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[応氏杯]パク・ジョンファン5点負け… '囲碁オリンピック'応氏杯優勝不発

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▲パク・ジョンファン9段(右側)が決勝戦最終局で中国のタン・ウェイシン9段に敗れて総合成績2勝3敗で応氏杯優勝に失敗した。 パク・ジョンファンは2連続準優勝、タン・ウェイシンは初めての出場で優勝した。

 

第8回応氏杯世界囲碁選手権決勝五番勝負
タン・ウェイシンに2勝3敗… 2連続準優勝

歯をくいしばって準備した4年だったが応氏杯はまた再びパク・ジョンファンを冷遇した。 パク・ジョンファン9段は第8回応氏杯世界囲碁選手権大会決勝五番勝負で中国のタン・ウェイシン9段に総合成績2勝3敗で敗れて優勝カップをのがした。

応氏杯は4年ごとにオリンピックが開かれる年に開催されて40万ドル(約4億5000万ウォン)の優勝賞金も国際大会最大規模なので'囲碁オリンピック'と呼ばれる。 パク・ジョンファンは4年前初めての出場舞台で5連勝で決勝に上がったが3才幼いファン・ティンウィに会って心的圧迫感を克服できずに優勝カップを渡したことがある。

1局パク・ジョンファンの3点勝ち、2局タン・ウェイシンの3点勝ち、3局パク・ジョンファンの7点勝ち、4局タン・ウェイシンの11点勝ち。 '白番必勝'が続いて4度の対決まで2勝2敗で対抗した中で26日中国、上海応昌期囲棋教育基金会ビルディングで続行された最終局でパク・ジョンファンは23才同年齢タン・ウェイシンに313手で5点を負けた。

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▲ 1990年代以後出生者中に世界大会を二回以上優勝した棋士はパク・ジョンファン(2回)、コ・ジェ(3回)、そしてタン・ウェイシン(2回)だ。



ニギリの結果パク・ジョンファンが白で出発した。 1次接戦が起きた右上攻防ではパク・ジョンファンが良い処理を見せた。 だが、左上で実利を取りまとめた手が出てきて主導権を奪われた。 タン・ウェイシンが白を圧迫して流れを変えていった。

タン・ウェイシンにも性急な手が出てきた。 攻勢を取る過程で急所を覗いて見たのが時期尚早。 パク・ジョンファンは機敏に先手を捕まえる手法で一息ついた。

最終局の最後であり最大の勝負所は午後対局が開始された後に登場した左中央。 お互いの石が切って切れて以前までの得失は無意味な戦いが行われた。 引き続きタン・ウェイシンが全面的に戦争拡大を試みた。 棋風のとおりタン・ウェイシンは狙いが深くて粘り強かった。



双方知略をつくす読み争いと勝負呼吸。 タン・ウェイシンの持ちこたえが通じた。 結局313手でパク・ジョンファンが5点を負けた。 罰点は互いに2点ずつ受けた。 タン・ウェイシンは初めて出場した大会で優勝した。 世界大会優勝は2013年三星火災杯に続き二回目だ。 パク・ジョンファンとの相手戦績は6勝6敗。

今回の大会でパク・ジョンファンは前期準優勝シードで本戦16強から出てホァン・ウィンスンを破ったのを始め8強では最大ライバル コ・ジェを撃破した。 引き続き三番勝負で競った準決勝では難敵イ・セドルを2勝1敗で抜いて優勝道を明らかにしたが国際舞台に上がれば120%頑張る中国ランキング16位タン・ウェイシンに詰まった。

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▲タン・ウェイシンと打つときは最後まで気を付けなければならないという言葉がしばしば出る。 それだけ狙い強くて粘り強い棋士だ。

2011年富士通杯、2015年LG杯を繋ぐ三回目の国際棋戦優勝は次に延ばされた。 韓国囲碁が徐々に中国に押される現実で'優勝資源'パク・ジョンファンにかけるファンたちの期待は高かった。 パク・ジョンファンがやり遂げなくてはいけない状況であったし、それで応氏杯が重要だった。

韓国ランキング1位を35ヶ月連続占めていながらも保有中である世界タイトルがなくてファンたちの視線があまり良くはなかった。 それはもう一つのプレッシャーになった。

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現在国際タイトル保有数は韓国1個、中国5個。 深刻な不バランスだ。 韓国棋士が持っている唯一のタイトルは、2月にカン・ドンユンが’兄弟制決勝'を行って優勝したLG杯。 反面、中国はコ・ジェが三星火災杯・白霊杯・夢白合杯を、古力が春蘭杯を、そしてタン・ウェイシンが応氏杯を保有している。 

韓国棋士と応氏杯の縁は格別で1回チョ・フンヒョン、2回ソ・ボンス、3回ユ・チャンヒョク、4回イ・チャンホ、6回チェ・チョルハンが優勝者隊列に名前を上げた。 5回と7回はそれぞれ中国のチャン・ハオとファン・ティンウィが優勝した。 タン・ウェイシンの優勝で中国は初めて2連続優勝を成し遂げた。

読者ルールで進める応氏杯の制限時間は3時間であり秒読みはない。 代わりに20分当り2点ずつの罰点を受けて2回まで延長することができる。 コミは8点だ。

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▲終局場面。


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第8回応氏杯決勝五番勝負第5局
●タン・ウェイシン9段vs ○パク・ジョンファン9段
結果:タン・ウェイシン、313手 5点勝ち 

40が強力な手で若干ではあるが白が良い流れで
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56はミスで61の所に打たなければならなかった。
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81が良い手に107まで難しい囲碁。 
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118は強硬姿勢。
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122まで黒が困るようだったが
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123から129までの手順が良くて
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133に至っては白が困難。
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138が勝負の賭けだったが145で妥協しては黒勝ちが固まった。
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白の敗着を探すのが容易ではないが56が惜しい。
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[総評:イ・ヨング9段]
原文記事:HANGAME