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[応氏杯]韓中戦4戦4勝…韓国ランキング1~6位16強出撃

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 ▲韓中戦4戦全勝を前面に出した韓国棋士5人が28強戦を勝利した。 6人中の5人だ。 16強にはシードを受けたパク・ジョンファンをはじめとして韓国ランキング1~6位が出撃する。 中国は10人中5人が勝利した。 写真はアメリカ選手を負かして韓国陣営に一番先に勝戦ニュースを伝えたイ・セドル9段。

第8回応氏杯世界囲碁選手権大会28強戦
イ・セドルなどランキング2~6位勝利…韓中戦4勝

イ・セドルとキム・ジソク、そしてパク・ヨンフン、カン・ドンユン、ウォン・ソンジンが順に16強に進出した。 20日中国、上海応氏ビルディング特別大会場で行われた第8回応氏杯世界囲碁選手権大会28強戦(予選)で韓国は6人の棋士が出場して5人が勝った。 何より中国との対決で4戦4勝を上げた。 

台湾の応昌期(1997年死亡)先生が1988年に創設した応氏杯は最高の伝統と最大の優勝賞金、そして4年ごとにオリンピックが開かれる年に開催されて'囲碁オリンピック'と呼ばれる権威ある大会だ。

勝戦ニュースが爆竹のようにさく烈した。 イ・セドルは中国系アメリカ棋士である弱体アンディ・リウを体をほぐすように軽く抜いた(156手中押し勝ち)。 パク・ヨンフンは中盤に強く持ちこたえた勝負の賭けが通じて逆転劇を広げた。 厳密に話せば驚いた古力が一手を遊んで崩れた(219手中押し勝ち)。

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▲国際大会でイ・セドル(左側)は対戦運が従うほうだ。 28強戦相手アンディ・リウはアメリカ囲碁協会が排出した第1号プロ棋士だ。 16強ではナ・ヒョンを破った台湾のリン・リーシャンに会う。
 

キム・ジソクは韓・中国ランキング5位間の攻防で序盤からレン・シャオを押しつけた。 以前まで3敗でたまっていたが今回の対決では一度も不利なことがなかった(204手中押し勝ち)。 最近よみがえった姿であるキム・ジソクはパク・ヨンフンと一緒に春蘭杯8強にも上がっている。

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▲キム・ジソク(右側)は相手戦績3敗にあっていたレン・シャオを圧倒した。 16強相手は中国ランキング6位ミ・ウィティン。 キム・ジソクが1勝を記録中だ。
 

カン・ドンユンは中盤の体の小競合いで勝機を捉えた。 粘り強い棋風のチュ・ジュンの持ちこたえに難しくなった場面もあったが後半に再び差を広げた(224手中押し勝ち)。 ウォン・ソンジンは左辺接戦を成功裏に終えた後、中央で稼いだ実利が物を言って28強戦最長時間を耐えたトゥ・ジャシを拒んだ(236手中押し勝ち)。 

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▲LG杯タイトル保有者カン・ドンユン(左側)はチュ・ジュンに中押し勝ちをおさめた。 続けて終わった対局で16強戦相手がウォン・ソンジンに決定された。

韓国の最年少出場者であるナ・ヒョンは相手戦績1敗を抱いていた台湾の伏兵リン・リーシャンにまた再び足かせをかけられた。 中央の石を収拾して周辺に悪い影響を及ぼしたのが敗北につながった(133手中押し敗)。 

中国はランキング1位であり世界3冠王(三星火災杯・百霊杯・夢百合杯)コ・ジェが張栩を破ったのをはじめとしてス・ウェ、タン・ウェイシン、ミ・ウィティン、ホァン・ウィンスンが16強進出に成功した。

コ・ジェが16強でワン・ウォンジュンを破って、前期準優勝で16強から立ち向かうパク・ジョンファンがホァン・ウィンスンを破ればパク・ジョンファン-コ・ジェの8強戦が成し遂げられる。

 
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▲世界3冠王コ・ジェ(右側)は一時日本囲碁界を平定した張栩を214手中押し勝ちで破った。 16強相手は19才同年齢ワン・ウォンジュン。
 

