CYBERORO
プロ囲碁界の賞金独占構造批判
 
손근기(포)

プロ棋士ソン・グンギ5段が最近フェイスブックにあげた文が反響を呼びおこしている。 記事でプロ棋士の立場としてプロ囲碁界の優勝者独占構造の問題点を指摘した。 全体棋戦規模およびトーナメントプロ棋士の賞金収入現況を知らせて若くて実力ある棋士でも生計に困難を経験する現実であることを明らかにし、優勝賞金だけが大きくなる状況はいくら興行を考慮しても問題があると話した。 

少なくとも32~64強水準までは現実性あるように賞金が戻るようにする賞金制改善が急がれるというのが彼の主張だ。 下はソン・グンギ5段がフェイスブックにあげた文だ。




プロ棋士になるためにはいくら遅くとも10才以前に入門をしなければならなくて、高学年以前から午前授業を通じて勉強時間を確保しなければならない。 中・高等学校授業に参加するのはプロ入段を夢見るならば想像し難い。

プロ養成所である道場は一日12時間以上囲碁勉強をしなければならなくて道場生活を5年ほどしてこそプロに近接する実力に達する事になる。 月~金は道場で勉強して碁を打って土~日は研究生リーグに参加する。

だが、この生活を経た皆がプロ入段に成功する事はできない。 色々なスポーツ職種の選手たちに会ってみたがプロに入門するまでの過程は囲碁ほど難しいものはないようだ。 3年生である10才の時に囲碁入門してもすでにプロになる事が難しいので…。

道場生活を経ると囲碁を除いた世の中を見る事ができない。 勉強したことは囲碁しかなくて、それでできるのは囲碁しかない。 周辺に助言する人がいないならば、長い間囲碁だけが世の中の全てと考えて生活を送ることになる。

大変な過程の中にプロ入段に成功すれば成就感を得るがすぐ現実に出会うことになる。 入段者の年齢が英才入段大会を除けばほとんどが20才内外であるから金銭的な問題と正面対決することになる。 プロ棋士研究室に参加するリーグ戦参加費用、食費、交通費…… 少ないならば少ない金額だがこの金額に負担を感じて研究室を出て行けない棋士がいると分かる。

入段した2003年当時には笑い話で'ただ座っていても1000万ウォンの収入を上げることができる。'という話があった。 それだけ大会が多くて、予選対局料があって基本的な収入保障になる時期であった。 もちろん2003年以前には状況がより良く、悪化が始まったのがこの時からだった。

現在の賞金ランキング32位中に含まれないプロ棋士は対局だけで生計維持が難しい。 事実32位というものも格別意味がない。 韓国囲碁リーグレギュラーで選抜されるか、そこで何勝をおさめるか、チームが何位かにより生計維持の有無が決定される。

レギュラーで14番全て選抜されて7勝7敗の成績をおさめるならば2800万(税抜き)収益を得る。 チームがプレーオフに進出できなかったとすれば賞金はないことで、囲碁リーグ収入ですべての対局収入が終わる可能性が大きい。

BCカード杯を誘致するために賞金制導入を棋士会総会で決議した以後、今まで優勝賞金に集中投資するシステムに流れているので国内大会は16強ぐらいに行ってこそ生計の助けになる。 

優勝賞金=準優勝x4、準優勝賞金=4強x 2、4強賞金=8強x 2、8強賞金=16強x 2、16強賞金=32強x 2、32強賞金=64強x 2のような構造で分配されるのだが、もし国内大会優勝賞金が4000万ウォンならば準優勝:2000、4強:1000、8強:500、16強:250、32強:120、64強:60程度に分けられることになる。

もちろん今の話は敗者が受ける金額で8強から脱落するならば500の賞金が該当棋戦で受けた全体賞金という話だ。 

悲しくも上の表示された賞金程度なら非常になかなか良い配分率を持つ棋戦として見れば良い。 最近の傾向は毎年優勝賞金比重が大きくなっていて下位脱落者が真上の上位脱落者の半分にしかならない流れだ。

