存在するという点で気が抜けるはずだ。 しかしイ・セドル9段と古力9段は韓中の天才棋士であり両国を代表する看板棋士でこれらには生涯最後の大勝負であることもある大会だ。 その上春秋戦国時代が到来するこの時期に、二人の棋士は最後の英雄として死力を尽くして10日間隔で無冠を脱出して10回戦の重量感もより増した。 歴史はこの大会の勝者を重ね重ね記憶するだろう”と話す。10回戦の勝者はどちらだろうか。 長い制限時間はイ・セドル9段に有利だが対局場所がほとんど中国という点はイ・セドルに不利だ。 我が国のプロ棋士の大部分は6-4でイ・セドル9段が勝ったり5-5で引き分けることだと予想する。
大勝負でのイ・セドルの肝っ玉を越える者はないというのが大慨の理由であり、一方的なスコアではないのは二人の棋士の過去戦績でただ一度も一方的な連勝、連敗が出てきたことがないという事実のためだ。チェ・チョルハン9段は“今回の10回戦は勝者が一人占めする方式なのでイ・セドル9段の勝負欲を十分に刺激するだろう。 そうであるからイ・セドル9段が若干優勢に見える。”として“昔の10回戦と形態は違っても負担感は世界棋戦決勝戦の2~3倍は激しいだろう。”とする。イベント大会であるのに負けた側の打撃が大きいことという予想も出てくる。 モク・ジンソク9段は“寸法調整だったら負ける人は棋士生活をこれ以上送るのは難しいほどのダメージを受けることができるだろうが今回の10回戦も負けた側はスコアに関係なく大きいダメージを受けるだろう。 一般の世界大会の3倍に肉迫する賞金の大きさもあるが、韓中看板棋士としての自尊心が関わっているのだ。”という。ソン・テゴン9段は“可能性は少ないがもし一方が6-0または、6-2のような形で一方的なスコアで負けるならばものすごい心理的ダメージを受けるだろう。”と話す。イ・チャンホ9段は勝負自体よりも歴史的意味に価値を見ている。
イ・チャンホは“勝負というのはどうせ一方は負けること。 今回の10回戦は韓中大棋士が繰り広げる歴史的な対決なので本人も大きい覚悟で臨むことで激しく戦うだろう。 誰が勝とうが私は二人が残す良い棋譜を期待する。”と話した。
イ・セドル-古力10回戦は最新の中国囲碁ルールを適用する。制限時間は3時間55分に秒読み1分5回を与える。昼休みはない。このように長い時間碁を打ちながら昼休みがないとはいぶかしがる方もいる。休憩室にお昼が準備されて選手は自由に食事をすることができる。秒時計は選手が直接押す。 言語は中国語や英語から選択することができる。 そして秒時計は必ず白を持った選手の右側に置く。 そして1局だけニギリをする。 その次は交代しながら。合計10局中6勝を先におさめた側が勝つ。 したがって‘7-X’のようなものはありえない。 勝敗を判定できない対局が出てくれば引分けにして各自0.5点ずつ取得する。 もし点数が同じならば(すなわち5-5が出てきたとすれば)再対局はしないで賞金を分け合う。昨年末開かれた開幕式で古力は“イ・セドル9段とは60才になっても盤上で競いたい相手だ。 10回戦は私の人生、囲碁の境地、プロ棋士の生涯すべての側面で重要だ。”としながら“イ・セドル9段とは決勝で3度正面対立して二回敗れて一度勝利したので今回の10回戦では必ず勝つだろう”と話した。同じ席でイ・セドルは“古力9段は私の囲碁人生で最高のプレゼント.”としながら“中国はしばしば行く所だ。 不利なこともない。 対局では緊張しないように愉快に臨む。”と覚悟を明らかにした。▲イ・セドルと古力には引分け記録が一つある。 2012年12月5日上海で開かれた三星火災杯32強戦で4コウが出てきて二人の棋士は同日再対局をすることになった。 写真は再対局が終わる頃の場面だ。 世界大会本戦史上初の再対局だった。イ・セドルはカナダからソウルに来た夫人、娘と24日ソウルで会って25日中国北京に一緒に移動する予定だ。 古力9段も夫人と子供を対局前日開かれる晩餐に連れてきたいが子供がとても幼い関係で一緒に参加するのかまだ考慮している。26日10回戦第1局は韓国時刻10時に始まって解説界の白虎ソン・テゴン9段が明快な解説を準備している。 ソン・テゴン解説者は11時から解説を始める予定だ。イ・セドルと古力は中盤の打開と攻撃では全て強力だがイ・セドルは布石が、古力はヨセがアキレス腱だ。 ソン・テゴン解説者は"序盤が類似した形勢で流れてもイ・セドル9段が有利になるだろう"と展望した。10回戦は中国各地を回りながら毎月最後の日曜日ごとに一勝負ずつ行われる。 2局は上海で、3局は成都、4局は韓国、5局は雲南、6局は大安、7局はラサ、8局は重慶、9局は無錫、10局は平湖で開かれる。梦百合杯世界囲碁オープンを後援するホンカン家具社が後援する。 勝者は賞金500万中国元(韓貨約8億 7,000万ウォン)を一人占めして敗者には旅費として20万中国元(韓貨約3,500万ウォン)が支給される。第1局:1月26日中国北京第2局:2月23日中国上海第3局:3月30日中国成都第4局:4月27日韓国第5局:5月25日中国雲南省香格裏拉第6局:7月27日中国大安第7局:8月31日中国西蔵自治区拉薩第8局:9月28日中国重慶第9局:10月26日中国無錫第10局:11月30日中国平湖
