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イ・セドルをこれ以上苦しめてはいけない!

応氏側の不十分な応対と中国メディアが問題にするイ・セドルの行動集中解剖

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 ▲去る19日開幕式対戦抽選で自身の対局相手の抽選をしているイ・セドル(上海-イ・ヨンジェ記者)。 

昨日(20日)応氏杯28強戦で太極戦士が力を出して5勝1敗をおさめて16強に6人(シード パク・ジョンファン含む)が大挙進出した。 特に韓中戦4対局を'一気に処理'した事が韓国ファンたちを喜ばせ、世界大会優勝前歴がある古力、トゥ・ジャシなど中国強豪を破って上がったので優勝展望もまた明るくさせた。

応氏杯は韓国と縁が深い大会だ。 去る七度の大会が開かれる間、韓国はチョ・フンヒョン、ソ・ポンス、ユ・チャンヒョク、イ・チャンホ、そしてチェ・チョルハンまで何と5人の選手がかわるがわる優勝して大会最多優勝国の席を守った。

だが、応氏杯を優勝するまでの過程を調べれば決してただ一度も容易なことがなかった。

囲碁界で最も多く広く知られた1988年初代応氏杯の話を取り除くことはできない。全国民が知ってのとおり当時韓国はチョ・フンヒョンただ一人だけ招待を受けた。

韓国棋院では'冷遇'にいきりたって大会不参加を考慮した。 今回の大会で'品揃え'に過ぎないヨーロッパとアメリカ代表がそれぞれ2人ずつ何と4人も招待を受けたことと比較すれば当時韓国が当てられた侮辱は到底話せないほどだ。

そうなればなるほどより一層頑張るのが韓国人の特性であろうか。 背水の陣を敷いて死力を尽くして試合に臨んだチョ・フンヒョンは単騎匹馬で世界最高手を順に連破して初代応氏杯優勝トロフィーをふところに抱いて囲碁皇帝として登板した。 

それから28年が過ぎた今回の第8回応氏杯。 相変らず韓国に対する応氏側の態度は大きく変わった点がないようだ。

現地中国メディアではイ・セドルが開幕式抽選紙を選択した後、記者たちが写真を撮れるようにポーズを取らなかった事と壇上に上がってインタビューをしなかった点について批判の刃を研いだ。 だが、それは上海に到着した時点から開幕式直前までの状況を全く調べていない我田引水的な解釈。

本記事がイ・セドルでも、あるいは韓国選手団の公式立場ではないという点を明らかにして、28強戦大勝をおさめた時点で中国メディアの集中ターゲットになっているイ・セドルの行動に対して、記者が仁川(インチョン)空港から同行取材して感じた点を書いてみる。 

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▲上海浦東空港で仕方なく待機している韓国選手団。 イ・セドルを見つけた中国ファンたちが数人写真撮影を要請し、イ・セドルはその時ごとに堅かった表情を解いて明るく笑って共に写真を撮った。 
 

18日、仁川(インチョン)空港に一緒に集まって中国上海に向かった韓国選手団の表情は明るかった。 和気あいあいとした雰囲気で上海浦東空港に到着した選手団。 ところが手続きを終えてゲートの外に出てきたのだが応氏側関係者が誰も出迎えにこなかった。

 

記者も韓国棋院関係者とともに'応氏杯'プラカードを持っている人を探してみたがまったく見られなかった。 手続きを終えた韓国選手団は上海浦東空港の中で'迷子'になった状態でしばらくの間放置された。 韓国棋院関係者は応氏側に電話をかけてこの事実を知らせて、応氏側では現場に人が行くこととし電話番号を一つ教えた。 

向こう側に電話をかけてみると、選手団周辺でTVカメラで選手たちを撮影していたカメラマンが電話を受けた。 話を交わしてみるとKBS側で交渉した現地カメラマンであったのだが、選手団引率義務がないKBS側現地カメラマンは'当然'プラカードを持って待つよりは選手たちの一挙手一投足を映像に入れることに没頭し、そのような間時間はずっと流れた。 

韓国棋院関係者は"こうしたことは初めてだ。 慣例的に大会主宰側で空港ゲートの前にプラカードを持った人員をあらかじめ配置して、事前にそのような人がいるという事実を相手側にも教える。 韓国が主催する三星火災杯、LG杯はもちろん、中国主催大会もこれまでプラカードを持って出迎えにきた人員がいつもいた"とする。 

余談だがイ・セドルは空港のように人が混雑する空間で永らく待機する事をあまり好まない。 だが、それでもイ・セドルを見つけて近づいて共に写真撮影を要請する中国ファンたちには明るく笑顔で写真を撮った。

