世界ペア碁最強位戦 2017 本戦 STARS TOURNAMENT
決勝は日本(謝・井山ペア)vs韓国(崔・朴ペア)


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▲世界ペア碁最強位戦 2017 本戦 STARS TOURNAMENT開会式の様子。


8月12日、日本の東京にある渋谷セルリアンタワー東急ホテルで、世界ペア碁最強位戦 2017 本戦 STARS TOURNAMENTの1回戦が行われた。その結果、日本の謝依旻(しぇい・いみん)六段・井山裕太(いやま・ゆうた)九段ペア、韓国の崔精(チェ・ジョン)六段・朴廷桓(パク・ジョンファン)九段ペアが決勝に進出した。

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日本の藤沢里菜(ふじさわ・りな)三段・羽根直樹(はね・なおき)九段ペア、台湾の黒嘉嘉(こく・かか)七段・陳詩淵(ちん・しえん)九段ペアは敗退した。

1回戦の結果は以下のとおり。

崔精六段・朴廷桓九段ペア(韓国)白中押し勝ち 黒嘉嘉・陳詩淵ペア(台湾)
謝依旻六段・井山裕太九段ペア(日本)黒中押し勝ち 藤沢里菜三段・羽根直樹九段ペア(日本)

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▲世界ペア碁最強位戦2017優勝トロフィー


決勝は日本の謝依旻六段・井山裕太九段ペアvs韓国の崔精六段・朴廷桓九段ペアとなった。決勝戦・3位決定戦はともに明日8月13日に行われる。


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▲決勝に進出した謝依旻・井山裕太ペア。

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▲藤沢里菜三段・羽根直樹九段ペアは1回戦で敗退となった。

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▲台湾の黒嘉嘉・陳詩淵ペア。

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▲決勝に進出した韓国の崔精・朴廷桓ペア。

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▲対局場近くの大広間では大盤解説会が行われた。



「パンダ先生チャレンジマッチ2017」では人工知能(AI)が優勝

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同日午前中には、併催イベントである「パンダ先生チャレンジマッチ2017」が行われた。これは、インターネット囲碁対局「パンダネット」の詰碁人工知能(AI)である「死活の神様パンダ先生」に、今大会の参加棋士が詰碁問題の早解きで対決するイベントだ。

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競技内容は、「世界ペア碁最強位戦 2017 本戦 STARS TOURNAMENT」出場の3か国・地域4ペア及びパンダ先生のペア(大沢摩耶アマ)が詰碁問題5問の早解きで優勝を競う。ルールは、合計5問出題し、各問題の解答制限時間は10分。5問終了時に、より多くのポイントを獲得したペアが優勝となる。

審判長は二十四世本因坊秀芳。出題棋士は、河野臨九段、林漢傑七段、大場惇也七段、芝野虎丸七段、大橋拓文六段。賞金は優勝ペア 1,000,000 円・準優勝ペア300,000 円・3位ペア150,000円。

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優勝したのは、大沢摩耶アマ・パンダ先生ペアだった。準優勝は、韓国の崔精・朴廷桓ペア、3位は、日本の謝依旻・井山裕太ペアとなった。


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▲優勝した大沢摩耶アマ・パンダ先生ペア。

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▲準優勝の韓国の崔精・朴廷桓ペア。





ペア碁は1990年に日本で生まれたマインドスポーツだ。今回の「世界ペア碁最強位戦」には、日本の第一人者である井山裕太九段をはじめとして囲碁界を代表するトッププロ棋士が、東京の渋谷セルリアンタワー東急ホテルに集結する。

「世界ペア碁最強位戦 2017 本戦」は、日本2ペア、韓国1ペア、中華台北1ペアの計4ペアのトーナメント戦で行われる。優勝したペアは、10月上旬に行われる「世界ペア碁最強位決定戦」で、「世界ペア碁最強位」保持ペアである中国の於之瑩(よ・しよう)五段・柯潔(か・けつ)九段ペア(「ペア碁ワールドカップ 2016東京」優勝ペア)と対戦する予定だ。

対局ルールは日本ルールでコミは6目半。持ち時間はなく1手30秒の秒読み、途中1分の考慮時間を10回与える。

「世界ペア碁最強位戦 2017 本戦」の優勝賞金は1,000万円。本戦優勝ペアが「世界ペア碁最強位決定戦」に勝利すると、本戦優勝賞金とあわせて1,500万円がおくられる。最強位保持ペアが勝利すると1,000万円(対局料含む)となる。
 
世界ペア碁最強位戦は、公益財団法人 日本ペア碁協会、世界ペア碁協会、世界ペア碁最強位戦 2017 大会実行委員会が主催する。

 
<日程>

8月11日(土):パンダ先生チャレンジマッチ、開会式、1回戦
8月12日(日):決勝戦・3位決定戦
10月上旬:世界ペア碁最強位決定戦


<各国参加選手>

日本
謝依旻六段・井山裕太九段ペア
藤沢里菜三段・羽根直樹九段ペア

韓国
崔精六段・朴廷桓九段ペア

中華台北
黒嘉嘉七段・陳詩淵九段ペア


(文・写真:nitro15) 




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