HANGAME
[三星火災杯]あれこれ/コ・ジェ、このようなインタビューはこれ以上できない

■ 2016三星火災杯32強戦エピソード

韓国囲碁の底力を見せた32強戦だった。 9月6日から8日まで京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)サムスン火災グローバルキャンパスで開かれた2016三星火災杯ワールド囲碁マスターズ ダブルエリミネーション32強戦で韓国は出場棋士8人中7人が16強チケットを握る快挙を上げた。 '59才シニア'チョン・テサンだけが四方を取り囲んだ中国強者の中で落馬した。

ライバル中国は韓国より2人多くの9人の進出者を出したが20人のうちの9人だ。 16強進出率において韓国は87.5%を記録し中国は45%に終わった。 三日間の韓・中国正面対決スコアにも韓国が9勝5敗で優位を占めた。

7月中旬の統合予選で3人だけが本戦チケットを占めて中国の14人に大きく及ばない史上最悪の成績表を持ち上げたがわずか50余日でこれよりも良い事がないほどの'完勝'でその時の侮辱を洗い落とした。 空気がきれいに静まり返っていたところで行った'熱戦3日'のエピソードを集めた。 

"このようなインタビューはこれ以上できなくて" 

16強戦対戦抽選後、日刊紙記者のインタビュー要請を受けたコ・ジェ9段がインタビュー途中席を立って出て行く当惑したことが発生。 "カン・ドンユン9段に2連敗したこと"に対する質問に移ったが"中国棋士が二回目の優勝をできない原因"に対する刺々しい質問が続くとすぐに心境が穏やかではなかった様子。

それに先立ち'ライバルは誰だと考えるか'という質問には'現在世界大会の成績で見る時はライバルはいない'という方式で返事。 付け加えて"シン・ジンソを注目していたが百霊杯準決勝とTV囲碁アジア選手権大会では多少残念だった"という反応。 その一方でシン・ジンソとイ・ドンフンを注目する相手に選んだ。

 0911-s1
▲日常生活中に足を怪我したコ・ジェは1ヶ月近く松葉杖をついて通う。 後ろの棋士は共に16強に上がったタン・ウェイシンとパン・ティンウィ。

"このような大胆な子供を見たか" 

囲碁のグローバル化と開催地の多角化を先導して毎年海外開幕式でも話題を集めてきた三星火災杯の韓国開幕式は7年ぶり。 選手紹介の時にはプレゼントされた韓服できれいに装った子供たちが32強選手たちの手を握って入場するパフォーマンスを演出。

'夢と希望'をモットーにした今回の大会は式典行事プロアマ大会にも囲碁未来の卵を特別招待して32強プロ棋士の指導碁を受けるようにしたが対局開始宣言で数人の子供棋士がニギリをして(中国)プロを相手に白番で打つ寸劇が行われることも。 その光景を目撃した関係者たちが過ぎながら"このような大胆な子供を見たか"として一言ずつ。

 0911-s2
▲二人の囲碁夢の木が白番で指導多面打ちを受けている。 黒番で打っている先生は中国のホァン・ウィンスン プロ。
 

"韓国語で呼んではくれないか?" 

ウィットあふれるインタビューで一座をひきつける趙治勲9段は祖国を訪問するたびに母国語の実力が伸びる姿。 韓国主催世界大会には5年ぶりに登場したがシン・ジンソ6段との1回戦では"韓国語がはるかに気楽だ"として韓国語の秒読みを利用。 

三日間合計40対局の32強戦中、韓・韓戦がなかった関係で韓国語で秒を読む声が聞こえた対局は趙治勲-シン・ジンソが唯一。

中国のウィ・ビン9段に会うことになった2回戦では"仕方なく英語でしなければならないね"と一言。 六才の時に日本に渡っていった後、韓国国籍を守って今年還暦をむかえた趙治勲はサイン碁盤にもハングルで名前を書く。

 0911-s3
▲趙治勲9段は6才の時兄の手を握って渡っていった後、半世紀超えて日本生活をしている。

訳注:趙治勲のサインは最上段の左から2つ目(申真谞の左・李欽誠の上)

