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[マキシム杯]イ・セドル、'AlphaGo後遺症'はない

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 ▲イ・セドル9段(左側)がAlphaGoとの対決後15日ぶりに出たプロ棋戦復帰対局で難敵キム・ジソク9段を破ってマキシムコーヒー杯4強に上った。

第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦8強戦
'AlphaGo'戦後最初の対局でキム・ジソクに勝利

このような者を'国民的スター'と言うようだ。 AlphaGoとの対決で世界的なニュース メーカーになったイ・セドルに向かった照明は変わりなしに熱かった。

30日夕方囲碁TVスタジオで開かれた対局は単なる8強戦に過ぎなかったが取材熱気は想像以上だった。 '単なる'といったのは数多くの棋戦のうちで、それも色々な8強戦中のひと勝負にこのように関心を持たれたことがなかったためだ。

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▲イ・セドルとキム・ジソクはグォン・ガプリョン道場で修学した先後輩の間柄だ。


世界大会決勝戦を凌駕する取材陣が入った。 YTN、聯合ニュースTV、TV朝鮮、JTBC、東亜日報、中央日報、聯合ニュース…。 近年に入って国内で行った世界大会決勝戦もこのように照明を受けることはなかった。 20余年前に戻ったような'珍しい風景'だった。

AlphaGoのおかげだ。 ただし囲碁界全般でなくイ・セドルだけを照らしているようで残念だ。 AlphaGo狂風がさらって過ぎ去った所にはかえって人々の'目'が高まって普通の一般棋戦を眺める関心度としては逆に落ちたのでないかという懸念まで入る。 

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▲取材人の波が対局前から照明を集中させた。
 

AlphaGo対決後半月ぶりに'人'との対局に出たイ・セドルは第17期マキシムコーヒー杯入神最強戦8強戦でキム・ジソクに172手白中押し勝ちをおさめた。 最大勝負所になった右辺から右下につながる攻防戦でイ・セドルの読みよりキム・ジソクの読みに大きい錯誤があった。

局後イ・セドルは再び人と対局した所感に対して"所感と言われても、AlphaGoも今日も同じ囲碁なので本質が変わった事はない。 違うという感じはない"と話した。

引き続きAlphaGo対局以後に変わった点があるかとの質問を受けては"ひと勝負だけだし早碁戦なので…。 いわゆる創意性や感覚を多く依存したのだがそれが正しいかどうかは疑問がちょっと入る。 他の事はよく分からないが感覚に依存した部分は読みを正確にして打たなければならないのではないかと思う"と話した。

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イ・セドルはマキシムコーヒー杯五回目の優勝に一歩さらに近寄った。 マキシムコーヒー杯に出場するやいなや3連続(6~8期)優勝カップを上げたことがあって、15期の時には四回目の優勝をした。 準決勝相手は相手戦績28勝18敗で先んじているパク・ヨンフンだ。 この対局は4月27日開かれる。 反対の側ではカン・ドンユン-ウォン・ソンジンが決勝チケットを争う。

9段棋士のうちでも成績上位24強招待戦で行う'囲碁神々の祭典'マキシムコーヒー杯入神最強戦の優勝賞金は5000万ウォン、制限時間は10分だ。 


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▲ペク・ホンソクを破って8強戦に出たイ・セドル。

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▲チョ・ハンスンを破って8強戦に出たキム・ジソク。

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▲ 'ゴッド・セドル'というニックネームを得た。

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▲キム・ジソクは現在春蘭杯8強に上がっている。

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▲イ・セドルとキム・ジソクは4月20日中国、上海で開催される応氏杯に出場する。 '囲碁オリンピック'とも呼ばれる応氏杯は現在のイ・セドルに最も近い対局日程で、イ・セドルが優勝していない大会であり今最も持ちたいタイトルだ。

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▲ 1時間30分、172手攻防を行った。 イ・セドルとAlphaGoのおかげでマキシムコーヒー杯の人気も一緒に沸き上がった。

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▲マキシムコーヒー杯五回目の優勝を狙うイ・セドル9段。
 

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第17期マキシムコーヒー杯8強戦
●キム・ジソク9段vs ○イ・セドル9段
結果:イ・セドル、172手白中押し勝ち 

"序盤は難しくて善悪を問い詰めるにはさらに研究が必要なようだ。 右辺で二子を活用しようとしたが良くない結果が出るのではないかと思った。だが、その後キム・ジソク9段が少しずつ失敗をしたために楽になった。 最後には機会を与えなかったかと思う。 白が右下1線に下がって生きようとしたコウ材を黒が受けなかったら微細だったようだ。 全体的にキム・ジソク9段のコンディションが良くなかったようだ。"
(イ・セドルの局後感想)
原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 

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