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[応氏杯]タン・ウェイシン"パク・ジョンファンが本来の技量を発揮すれば方法はなくて"

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▲パク・ジョンファン9段とタン・ウェイシン9段が繰り広げる第8回応氏杯決勝戦の2ラウンド(3~5局)が22日から上海で続行される。 8月北京での1・2局以後に開始される最終舞台だ。 写真はパク・ジョンファンが3点勝ちした1局場面。
 

第8回応氏杯決勝戦3~5局22日から開始
2局まで双方白番勝利して1勝1敗で伯仲
"パク・ジョンファンの努力する精神はついて行くことができなくて"

1局パク・ジョンファン3点勝ち、2局タン・ウェイシン3点勝ち。

韓・中対決で行われている'囲碁オリンピック'応氏杯に向かった23才同年齢の決勝戦は2局まで双方1勝ずつをやり取りした中で、22日から3~5局を続行する。 場所は中国、上海応昌期囲棋基金会ビルディング。 

オリンピックが開かれる年に開催される応氏杯世界プロ囲碁選手権大会は優勝賞金40万ドル(約4億5000万ウォン)に達する最大規模の国際棋戦だ。 パク・ジョンファン9段とタン・ウェイシン9段は、8月中国北京で二対局を打った決勝1ラウンドを1勝1敗でするどく対抗した。

内容的にはパク・ジョンファンが不満足だった。 1局は敗色が濃くなる局面で執念の逆転勝ちをし、2局は引きずられて行く流れから逆転まで達したが時間超過で受けた罰点に足かせをかけられた。 二対局全て罰点4点ずつを受けて時間管理の重要性がより一層浮び上がった。 



五番勝負が三番勝負に狭まった同年齢大戦. どちらが40万ドルの優勝賞金と共に最高権威の応氏杯タイトルを占めることになるかは最大三対局を打つ決勝2ラウンドで決められる。 ハンゲーム囲碁はK囲碁のインタビュー内容の協力受けて三日先に迫った最後の舞台を予告する。

普段対局マナーのために評判が良くなかったタン・ウェイシンはインタビュー中ずっと自身を低くしてパク・ジョンファンをほめる姿を見せた。 K囲碁はパク・ジョンファンの応氏杯優勝祈願特集放送を用意して決勝2ラウンドの全試合を対局開始時刻である午前10時30分から終日放送をする。 

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▲パク・ジョンファン9段とタン・ウェイシン9段は1993年生まれ同年齢だ。

 

"ライバルになりたいがパク・ジョンファンの成績が優れている" 
 

-応氏杯は4年に一回ずつ開かれる。どんな大会と考えるのか。
 
"格別だ。大会間隔も長くて決勝戦は五番勝負で進める。今回減ったりしたが制限時間も他の大会より長い方だ。それで棋士にとっては意志がさらに生じる試験的な舞台ということができる。"

-2局まで1対1で対抗した。もう三対局だけが残っているがどんな心情なのか。
 
"特別な所感はない。ただし1局を有利に導いて十分に2-0を作れたのだが良い機会をのがした。結局実力が不足して勝負は原点に戻った。残った対局を最後だと考えて最善を尽くすほかはない。"

-パク・ジョンファン9段はどんな棋士と考えるのか。
 
"すごい努力派だ。持って生まれた才能に途方もないガリ勉だ。電車の中でも死活を解くのを見たことがある。私も彼の努力に追いつきたかったが到底そのようにできなかった。パク・ジョンファン9段は天性の才能に後天的な努力が後押しするので相手にするにはとても難しい選手だ。"

-パク・ジョンファン9段とは同年齢で現在までの戦績も薄氷なのだが良いライバルだと考えるのか。
 
"ライバル?彼のライバルになりたい気持ちはある。だが、私より彼の成績が優秀だ。"



-大きい勝負で強いようだが秘訣があるか。
 
"私は成績が良いと考えない。もちろんみじめな国内成績に比べるならば良い方だと見ることができるだろうが世界大会8強でイ・セドル9段に二対局も負けたしキム・ジソク9段との決勝戦でも敗れた。今回の応氏杯も分からない。ただ国内大会よりは世界大会の成績がちょっと良いだけだ。"

