京鄕新聞 ※2016.08.09の記事です。
プロ棋士パク・ジョンファン9段
“3年ぶりにまたきた機会…今度は必ず優勝カップに口づけする”

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▲パク・ジョンファン9段は“中国囲碁の強者層が厚いのは事実だが最上位圏は韓国と似ている”として“韓国と中国は囲碁世界最強国の席をかけて力比べをしている最中”と話した。

 

“私が世界第一人者だとは考えない。 しかし中国囲碁が韓国囲碁を圧倒しているという言葉は認めることはできない。”

国内ランキング1位パク・ジョンファン9段(23)が中国囲碁に強い自信を見せた。 彼は8月現在33ヶ月連続国内1位を守っている。 2位との格差も少なくない彼は当分‘不動の第一人者’だ。

しかし世界舞台に目を向ければ首をかしげる。 3年近く国内第一人者席を守っているけれど世界舞台ではこれという活躍を見せることができなかったためだ。

世界ランキング1位には中国のコ・ジェ9段(19)が名前を上げている。 コ・ジェ9段は夢百合杯・百霊杯・三星火災杯など現役3冠王だ。 反面パク9段は昨年LG杯頂上に立ったのが最近3年間世界舞台で見せてくれた成績の全て。

それによってパク9段には永らく‘国内用’という札がついていた。 そのようなパク9段が今年に入りがらりと変わった。 国内舞台はもちろん世界舞台でも勢いよく飛んでいる。 “負ける方法を忘れたようだ”という話まで聞く。 特に、4月11日から中国棋士を相手に14連勝を走っている。 ‘国内用’が‘中国キラー’になったのだ。

世界ランキング1位コ・ジェ9段もパク9段には気が許せなくなっている。 今年に入り3戦全敗。 重要な一戦でパク9段にひざまずいて、今年行われている世界大会でコ・ジェという名前はすでに消された。

このために国内外囲碁専門家たちの間では“実際の世界第一人者はパク・ジョンファン”という話が出ている。

世界第一人者隊列に上ったパク・ジョンファン9段。 彼が真の世界第一人者の戴冠式のために9日中国に向かった。 彼がタン・ウェイシン9段(中国)と繰り広げる第8回応氏杯世界囲碁選手権大会決勝五番勝負1・2局が10日と12日北京クンルンホテル特別対局室で開かれるためだ。

4年ごとにオリンピックが開かれる年に新しい大会を始めて‘囲碁オリンピック’と呼ばれる応氏杯は優勝賞金(40万ドル)や権威面で世界最高の大会と呼ばれる。 韓国が世界囲碁最強国のもてなしを受けるのはチョ・フンヒョン(1回)を始めソ・ポンス(2回)、ユ・チャンヒョク(3回)、イ・チャンホ(4回)、チェ・チョルハン(6回)等がこの大会で優勝をしたことが大きい役割をした。

パク9段も2013年‘囲碁オリンピック’金メダルを目前に置いたことがある。 だが、中国のパン・ティンウィ9段に敗れて頂上一歩直前で涙をのんだ。 3年ぶりに再び捉えた応氏杯優勝の機会。 パク9段は“失敗は一度で十分。 必ず優勝カップに口づけする”と覚悟を伝えた。

応氏杯出場に先立ち京郷新聞と会ったパク9段は決勝相手に対して“タン・ウェイシンの囲碁は何よりも‘ねばり強さ’が強みだ。 そのために私が初めには良かったが逆転負けした囲碁が多かった”として“相手を十分に分析し、コンディションが最上であるだけに良い囲碁を見せる”と話した。

自身に対しては“私の囲碁の弱点は強い所がないということだ。 イ・チャンホ先輩は隙のないヨセ、イ・セドル先輩はきらびやかな揺さぶり、チェ・チョルハン先輩は鋭い攻撃力などそれなりの‘必殺技’があるが、私はそのようなことが不足する”と分析した。 そうした点がかえって強みであることではないのかという問いには“そのように見てくださればありがたい”と話した。


最近韓国囲碁が中国囲碁に押されるという指摘には“中国の強者層が厚いのは事実だが最上位圏は似ている”として“韓国と中国は世界最強国の席をかけて力比べをしている最中”といった。

それと共に“応氏杯だけでなくLG杯・夢百合杯・百霊杯など現在進行中である世界棋戦でも1、2個優勝カップを上げて久しぶりに国内に吹く囲碁薫風をより一層生かしてみたい”と話した。

原文記事:京鄕新聞