 

"壮烈に散花した'速射砲'" 

あまりにもはやく打つので早くから'速射砲'と呼ばれたチョン・テサン9段。 なにをいわんや17年ぶりに再登場した本戦でも1・2回戦全て'1番'に対局を終わらせて往年の名声を遺憾なく発揮。

特にチェン・ヤオイェ9段との2回戦は238手まで行ったのだがわずか1時間5分目に終局。 チェン・ヤオイェは対局者に昼休みを与えない三星火災杯で、服まで着替えて食堂にきて昼食を食べて、チョン・テサンはすぐに'荷物を包んで'ソウルに帰宅。

一部では韓国が32強戦で善戦できた要因としてチョン・テサン9段が壮烈に散花した(?) おかげという解説を出すことも。 中国の最上級であるトゥ・ジャシ-ジョウ・ルイヤン-チェン・ヤオイェを一組(同じ組)に追い詰めて他の韓国棋士が相対的に気楽だったという分析。

 0911-s4
▲ 17年ぶりに再登場した三星火災杯本戦で中国の若い強者らと大変な勝負を行ったチョン・テサン9段。

 

"パク・ジョンファンは不戦勝だね" 

ひと勝負ひと勝負の結果に劣らず関心を引くことが対戦抽選。 通常世界大会は同一国選手どうしの対決をできるだけ避ける事を原則でしてラウンドごとに抽選する方式。 韓・中2巴戦で圧縮された16強戦は7人進出した韓国が8組の左側席を抽選した後、9人進出した中国が空いている左側一つの席と右側八席をかけて抽選。

誰が'シニア'ウィ・ビン9段に会うことになるかがもう一つの関心事。 一番最後に抽選するウィ・ビン、その直ぐ前に抽選するトン・モンチョンを残した中で空いている二ヶ所はイ・セドルの隣の席とパク・ジョンファンの隣の席。 抽選運が良く従うほうであるイ・セドルがウィ・ビンに会うのではないかという所にトン・モンチョンがイ・セドル隣の席に当選。 

その瞬間誰かの口から出た"パク・ジョンファンは不戦勝だね"という話に客席は一同爆笑。

"32強戦をあまりにも大変にやってのけたのでしばらく休んで行けとの意であるようだ"とする解釈と共に"大変に出発すれば良い成績を出した場合が多かった"という展望が出てくることも。

 0911-s5
▲最後の二席が残った中でトン・モンチョンが イ・セドルの隣の席に決まった瞬間の姿。 ウィ・ビン(左から二番目)はパク・ジョンファン(一番右側)の相手に自動決定された。

 

"一人出退勤したイ・セドル" 

他の31人の選手たちと違いイ・セドル9段は毎日のようにソウルと高揚を出退勤。 グローバルキャンパスは出来てからいくらも経っていないので綺麗だったり便宜施設が取りそろって不便さがないが外で寝る事が好きではないスタイル。 GGオークション杯優勝を決めた実兄イ・サンフン9段が運転手の役割をした。

 0911-s6
▲イ・サンフン9段とイ・セドル9段兄弟。 2000年には新鋭棋戦優勝カップをかけて決勝戦を争って兄イ・サンフン9段が勝利したことがあって、通算相手戦績ではイ・セドルが3勝2敗で先んじている。


一方カン・ドンユン9段は1回戦でクォ・ウォンチャオを破ってプロ通算700勝を達成。 国内25人目の貴重な記録なのだが三星火災杯の陰にそっと隠れた感じ。 

古力9段が昨年中国の私学名門精華大(歴史学科)に入学して話題を集めたが一力遼7段は、4月に日本私学名門早稲田大(社会科学専攻)に試験をして入学。 偶然にも二人の棋士共に16強進出には失敗。

 0911-s7
▲国家代表チーム ユ・チャンヒョク監督は肉を焼く手並みも'監督級'。 韓国で囲碁勉強を始めた台湾の'囲碁妖精'ウィ・リージュン初段(小さい写真)は豚の三段バラ肉の味と焼く面白味に陶酔。
 
原文記事:HANGAME