KB LEAGUE
アン・ソンジュン、イ・セドル撃破…SKエンクリン創立5年でPS進出
SKエンクリン、新安天日塩に3-2勝…最後の走者で'秋祭り'合流

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▲SKエンクリンは一枚残った秋祭りチケットが、新安天日塩は最下位脱出がかかった試合。最大勝負所である3局でアン・ソンジュンがイ・セドルを破ってチーム勝利を牽引した。SKエンクリンが3-2で勝利、創立5年で初めてポストシーズンに進出する喜びを享受した。
 

2016 KB国民銀行囲碁リーグ16ラウンド4試合
ポスコケムテック、SKエンクリン、正官庄、Tブロード…秋祭り主人公四チーム確定 

異変はなかった。 SKエンクリンが'秋祭り'最後のチケットを握った。

SKエンクリンは9日夜囲碁TVスタジオで開かれた2016 KB国民銀行囲碁リーグ16ラウンド4試合で新安天日塩を3-2で破った。 この日の勝利で9勝目(5敗)を刈り取ったSKエンクリンは残った試合に関係なく創立5年で初めてポストシーズン進出を確定した。 トップポスコケムテックとの勝差も1ゲーム差で狭めた。 

試合前チェ・キュビョン監督は"3試合が残ったと考えるな。 今日の試合が優先であり、最後という覚悟で戦ってほしい'として選手たちの善戦を促した。 ポストシーズン進出のために1勝が必要だったSKエンクリンは言葉どおり総力戦を広げた。 

一番最初に終わった3局でチームの核心であり2指名アン・ソンジュンが新安天日塩主将イ・セドルを破ったのが勝利の起爆剤になった。 力と読みを主な武器とする二人の対決であっただけに囲碁は二転三転休まずに戦闘が続いた。 

中盤に入っては非勢のアン・ソンジュンが一手遊ぶような手まで打ってイ・セドルが完全主導権を握った状態。 だが、以後の攻撃過程でイ・セドルのやり過ぎた手とアン・ソンジュンの絶妙な打開がかみ合わさって信じられない大逆転がなされた。 イ・セドルは数え直前2目半差の敗北が確実になるとすぐに未練なしに石をおさめた。 

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▲相手戦績1勝7敗の劣勢を翻してイ・セドルに大逆転勝ちをおさめたアン・ソンジュン(23才・ランキング7位)。 シーズン11勝2敗は昨年10勝6敗を飛び越える活躍像だ。 まだ2試合残っているということでトップであるシン・ジンソ(12勝1敗)と2位ナ・ヒョン(11勝1敗)との最多勝王競争が観るに値するになった。


アン・ソンジュンに続き3指名正面対決でミン・サンヨンがモク・ジンソクをはね除けたSKエンクリンは長碁対局で5指名カン・スンミンが相手フューチャーズ選手アン・ジョンギを制圧して早目に3-0で勝負を終わらせた。 新安天日塩は後半早碁戦でシン・ミンジュンがSKエンクリン主将パク・ヨンフンを破る凱歌を上げるなど2勝を挽回したがすでに弓の弦が離れた後であった。 

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▲ "ここが実際に侮れなかったよ…"実兄イ・サンフン監督(左側)と意見をやり取りするイ・セドル。 今年のシーズン四回の欠場に5勝5敗の成績は本人としても大きく残念であっただろう。 同時にチームもシーズンずっと下位圏を抜け出すことができなかった。


2012年チームを創立したSKエンクリンはこれまで万年下位チームの代名詞であった。 創立初年度から3年間連続7位に留まった。 だが、チェ・キュビョン監督が指令塔を引き受けた2年目である昨年5位にのぼって可能性を見せて、いよいよ今年一度も経験することが出来なかったポストシーズンに進出する成果を成し遂げた。 

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▲SKエンクリンはアン・ソンジュンに続きモク・ジンソクに1勝4敗に押されていたミン・サンヨン(右側)まで勝利するなど相手戦績の劣勢を克服した善戦が相次いだ。


SKエンクリン跳躍の背景には9個のチームのうちで最も強いというワン・ツーパンチの活躍像が位置している。 主将パク・ヨンフンは前半期に長碁対局12連勝の記録を立てるなど10勝3敗のずば抜けた成績をおさめて、2指名アン・ソンジュンは二頭立て馬車のようにチーム勝利の責任を負った(この二人の勝数合計は21勝でチーム全体勝数(38勝)の半分をふわりと越える)。 

ここに4指名イ・テヒョンが決勝点専門解決者で栄養価満点の活躍を広げたかと思えば、リーグ後半に入っては振るわなかったミン・サンヨンとカン・スンミンまで生き返って強いチームとしての地位が固められた。

チェ・キュビョン監督はシーズンの合間に"私たちのチームは(下位指名の活躍如何により)とても優れたチームにもなり、まあまあであるチームにもなり得る"と話したが結局良い側でかたがついた。 


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▲早目に勝利を確定した後、弟子パク・ヨンフンとほほえましい時間を過ごしているチェ・キュビョン監督。 KBリーグのヒディンク(※)と言おうか。 過去嶺南(ヨンナム)日報の3連続優勝を導いた指導力が再びスポットを浴びている。 囲碁TVのインタビュー要請に対しては"まだシャンパンをさく烈させる時ではない"と話して遠慮する姿を見せた。

(※)訳注: フース・ヒディンク(Guus Hiddink)
2002年日韓ワールドカップで大韓民国サッカーチームを4強に上がらせた伝説的な名将


SKエンクリンが最後の走者としてポストシーズンに合流してすでに席を占めたポスコケムテックと正官庄、Tブロードを含んだ秋祭りの主人公四チームの面々が確定した。 終盤まで激しい4強争いが行われるものと予想したこととは別に少し水っぽい感じすらする結果。 だが、本来重要なチーム間の順位争いはこれからという点でKBリーグは最後のラウンド、最後の試合まで熱い熱気を継続するものと見られる。 

チーム当たり1~2試合しか残っていない状態で最後の決戦を準備している2016 KBリーグは来週木曜日(13日) 2位SKエンクリンと3位正官庄のひと勝負を始まりに17ラウンドの砲門を開け放す。 

9個のチームがダブルリーグを行って上位四チームがポストシーズンに上がって最終順位を争う2016 KB国民銀行囲碁リーグのチーム賞金は1位2億ウォン、2位1億ウォン、3位6000万ウォン、4位3000万ウォン。 賞金とは別に毎対局勝者は350万ウォン、敗者は60万ウォンを受ける。 

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▲三星火災杯本戦で中国の強者タン・ウェイシンを破った後、勢いが生き返っているカン・スンミン。 アン・ジョンギを相手に3連勝目を上げたのが千金の決勝点になった。

KB囲碁リーグ
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チーム順位

1位 ポスコケムテック(ポストシーズン確定)
2位 SKエンクリン(ポストシーズン確定)
3位 正官庄(ポストシーズン確定)
4位 Tブロード(ポストシーズン確定)

5位 韓国物価情報
6位 BGFリテールCU
7位 キックス
8位 華城市コリヨ
9位 新安天日塩 
 
原文記事:KB LEAGUE