CYBERORO
AlphaGoの父デミス"プロ棋士になったかも"
'ラウンド テーブル'で囲碁愛表わして
 
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ディープマインドCEOデミス“AlphaGoが勝った時は複雑な心境 
自身もチェス選手だったのでプロ棋士に対する心は格別で 
アジアで生まれていればプロ棋士になったかも
囲碁は単純なゲームではない芸術” 


'囲碁の未来サミット'が開かれた25日、中国烏鎮 インターネットコンベンションセンター。 1局で負けて終盤に追い込まれたコ・ジェ9段とAlphaGoが三番勝負2局で競った間、AlphaGo製作会社ディープマインドのCEOデミス・ハサビス博士とデービッド・シルバーリサーチ サイエンティスト、そして韓国・日本など記者間の‘ラウンド テーブル’が開かれた。 質問機会をたくさん得られなかった記者たちにとっては貴重な時間だった。 

デミス博士の囲碁に対する格別の愛情をのぞくことができ、新しいAlphaGoバージョン‘AlphaGoマスター’に対してもう少し詳しい話を聞くことができた。 

囲碁の魅力に対する問いにデミス博士はこのように話した。 

“私は幼い時チェス選手であった。 英国ケンブリッジ大学に入学した後には囲碁サークルに加入して囲碁を習うことになったが、すぐに恋に落ちた。 囲碁は優雅で美しいゲームだ。 規則は単純だが、とても複雑多端な形状を産むことができる。 そして、囲碁は歴史と文化があり、囲碁は単純なゲームではなく芸術の域に達している。 

私がアジアで生まれたとすれば、囲碁を習ってプロ棋士になったようだ。 囲碁を習ったらチェスよりはるかに好きになった。 以前に、イ・セドル9段と冗談をやり取りして、‘我々が違う世の中で会ったとすれば対決をしたのではないだろうか’という話をした。

チェスを専門的にしたのでプロ棋士に心がたくさん行く。 如何に多い時間と情熱を囲碁に捧げたかもよく分かるためだ。”



(デミス・ハサビス)このように多くの関心を見せてくださって感謝する。 我々も多くの期待と興奮を有している。 コ・ジェ9段との対局を無限の光栄と考える。 1局は互角で勝ったがAlphaGoの新しいバージョンのテストができるようになってうれしい。 

(デービッド・シルバー)イ・セドル9段との対局以後、アルゴリズム改善に多くの努力を傾け、‘AlphaGoマスター’を出した。 しばしばマシンラーニングの核心とはコンピューティング パワー(演算能力)とデータ量だと考える。 しかし、実際に最も重要なのはアルゴリズムだ。

AlphaGoマスターは汎用性と効率性が増大した。 過去よりコンピューティング パワーは10倍低くなったがAlphaGoはさらに強くなった。 数ヶ月がかかった学習トレーニングは週単位で実施することになった。 

AlphaGoが自らの師匠になるだろう。 これがAlphaGoマスター革新の鍵だ。 結局このAlphaGoに使われるアルゴリズムは汎用性が増大して、人間のデータにはこれ以上依存しないことを特徴とする。 このようなアイディアをさらに多様な応用領域に拡大している。

これ以上人間のデータに依存しないという点が大いに変わった(※これ以上依存しないという話は最初に人間の棋譜を学習する過程がなかったという意でないこと、質問応答参照) 



-AlphaGoマスターのコンピューティング パワーに対してもう一度簡略に説明をお願いする。
 
(デービッド・シルバー)“シングルマシン(1台)にTPU(Tensor Processing Unit) 4個を装着した。 このマシンはGoogleクラウドに基づいて公開されている。 AlphaGoは人間の棋譜を基盤にして学習を始めた。 しかし、時間が過ぎてAlphaGoが自分自身と打って特定手を打つ時、どんな結果が出るのかを分析して学習をすることになりその結果さらに強力になった。”

-24日、未来の人工知能フォーラムで発表した内容が話題だ。AlphaGoマスターバージョンがイ・セドル9段と対局する時のバージョンは3子手合割違いが生じるといったが、実際に何対局程度を打ってみたものか?でなければ、レーティング点数で推定したものか?また、棋譜を公開することができるか? 

(デービッド・シルバー)“三子手合割の意味に対して正確に申し上げる。 AlphaGoがAlphaGo自身と対局した時の結果だ。 色々な条件のもとに(打ち碁など)日常的で正常なAlphaGoテストが着実になされている。

アップグレードされたAlphaGoは以前のバージョン AlphaGoの弱点を把握することの極限に達した。 しかし人間との手合割に適用することには適していない。

その棋譜に関しては、前にAlphaGo対AlphaGoの棋譜を公開したことがある。 我々は数千番ずつ対局を施行するが、これだとぴったり選んで公開しにくい。 今後公開する棋譜もあるだろうが我々も分析が容易ではない状況だ。” 
※棋譜公開に関する返事が確実でなかったが、時間制約で追加質問の機会を得る難しい状況であった。 

-相談碁はイ・セドル9段のコメント(1人は不利だが、多数が力を合わせればAlphaGoに対抗してみることができる)を参考にしたものか?また、これからは韓国・中国に続き日本など他の所でイベントを開催する意向があるのか? 

