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さらに賢くなった‘AlphaGo2.0’が出てきた
棋譜なしで自ら囲碁実力を育てて…

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▲デミスハサビス Googleディープマインド最高経営者(CEO)[中央フォト]


[出処:中央日報] 1月26日チョン・アラム記者による[棋譜なしで自ら囲碁実力育てて…さらに賢くなった‘AlphaGo2.0’出てきた]を移しました。○● [中央日報]記事原文




人間の棋譜では大きい跳躍が難しくなり
グーグル、新しい接近法で突破口摸索

Googleディープマインドが開発した人工知能(AI)囲碁プログラム‘AlphaGo’の第2版バージョンが出てきた。 新しいAlphaGoは人間の棋譜なしで強化学習だけで自ら成長して限界を探すという点が特徴だ。

デミス・ハサビス Googleディープマインド最高経営者(CEO)は、17日ドイツ、ミュンヘンで開かれた‘2017デジタル・ライフ・デザイン(DLD)カンファレンス’で“AlphaGoが新しい限界をテストしている”として“第2版段階で‘AlphaGo’に棋譜を入力しないで、初めから自主的な強化学習だけで棋力を向上させる試験をしている”と明らかにした。

ハサビスはこのほかに挑戦課題で“AlphaGoの手法を理解して、強化学習の限界を見つけて囲碁で神の境地に到達する”と明らかにした。

これはAlphaGoの水準をより一層アップグレードするための考案と解説される。 今までGoogleディープマインドはAlphaGoに10万局の棋譜を入力して強化学習を繰り返す方式で棋力を向上させてきた。

カン・ドングン亜洲(アジュ)大電子工学科教授は“棋譜入力ではAlphaGoが人間の水準を大きく跳び越えにくいと判断、新しい接近法で突破口を探しそうだ”として“自らの強化学習だけで、はるかにレベルが高いAI囲碁プログラムが出てくるのか、でなければ既存の限界に取りまとめるのかなどは見守らなければならない”と話した。

Googleディープマインドだけでなく中国のテンセントグループも同じ試みをしていると分かった。 昨年3月からAI囲碁プログラム‘刑天’を開発中であるテンセントグループは、最近また他のAI囲碁プログラム‘驪龍’を出した。

驪龍も、やはり棋譜入力なしで強化学習だけで棋力を向上させていると伝えられる。 驪龍は現在グローバル囲碁サイト‘野狐囲碁’で世界最高手を相手に80%台の勝率をおさめている。 まだ刑天(90%)より勝率が落ちるが棋風が非常に特異だ。 驪龍と対局したあるプロ棋士は“棋風が非常に攻撃的で変則的な手をたくさん打つ”と評した。

 

中国テンセントも似た方法試み中

一方デミス・ハサビスはこの日、DLDカンファレンスでAlphaGoがグーグルの電力消費を減らしたと明らかにして注目を集めた。

ハサビスは“グーグルのデータセンターが普段ものすごい電力を消費するのだが、AlphaGoのアルゴリズムを碁を打つのに使う代わりに、データセンターの冷却装置を最適化するのに活用してみた”として“冷却装置に使われるエネルギーが40%減少し、結果的にデータセンター全体の電力消費が15%減少した”と明らかにした。

ハサビスはまた“AIは人間の独創性を増加させて真の潜在力を発揮できる驚くべき道具”として“人間とAIが力を合わせれば途方もないことを成し遂げることができる”と展望した。

グーグル共同創業者であるセルゲイ・ブリンは20日、スイスで開かれた‘2017ダボスフォーラム’で“AIはその限界と影響力を予測し難い”としつつも“人々はAIを通じて、より一層創意的で意味ある所に時間を使うことができるようになるだろう”と明らかにした。


原文記事:CYBERORO