韓国棋院が運用する資金は毎年100億程度で韓国棋院主管の国内/世界大会だ。
この中でプロ棋士の賞金および対局料で執行される金額は約50億、この金額で325人のプロ棋士の賞金および対局料が出て行くことになる。

賞金を人数で決めるならば平均1500万ウォン程度だ。 もちろん中国、日本主管の世界大会と中国リーグ収入まで合わせるならば60億ほどになるが何人かの少数の棋士だけが得ることができる収入だ。
 
平均が1500万ウォンといったが実状1~20位までのプロ棋士が持っていく賞金が全体の半分をはるかに越えるので平均を求めることに意味がない。 "平均のエラーとはこういうもの"であることを知ることができる。

広く見て40位程度までのプロ棋士を除けば残りは賞金額がない。 
そのために多くのプロ棋士が生計のために違ったことをする。 道場や塾で弟子を教えたり放送をして、レッスンであちこち出て行くことになる。 生計のためにするほかはない。

問題はその場さえ豊かでなくて、数人の人に集中する傾向がある。 いつの時からか入段者数が飛躍的に増えた。 若い棋士は機会をつかみ難い。 先輩たちより認知度が低く、経験する機会がないのだが同じ年頃の棋士間の競争も激しくなった。先輩プロ棋士より対局機会も少なくて、対局料も受けることができなくて、その他の活動の機会までより多くの競争者と争わなければならない状況である。

プロ棋士になるとすべての面で保障になるようには願わない。 だが、少なくとも32~64強水準に達するプロ棋士が勝負に集中できる基本的な水準になれば良い。

外形的に大きく見られるようにするために優勝賞金に集中投資するのは、現在の大会運営システムは優勝者だけ生き残るようにするという制度だ。

すでに全体囲碁界規模は300人を越えるプロ棋士が共存するのだがとても狭苦しい規模だ。 多くのプロ棋士がプロ棋士が増える事を反対する理由は守る既得権があるからではない。対策なしに新しく増えて編入されるプロ棋士に対する心配のためだ。 プロ棋士は難しい過程を突き抜けてプロ棋士になったという自負心一つで耐えている。 

中国は一年に入段者を25人選抜するのだが人員構成は男20人女5人だ。 韓国は最近女流入段者が2人増えて17人なのだが中国より8人少ない。 囲碁塾数が300~400である韓国と15000~20000程度と推算する中国囲碁塾数を比較してみれば本当に数字が合っているのかという気がする。

中国囲碁教育市場が明るくて国家競争力が強化される理由は入段者をたくさん選んだのではなく囲碁を習ってアマ段証を取れば中・高・大学校進学時役に立つためだ。

実質的な恩恵で父兄にアピールしていることだ。 アマ5段=体育特技者2級、アマ6段=1級と認められると言う。 中国プロ棋士ならば本人の意志により名門大進学が可能だという。

ほとんどがプロ棋士を志望するのではなくアマ段証を目標にしていて、目標にしたアマ段証を取れば囲碁をやめるという。 

中国が世界囲碁で競争力を持つようになる理由はたくさん選んだ事ではない。 たくさん習うほかはない環境なので多くの人材が流入して、人材の競争の中でプロ棋士が誕生するためだ。

すべてのプロ棋士が第一人者になれないのは当然だ。 だが、プロ棋士になったとすれば基本生計が解決されて職業安定性が上がる時にプロ棋士志望生が増えるのではないだろうかと考える。

加えて、囲碁に長い時間専念したがドラマ「未生」の主人公のように入段に成功できない人材がいる。 囲碁界の発展のために大きいことができる人材なのだがこれらに対する対策も一緒に議論されれば良い。

これらすべてのものが小さい市場により生じる問題だが、市場が大きくなるとしても今と同じならば奇形的に優勝賞金だけが大きくなりそうな心配がする。 
 
原文記事:CYBERORO 

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