(デミス・ハサビス)“我々がこのようにサミットを開くことになったのは、囲碁の限界をテストしてみようと思ったからだ。 世界最強の人間と世界最強の人工知能が競うようにしたのだ。

なので、色々なフォーマットを構想した。 もちろんイ・セドル9段のコメントと中国棋院(囲碁協会)の意見も参考にした。 結果が気になる。 

一方、今後の計画に対しては今回のすべての日程が終わってから考えてみる。 まずは現在に集中している。” 


-医師や弁護士などが持っている専門性が人工知能の発達によってどんな影響を受けるだろうか? 

(デミス・ハサビス)“我々のディープマインドも深く考えている内容だ。 今日の医師や科学者は情報、論文に追いつかなければならないが、いくら優れた科学者・医学者もこのすべてのデータを完全に習得して消化することはできない。 知能という次元で相互補完的関係を形成するだろう。 人工知能と人間、この二人が今は不可能な大きい業績をついに達成するだろうと考える。”

-コ・ジェ9段と打つことがAlphaGoの弱点を探すことに役に立つことができても、勝敗を決めるのは意味がないことではないのか? 

(デービッド・シルバー) “私はかえって反対に考える。 AlphaGoは勝つように設計した。 勝敗の意味はさらに強化される。 我々がそこまで考えることが出来なかった方法でAlphaGoは勝っていくだろう。 
この同じアイディアを他の領域に適用できるはずだ。 囲碁で勝つことを越えて、医療・ヘルス サービスを達成するなどの目標値を与えることを考えてみることができる。” 

-AlphaGoの知能は人間と比較してどの程度なのか? 

(デミス・ハサビス)“AlphaGoは汎用学習システムで開発されたが、今は碁だけ打つことができる。 人間の力量について行くには行く道が遠い。 AlphaGoは記憶力、想像力、概念、計画力、言語まで、あらゆる事を備えていない。 我々が研究する領域では、数年の間研究が無尽蔵に続くべきだと見る。”

-汎用的人工知能が倫理や、同期に対しては自ら習っておく必要がないか? 

(デミス・ハサビス)“良い質問だ。 相変らず研究が進行される主題だ。 まだ我々がシステムを開発する段階が草創期であるから研究が完了していない。 全体的には倫理意識、責任所在が悩みなら、なければならないと考える。 窮極的に万人の利益のために使われなければならないから深い省察が必要だ。” 

-いわゆる特異点(人工知能が自意識を持つ時点)がきたと見るのか?人工知能が自らをどのように統制するか? 

(デミス・ハサビス)AlphaGoが自ら学習をするのだが該当システムに目標値を与えるのは人間だ。 (人間が)パラメーターを制御することができる。 それによりこのシステムが作動することだ。” 
※パラメーター:ユーザーの望む方式で資料が処理されるようにするために命令語を入力する時追加したり変更する数値情報。

-次世代には子供たちと人工知能が共存する世代になるはずなのだが、どんな教育が重要になろうか? 

(デミス・ハサビス)“そんなに遠く予測しやすくはないけれど、人間の独創性と創意性は常に重要だろう。 子供たちの教育は知識自体よりは、学習方式でも新しいものに対する適応力が重要になるようだ。” 

-人工知能の登場で大量失業に対する恐怖が量産されている。 

“新しい技術は変化を伴う。 産業革命もそうだった。 気候変化、アルツハイマー、マクロ経済構造に対して人間がまだ100%理解できずにいる。 科学的解決法を捜し出すのだが人工知能の活用が功を奏するだろうと考える。 また、倫理的問題と責任性が従う。 少数の人にだけ恩恵を受けるようであってもならない。” 

-囲碁の魅力は何か? 

(デミス・ハサビス)“私は本来幼い時からチェス選手であった。 英国ケンブリッジ大学に入学した後には囲碁サークルに加入して囲碁を習うことになったが、すぐに恋に落ちた。 囲碁は優雅で美しいゲームだと考える。 規則は単純だが、とても複雑多端な形状を産むことができる。

そして囲碁は歴史と文化があるので、囲碁が単純なゲームではなく芸術の域に達すると考える。 
私がアジアで生まれたとすれば囲碁を習ってプロ棋士になったようだ。 囲碁を習ったらチェスよりはるかに好きになった。 以前にイ・セドル9段と冗談をやり取りして我々が違う世の中で会ったとすれば対決をしたのではないかという話をした。” 

- 1局でAlphaGoが勝った時どんな感情だったか? 

(デービッド・シルバー) “AlphaGo開発者として一番最初に思う感情は安心だ。 ‘どうか技術的エラーがありませんように…’と緊張して、無事に終われば汗を拭く。 全体的にゲームが意図のとおり進行されるのか、互いに最善の進行をして立派なゲームになることを待ちこがれていることだ。” 

(デミス・ハサビス)複雑な感情を覚える。 AlphaGoが勝ったのでうれしいが、両側すべての選手が美しい手を打った時に感心する。 私も専門的にチェスをしたのでプロ棋士に心が傾く。 如何に多い時間と情熱を囲碁に捧げたかも分かるためだ。 
原文記事:CYBERORO 


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