日本は河野臨が中国のチェン・ヤオイェを破る気勢を上げて、羽根直樹がアメリカのエリック・ルイ(中国系)に完勝した。 残りの4人は脱落した。 2人出場した台湾はナ・ヒョンに勝ったリン・リーシャンとワン・ウォンジュン全て生き残った。 ヨーロッパとアメリカ代表で出場した4人は力不足を実感して全員苦汁を舐めた。

28強戦を勝利した14人は明日一日休息を取った後、22日(金)続行される16強戦に出る。 16強には前期優勝および準優勝資格でシードを受けたパン・ティンウィとパク・ジョンファンが登場する。 16強メンバーは韓国6人、中国6人、日本2人、台湾2人だ。 韓国の16強メンバーはランキング1~6位の強者などで、中国も1~3位が入っている。


韓国棋士の16強対戦はパク・ジョンファン-ホァン・ウィンスン(初対決)、イ・セドル-リン・リーシャン(初対決)、パク・ヨンフン(2勝)-河野臨、キム・ジソク(1勝)-ミ・ウィティン、カン・ドンユン(9勝14敗)-ウォン・ソンジンだ(以上括弧の中は相手戦績)。

現行世界大会のうち最高額である応氏杯の優勝賞金は40万ドル(約4億6000万ウォン)。 独自の応氏ルールによりコミは8点(7目半)、制限時間は3時間だ。 秒読みはなくて、制限時間をみな使った後には一度に罰点2点を受けて20分ずつ、最大二回まで延長する事ができる。 その後には失格負けになる。


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▲パク・ヨンフン(左側)は相手戦績劣勢を翻して古力を制圧、河野臨と16強戦を行う。 現在キム・ジソクと一緒に春蘭杯8強に進出している。

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▲トゥ・ジャシ(左側)は韓国棋士に刺々しい姿を見せてきたがウォン・ソンジンには1勝4敗で劣勢を免れなくなっている。

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▲国内2冠王に上がったりもし、2011年には16才の年齢で三星火災杯4強に上って話題を集めたナ・ヒョン(右側)は最近になって世界大会本戦成績が良くない。

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▲大会が開かれる応氏ビルディング。 対局場は最上階である18階に位置している。 ビルディングの左側半分には応昌期囲碁学校が入っていて右側半分には応昌期囲碁基金会などが入居している。 1ブロックの外は韓国の明洞(ミョンドン)を連想させる'南京路'が、1ブロックをさらに行けば選手たちの宿舎であるグランドセントラルホテルが出てくる。
 
原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 

1回戦結果

時越(中国)○-×山下敬吾(日本)
陳耀燁(中国)×-○河野臨(日本)
古力(中国)×-○パク・ヨンフン(韓国)
エリック・ルイ(アメリカ)×-○羽根直樹(日本)
唐韋星(中国)○-×結城聡(日本)
芈昱廷(中国)○-×樊麾(ヨーロッパ)
連笑(中国)×-○キム・ジソク(韓国)

邸峻(中国)×-○カン・ドンユン(韓国)
柁嘉熹(中国)×-○ウォン・ソンジン(韓国)
アンディ・リウ(アメリカ)×-○イ・セドル(韓国)
林立祥(台湾)○-×ナ・ヒョン(韓国)
王元均(台湾)○-×マテウス・スールマ(ヨーロッパ)
柯潔(中国)○-×張栩(日本)
黄雲嵩(中国)○-×蘇耀国 (日本) 


16強戦組み合わせ

范廷鈺(中国)vs時越(中国)
河野臨(日本)vsパク・ヨンフン(韓国)
羽根直樹(日本)vs唐韋星(中国)
芈昱廷(中国)vsキム・ジソク(韓国)

カン・ドンユン(韓国)vsウォン・ソンジン(韓国)
イ・セドル(韓国)vs林立祥(台湾)
王元均(台湾)vs柯潔(中国)
黄雲嵩(中国)vsパク・ジョンファン(韓国)
 

中国11人→6人
韓国7人→6人
日本6人→2人
台湾2人→2人
アメリカ2人→0人
ヨーロッパ2人→0人

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