HANGAME
[ワールド囲碁]パク・ジョンファン"私の囲碁に多くの成長があるようだ"

 0323-in1
▲ワールド囲碁チャンピオン パク・ジョンファン9段。


記者会見/ワールド碁チャンピオンシップ優勝者パク・ジョンファン9段 


韓国囲碁のエース パク・ジョンファン9段が、縁深いところで、もう一度優勝トロフィーを持ち上げた。 パク・ジョンファンは、21日から三日間大阪の日本棋院関西総本部で開かれた'ワールド碁チャンピオンシップ'で3連勝で覇権を占めた。

この大会は、韓中日を代表する最高の棋士の他にも人工知能(AI)が初めての参加した世界大会として大きい関心を引いた。 パク・ジョンファンは人間にも、人工知能にも勝利した。

大会が開かれた日本棋院関西総本部は、パク・ジョンファンが自身の初めての世界大会優勝を成し遂げた所。 2011年8月、第24回富士通杯世界囲碁選手権大会であった。 当時18才7ヶ月の年齢で大会最年少優勝記録も共にたてた(関西総本部はその後近隣ビルディングに移転した)。 

富士通杯は、1988年に創設された最初の世界囲碁大会だったが、決勝戦はこれまで日本棋院で開かれていた。しかし、東日本大地震で無期延期されて、大阪に場所を変更して開催した。 惜しくもパク・ジョンファンの優勝後、富士通杯は歴史の中に消えた。

40ヶ月連続不動の韓国ランキング1位を占めているパク・ジョンファンは、これまで実力と期待ほど国際大会で成績を出すことが出来なかった負担感で気苦労が激しかった。今回の優勝は自身の二回目の世界制覇であった2015年2月LG杯以後、2年1ヶ月ぶりだ。時々、額の汗をぬぐう姿を見せたりもした優勝記者会見場では謙遜を失わなかった。

 0323-in2
▲左側からパク・ジョンファン9段、ミ・ウィティン9段、加藤英樹 DeepZenGoプロジェクト代表、井山裕太9段。


-優勝所感は。
 
"良い大会に参加することができるように機会を与えてくださった日本棋院の方々と、スポンサーの方々に感謝申し上げる。三対局みな中盤まで悪かったために、実力的にたくさん不足していることを感じた。三対局みなあきらめたい瞬間が相当多かったが、それでもあきらめないで、最後まで機会がくることを待ったことが運が従ったのではないかと考える。私の囲碁に多くの成長があったようだ。"

-久しぶりの世界大会優勝だ。本人としてはどんな意味を持つのか。
 
"参加する時は優勝を考えることができなかった。AIのDeepZenGoの実力が非常に強いと思ったので、どうにかして2位だけでもということが目標だったが、運良く優勝して非常に光栄だ。"

-人工知能が参加した初めての世界大会だ。今後このような大会がさらにできると思うがどのような考えがあるか。
 
"このように参加する大会ができれば良いと思ったりもするが、恐ろしい点もある。人工知能の実力がとても強くてずっと増加しているので、良いこともあって負担になることもある。"

-人工知能とアジア3ヶ国代表選手が参加したが、今後もこのような大会に対してどう思うのか。
 
"今後このような大会がずっと開かれるということには、非常に光栄だと考えて良いことだと思う。人工知能の実力も調べてみることができるきっかけになるので、非常に良い大会でしょう。"

 0323-in3
▲韓国棋院大会場では国内初めての有料解説会を進めた。


-3対局全て中盤まで難しかったのを逆転させたといったが、どの対局が最も難しく、どのように勝っていったのか。
 
"三対局みな中盤まで難しく、特にDeepZenGoとの対局は初中盤に大きい失敗を犯して後半まで非常に悪くて、本来石をおさめるのが正常だった。私としても期待が大きかった対局で、準備も自ら熱心にして簡単にはおさめられなかった。最後まで最善を尽くしたのでチャンスがきたようだ。"

-ミ・ウィティン9段との対局を簡単に総評するならば。
 
"序盤に初めて見る手にあって大変難しかった。それでも打つだけのことはあったが中盤に自分の地で大きな手を見逃していて、そこでたくさん当てられてからは悪くしていないのではないかと考えていた。黒の形を破りに行った時、黒に失敗が2~3回出てきて勝ったようだ。"

-ミ・ウィティン9段の2~3回失敗を具体的に話せば。
 
"下辺で一子を生かそうと出て行ったが、そこで黒(ミ・ウィティン)が悪手を打って捉えにきた。簡単にのびたら黒がなかなか良い形勢であった。その次にも右下隅に浸透した時、下へハネて受けたのが黒の失敗であった。"

-中国の人工知能が今回の大会に参加しなかったが、その人工知能が参加する大会があれば参加するだろうか 
 
"機会があれば当然参加するだろうし、たくさん習うことができる機会になるだろう。中国の人工知能とはネットで15回は打ってみたが、勝率が20%程度で、私よりはるかに強者と考える。一緒に参加できる機会が与えられるならば当然参加する。"
 
原文記事:HANGAME 



250