-三星火災杯で2014年準決勝、2015年8強戦でパク・ジョンファン9段に勝ったが。
 
"2014年当時にもパク・ジョンファン9段の実力が強かった。説明しにくい部分なのだがおそらく彼自身がさらによく知っているだろう。今はさらに激しい感じがあって、優勢な時に固めないで追い詰める面がかえって弱点になった。しかし現在パク・ジョンファン9段の実力は以前よりはるかに強くなった。"

-応氏杯決勝戦のために特に準備することがあるならば。
 
"特別な準備はない。1、2局を打って準備はすでに終わったし残りの三対局は相手にするには厳しい選手なのでコンディション調節が上手でなければならない。"

"パク・ジョンファンは私より強くて重圧感が大きい" 

-3~5局を残しているが予想してみるならば。
 
"予想しにくいので打ってみてこそ結果が分かるのではないだろうか。" 

-優勝する自信があるのか。
 
"何割だと答えてこそ自信があると言えるのだろうか。おそらくパク・ジョンファン9段にこの質問をするならば5割というようだ。だが、冷静に私は5割にはならないようだ。彼がもし5割と答えても実際にはそれよりさらに高いだろう。彼の実力があまりにも強いためだ。"

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▲決勝2局では罰点4点を受けたパク・ジョンファンが3点を敗れた。 各自に与えられた3時間を全て使えば20分当り2点の罰点を受けて2回まで延長することができる。



-自身の長短所は。
 
"パク・ジョンファン9段と比較すれば短所が本当に多い。彼の囲碁はオールマイティー型だ。私は何手も打たない序盤でも形勢が悪くなる場合が多い。パク・ジョンファン9段は短所を探せないほどあまねく強い。成績だけ見ても知ることができるではないか。長所は挙げにくいが似たような相手戦績を見る時長所をあえて話せと言うなら心理的な側面だ。 おそらくパク・ジョンファン9段の肩を押さえ付ける重圧感が非常に大きいだろう。"

-パク・ジョンファン9段に一言言うならば。
 
"彼が聞きたくないこともあるだろうが…私たちは誕生日も似ていて、パク・ジョンファンが私より4日はやい。2006年に入段したがその年の9月に初対決を行った。私が微細に負けた。2009年からパク・ジョンファン9段の成績が上昇した。凄くうらやましかった。熱心に努力する精神に私はとうていついて行けなかった。それで彼の成績が私より良くならざるをえない。 もし今回の応氏杯で彼が持つ技量をまともに見せるならば私は方法がないだろう。" 

-決勝戦に臨む覚悟は。
 
"準備する必要はなくてパク・ジョンファン9段の方がさらに準備するべきではないだろうか。私は実力が弱いということを認めて気楽に打とうとする。簡単だ。よく食べて良く寝て心を気楽に持つことだ。彼は私より強いので心理的圧迫がより大きくないだろうか。彼がよく打つならば私は実力不足を認めれば良くて、打てないならば最善を尽くして機会をつかめば良い。"



応氏杯で韓国は強気を見せてきた。 1回大会の時チョ・フンヒョン9段が初代チャンピオンに上がったのをはじめとしてソ・ボンス9段(2回)、ユ・チャンヒョク9段(3回)、イ・チャンホ9段(4回)、チェ・チョルハン9段(6回)が優勝トロフィーを持ち上げた。 すべて韓国囲碁界の大きい一線を引いた顔だ。 35ヶ月連続韓国ランキング1位を独走しているパク・ジョンファンが優勝系統を引継ぐのか注目される。

2011年富士通杯と2015年LG杯に続き三回目の世界制覇を狙うパク・ジョンファン、そして2013年三星火災杯に続き二回目の世界制覇を狙うタン・ウェイシン共に今回の決勝戦は今年最後の優勝挑戦だ。 相手戦績ではパク・ジョンファンが5勝4敗で僅かに先んじている。
 
原文記事:HANGAME