おかしなことは次の日にも続いた。 前日(18日)旅装を解いた韓国選手が宿舎近隣のシャブシャブ レストランで一緒に夕食を食べたという事実は当日ニュースに伝えた。



当時選手たちの対話の主題の中の一つは翌日(19日)開幕式で行われる対戦抽選。 応氏杯は一度の抽選で決勝までの対戦が全て決まるので、対戦抽選が違う大会よりはるかに重要だ。

本大会に出場した選手は全30人。 16強シードを受けた過去大会優勝者パン・ティンウィと準優勝者パク・ジョンファンを除いた28人の選手たちが28強に出場して、勝者14人がパク・ジョンファン、 パン・ティンウィが合流した16強戦に立ち向かう対戦だ。

したがって28強抽選は先に14人がして、その次にまた14人がする方式で進行される。 10人が出場する中国が先に14枚の抽選紙を選ぶのは当然の順序。 問題はその次だった。

中国の次に人員が多い韓国(7人)が抽選をするのか、あるいは28強に立ち向かう人員は韓国と同じ6人(韓国7人中パク・ジョンファンは16強から出場)で対等な日本が先に抽選をするのか分からなかった。 または、アメリカ代表2人とヨーロッパ代表2人が先に抽選して残りの四席を満たすこともできた。

国家代表チェ・ミョンフン コーチは抽選方式に対して主催側に尋ねてほしいという話を韓国棋院関係者に伝えた。 開幕式が開かれた19日午前10時、応氏側で用意した各チーム代表者会議があった。 会議に参加した韓国棋院関係者は応氏側関係者に対戦抽選方式に対して尋ねたが、応氏側からはあきれる返事を出す。

"開幕式になれば自然に知ることが出来るはずなのだが、何でそういう事を尋ねるのか?" 

あえて韓国主催世界大会の例をあげなくても、世界大会では当然大会方式に対して事前に告知をする。 また、あらかじめ案内されなかった状況に対して関係者が尋ねる場合、詳細に説明するのは常識的に当然のことだ。

だが、韓国選手団は抽選方式に対して一言も説明を聞くことができないまま開幕式だけ待たなければならない境遇になった。 応氏側では対戦抽選方式の問い合わせに対する返事をするつもりは全くなくて、かえって対戦抽選が終わった後、イ・セドルが壇上に上がって臨戦所感に対するインタビューをしなければならないのでその事実を周知させてほしいという要請をする。

韓国棋院関係者は開幕式当日にもイ・セドルに連絡をして対戦抽選後インタビューができるのか尋ねて、イ・セドルは"あえて臨戦所感をする話はないのだが…簡単に話してもかまいませんか?"として肯定的な返事をした。

だが、開幕式開始直前、韓国選手団テーブルに位置したイ・セドルは対戦抽選に関する質問をしたのだが応氏側で'開幕式を待って'という納得できない返事をしたという話を伝え聞いて表情が固まった。 

抽選紙を選択したイ・セドルは他の選手たちと違い記者たちの写真撮影要求に応じないで席に移動し、抽選を終えた直後には先に宿舎へ向かった。 中国記者たちはちょうどこの二つの事実に基づいて'イ・セドル開幕式異常な進行'を云々して批判の刃を研いでいる。 さらに28強韓中戦四対局で全て惨敗をしたので、今後もこの事件が中国メディアで広く知らされる可能性が残っている。 

もちろん写真撮影をしないこと、そしてインタビューに応じない事はよくやったことではない。 しかしいくら批判にあって窮地に追い込まれても、たやすくはこのような事情を明らかにしないイ・セドルが一人だけ大会期間中ずっと中国メディアの攻撃対象になることはこれ以上起こらないことを望む。 

先立って明らかにした通り、上で言及した事実関係を除いた残り内部事情はイ・セドルあるいは韓国選手団の公式立場ではなくて同行取材した記者が感じだけのことだ。 判断はファンたちの役割だ。 

上海浦東空港に到着した時から開幕式直前まで応氏側の理解する事ができない対処。 もし応氏杯最多優勝国の韓国を牽制するための'作戦'だったら、失敗したと伝えたい。

不当な待遇、あるいは難しい条件の中でより一層頑張るのがまさに韓国人であるためだ。

今後にはすべての世界大会がより一層公正に進行されることを、そして韓国選手が来る22日16強戦でも素敵な姿を見せることを期待して文を終える。 

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▲応氏側から"対戦抽選方式は開幕式の時自然に知るようになる"という あきれる返事を伝え聞いた韓国選手。 

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▲中国記者たちはイ・セドルもこのようなポーズを取ることを望んだ。
原文記事:タイゼム - 大韓民国1位囲碁サイトTYGEM.COM