HANGAME
[ワールド囲碁]パク・ジョンファン勝利、DeepZenGo敗北…明日正面対決

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▲ 40ヶ月連続韓国ランキング1位を占めているパク・ジョンファン9段(左側)が日本第一人者井山裕太9段に勝って優勝に向かった青信号をつけた。

ワールド碁チャンピオンシップ1回戦 
パク・ジョンファン、井山に中押し勝ち

韓国代表として出場しているパク・ジョンファン9段(24)が、初戦を勝利で飾った。 パク・ジョンファンは21日、大阪の日本棋院関西総本部で開かれたワールド碁チャンピオンシップ1回戦で日本の井山裕太9段(28)を破ってさわやかな出発を見せた。 人工知能'DeepZenGo'は中国のミ・ウィティン9段(21)に中押し負けした。

パク・ジョンファンは、井山裕太と歴代戦績2勝2敗で向き合った。 流行布石を好まない井山が、早くから珍しい手を持ち出して盤上はどことなく古風な布石が描かれた。 その後の上辺ではパク・ジョンファンが失点した。 続いた右中央攻防でも井山が優勢を捉えられたが、パク・ジョンファンの好手を見逃した。 結果的にパク・ジョンファンがうまくいった。

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▲時間が過ぎるほどパク・ジョンファンは安定感を取り戻し井山裕太は揺れた。

最大の勝負所は左辺だった。 井山が厚みを利用して最大限に形を広げると、すぐにパク・ジョンファンが奥深い侵入を敢行した。 そちらの打開が期待以上の成果を持ってきた。 形勢も逆転した。 休息のない7時間5分間の対局、257手でパク・ジョンファンが中押し勝ちをおさめた。

 

DeepZenGo、ヨセ乱調でミ・ウィティンに逆転負け 

設定された時間で手順を進めるDeepZenGoは、着手によどみなかった。 早くから'5線カタツキ'が登場した。 1年前、AlphaGoがイ・セドルと対局する時に打って新鮮な話題を集めた手。 この手に対してイ・セドルは"人間は固定観念ということがあるのだが、他の見方をすれば人間より碁盤をより広く見ているようだ"と話した。 

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▲はやい進行を見せたもうひと勝負の1回戦ではミ・ウィティン9段(右側)が人工知能'DeepZenGo'に283手で中押し勝ちした。 DeepZenGoはヨセで乱調を見せて自滅した。

現地の趙治勲9段は"70手周囲までのDeepZenGoが気楽な流れ"と診断した。 国内検討陣の評も違わなかった。 しかし後半に弱点を表わした。 序盤をよく組んで、中盤もよく戦って、有利な中で終盤をむかえたが、微細な形勢になるとすぐに失敗を繰り返した。 終盤には不完全体の姿を如実に表わした。

囲碁TVで生中継の解説を進めたイ・セドル9段は"DeepZenGoのヨセはかなり不足する。 失敗が累積して逆転を許容した。 まだ問題点があらわれると見れば良い"と話した。

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▲局後パク・ジョンファンは"1勝をおさめただけなので、コンディション管理をうまくしてDeepZenGoの囲碁を入念に分析して2局を準備する"と話した。
 

大会2日目である22日にはパク・ジョンファン-DeepZenGo、ミ・ウィティン-井山裕太の対決で進行される。 パク・ジョンファンはインターネット上の非公式戦でDeepZenGoに3勝1敗をおさめたことがある。 制限時間は各自3時間、秒読みは1分5回、コミは6目半だ。 対局は午前10時30分に始めて昼休息はない。

人工知能が参加する初めての世界大会として関心を集めるワールド碁チャンピオンシップは4者フルリーグで順位を決めて、同率1位が出れば24日プレーオフを行う。 プレーオフは2者同率時には2勝者どうし優勝決定戦(制限時間は同一)を、3者同率時には逆トーナメント(1手 30秒、1分考慮時間3回)で進める。 

逆トーナメントは抽選で1回戦対局者を決めてその対局の勝者が決勝に上がる。 また、1回戦敗者と1回戦不戦者が対決して決勝進出者を選び出す。 賞金は優勝3000万円(約3億ウォン)、準優勝1000万円、3・4位各500万円。



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▲現地公開解説会の様子。
原文記事:HANGAME 




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