【応氏杯】第8回応氏杯準決勝三番勝負第1局　パク・ジョンファン、読みでイ・セドルに先勝 : 【nitro15】

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[応氏杯]パク・ジョンファン、読みの戦いでイ・セドルに中押し勝ち

▲パク・ジョンファン9段(左側)が三番勝負で行う準決勝戦でイ・セドル9段を中押し勝ちで破って先取点を取り出した。

第8回応氏杯準決勝三番勝負第1局
パク・ジョンファン、読みでイ・セドルに先勝

韓国と中国の代表を選抜するような構図になった準決勝戦。パク・ジョンファン-イ・セドルの韓・韓対決、ス・ウェ-タン・ウェイシンの中・中対決で行う第8回応氏杯世界プロ囲碁選手権大会準決勝戦でパク・ジョンファンとタン・ウェイシンが先勝をおさめた。

10日中国武漢万達瑞華ホテルで点火された準決勝戦三番勝負の第1局はニギリの結果イ・セドルの黒番。序盤進行は今年のはじめに開いた夢百合杯決勝4局と同じ進行。ただしその時はコ・ジェを相手にイ・セドルが白であったのだが今日は黒。 26手までは手順１つ違わずに同じ流れが続いた。

先に方向を定めた側はイ・セドル。 27手を別に打った。タイムアウト制である応氏ルールを意識したように二人の棋士の着手は早くて午前対局3時間の間には102手までが打たれた。地合いではイ・セドルがリード。

▲ 103手までを打った午前対局3時間の進行。地が不足した黒(パク・ジョンファン)が左上黒二子を攻撃して利益を取ってこそ形勢を合わせることができる局面だ。

1時間の昼休息を持った後に開始された午後対局でパク・ジョンファンは攻撃に勝負をかけた。その強烈な勝負の賭けがイ・セドルを悩ませた。その後ではイ・セドルが揺さぶらなければならない立場。わずか数手で事情が一変した。

コミが負担になる形勢でイ・セドルも狙いを決行した。それはパク・ジョンファンも十分分かっていた所。イ・セドルは可能だとみて周辺工作を経て、パク・ジョンファンは成立しないと判断したはず。

同床異夢が衝突した結果パク・ジョンファンの判断と読みが正しかった。柔軟な発想で'超大型フリカワリ'まで見通していた。一寸先をさらに察していた凄まじい読みであった。かえって15目程度を損をしたイ・セドルは戦意を喪失した。 186手でパク・ジョンファンの中押し勝ち。

▲パク・ジョンファンは31ヶ月連続韓国ランキング1位を占めていることとしては二度の世界大会優勝は少ない。

世界大会相手戦績3勝3敗で正面対立したまた一方の準決勝ではタン・ウェイシンがス・ウェに169手で中押し勝ちした。三番勝負で進める準決勝戦の第2局は12日同じ場所で続行される。

パク・ジョンファンとイ・セドル共に応氏杯初優勝に挑戦している。パク・ジョンファンは初めて出場した前期大会では決勝まで上がったが中国のパン・ティンウィに1-3で敗れた。また、5回から連続出場中であるイ・セドルは24強、4強、16強の成績を順に残した。ス・ウェとタン・ウェイシンは今回の大会が初めての出場だ。

一方パク・ジョンファンはメジャー世界大会3回目の優勝を、イ・セドルは15回目の優勝を狙っている。パク・ジョンファンは2011年富士通杯と2015年LG杯を優勝し、イ・セドルは2012年三星火災杯を14回目の優勝で飾った以後の挑戦だ。

▲メジャー世界大会14回優勝記録を持っているイ・セドルの14回目優勝が2012年12月17回三星火災杯であった。 4年前だ。

応氏杯は最高の伝統と最大の優勝賞金、そして4年ごとにオリンピックが開かれる年に開催されて'囲碁オリンピック'と呼ばれる。優勝賞金は40万ドル(約4億6000万ウォン)。この外に準優勝賞金は10万ドル、4強敗者は2万5000ドルを受ける。

独自の応氏ルールによりコミは8点(7目半)、制限時間は3時間だ。制限時間をみな使った後には秒読みなしで一度に罰点2点を受けて20分ずつ最大二回まで延長できて、その後には失格負けになる。前期大会まで韓国棋士が5回、中国棋士が2回優勝した。

■ハンゲーム囲碁生中継解説:1局イ・ヨング9段、2局キム・ソンリョン9段、3局ユン・ジュンサン9段

▲中・中準決勝ではタン・ウェイシン9段(右側)がス・ウェ9段を169手で中押し勝ちで破って機先を制した。

▲ 三番勝負で行う準決勝戦の二回目対局は12日同じ場所で続行される。

第8回応氏杯準決勝三番勝負第1局
●イ・セドル9段vs ○パク・ジョンファン9段
結果:パク・ジョンファン、186手中押し勝ち

49が冷静な手で黒が厚くなって序盤はイ・セドル9段が気楽な流れ。右辺浸透も簡単に処理されて若干ではあるが黒が優勢。

104・106の強硬姿勢で乱戦。

107の疑問手でさらに強力な手を打つ場面。左上黒三子が捕えられては逆転。

135が勝負の賭けだったがパク・ジョンファン9段の完ぺきな仕上げに詰まって無為に帰した。

(総評:イ・ヨング9段)