HANGAME
[三星火災杯]アン・グクヒョンだけ4強…パク・ジョンファン、シン・ジンソ脱落

 0926-s4
▲アン・グクヒョン8段(左側)が強豪トゥ・ジャシ9段を破って韓国棋士では唯一2017三星火災杯4強に上った。 大会初めての4強だ。


2017三星火災杯ワールド囲碁マスターズ8強戦
アン・ソンジュンも苦汁、中国は3人が4強に進出

14対13が7対7になり、再び4対4になったところで1対3に変わった。 世界囲碁の覇権を争う2017三星火災杯ワールド囲碁マスターズの本戦ラウンド別韓・中進出者数の変化だ。

韓国の唯一の4強生存者はパク・ジョンファン9段でもシン・ジンソ8段でもアン・ソンジュン7段でもなく、8強棋士のうちランキングが最も低い19位アン・グクヒョン8段だった。 中国はタン・ウェイシン9段、トン・モンチョン6段、グー・ズーハオ5段が進出した。

26日、大田市(テジョンシ)サムスン火災ユソン研修院特別大会場で開かれた8強戦成績表だ。 韓国1人と中国3人は前期大会と同じ構図だ。 

韓国4人と中国4人で形成された8強戦は四対局全て韓中戦で激突した。 どの対局を問わず終始手に汗握る接戦を行った。 結果は韓国が惨敗した。 

 0926-s1

▲韓国ランキング1位パク・ジョンファン9段(左側)が中国ランキング15位の新鋭グー・ズーハオ5段に敗れて準決勝進出が挫折した。 相手戦績3連勝後の初めての敗北。


一番最後に終わった対局でアン・グクヒョンだけがトゥ・ジャシ9段を制圧した。 強豪チェン・ヤオイェをダブルエリミネーション32強戦と16強戦で相次いで破ったアン・グクヒョンは、その気勢を買って中国ランキング6位に上がっているトゥ・ジャシ9段に楽勝した。 三星火災杯初めての4強。 メジャー4強は2015年第2回百霊杯で一度記録したことがある。

しかし、46ヶ月連続不動のトップランカーパク・ジョンファンは新鋭グー・ズーハオ5段に首筋をつかまれた。 出発は悪くなかったが終盤には微細に流れて、最後の左辺で手を進めるにつれて石をおさめた。

2010・2012・2014年4強が大会最高成績だったパク・ジョンファンは三星火災杯初優勝も、2015年2月LG杯優勝後の世界タイトルも次に延ばされた。

 0926-s2
▲ 2位シン・ジンソ8段(右側)は、三星火災杯で唯一強いタン・ウェイシン9段に逆転負けして残念な思いをした。 強硬一辺倒に出て行ったのだが反撃を受けた。



2位シン・ジンソは、現在応氏杯タイトル ホルダーであり2013年大会を優勝するなど三星火災杯で最高技量を見せているタン・ウェイシン9段に敗れた。 断固たる読みで局面をリードしたが強硬一辺倒に出て行ったことが口実を与えて、最後の半目勝負ではヨセの失敗も出てきた。



"4強に韓中日トップランカーはいない" 

8強で大会3連覇を狙ったコ・ジェ9段を撃破したランキング6位アン・ソンジュンも逆転負けした。 世界大会8強に初めての姿を表わしたトン・モンチョン6段との初めての対決を中押し勝ちで渡してしまった。

パク・ジョンファン、コ・ジェ、井山裕太が全て脱落、4強対戦表に韓中日トップランカーの名前は見られない。

 0926-s3
▲ 16強でコ・ジェを破ったランキング6位アン・ソンジュン7段(左側)は世界大会初めての8強に上がったトン・モンチョン6段に逆転負けした。



4強の一つの席だけを占めることによって韓国棋士の優勝展望も不透明になった。 通算12回優勝カップを上げた韓国は、最近2年間は中国のコ・ジェに続けざまに優勝カップを渡してしまった(中国は7回、日本は2回優勝)。

メジャー優勝は2016年2月カン・ドンユンのLG杯が現在までの最後。 その後に開いた5個の大会の優勝カップを全て中国が持っていって、現在韓国はメジャータイトルが一つもない無冠に陥っている。



4強進出に成功した棋士は5000万ウォンの賞金を確保した中で11月6日から京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)サムスン火災グローバルキャンパスで続行される準決勝戦に出る。

再び抽選で定めた対戦はアン・グクヒョン-タン・ウェイシン、トン・モンチョン-グー・ズーハオ。 アン・グクヒョンはタン・ウェイシンと初めての対決を行う。

準決勝戦は三番勝負で進めて、勝者は12月5日からの決勝三番勝負舞台にのぼる。 1996年創設以来22回目大会である2017三星火災杯の賞金は優勝3億ウォン、準優勝1億ウォン。 対局は途中休息なしで制限時間2時間、秒読み1分5回で進める。 



 0926-s11
▲初めての本戦だった2012年には16強、二回目である今度は4強にのぼったアン・グクヒョン(25)。 2014年第2回百霊杯4強メンバーだ。

 0926-s12
▲パク・ジョンファン(24)は2011年第24回富士通杯と2015年第19回LG杯優勝者。 中国の2000年生まれシェ・コと夢百合杯準決勝戦を控えている。

 0926-s13
▲三星火災杯初めての8強で止まったシン・ジンソ(17)。 2016年百霊杯とLG杯4強記録と現在LG杯8強に進出している。

 0926-s14
▲アン・ソンジュン(26)は二回全て8強で苦汁。 2015年には夢百合杯4強に上ったことがある。

 0926-s15
▲三星火災杯に強いタン・ウェイシン(24)。 2013年優勝、2014年準優勝、2015年4強、2016年8強の成績を残したことがある。 毎年一段階ずつ降りてきた流れを今回変えた。

 0926-s16
▲初めて出場した前期の16強を越えて4強に名前をあげたトン・モンチョン(21)。 世界大会は今回の三星火災杯が初めての8強であって、初めての4強だ。

 0926-s17
▲ 19才グー・ズーハオは、6月春蘭杯4位を占めた有望新鋭。 初めての本戦である三星火災杯で一躍4強に跳躍した。

 0926-s18
▲現地検討室の様子。

 0926-s19
▲訓練に出た道場の子供たちも検討に余念がない。

 0926-s20
▲4強の顔。 左側からトン・モンチョン-グー・ズーハオ、タン・ウェイシン-アン・グクヒョン。 今回の大会に入って韓中戦のスコアは韓国基準として32強戦10勝11敗、16強戦3勝3敗に続き8強戦では1勝3敗を記録した。

 0926-s21
▲ "(韓国同僚が皆敗れる)こういう結果が出るとは思わなかったので当惑する。 実力を出して打つ。 タン・ウェイシン9段は強いが個人的に韓国選手と対決するより負担にならない。 中国選手と打って勝てないような感じはない。 体力が重要なようだし、はじめたばかりの2時間のリーグ戦で準決勝戦を準備する。" (アン・グクヒョン8段)
原文記事:HANGAME