イ・セドル-AlphaGo効果で熱風の囲碁、‘第2の私たちの生涯最高の瞬間’にならないようにするなら…

囲碁がこんなにまで世間の注目を受けたことはなかった。

イ・セドルとAlphaGoが行った‘世紀の対決’が行われる前後約10日間、世界の目と耳はすべて囲碁に傾いた。 韓国棋院に東・西洋に限らず世界有数のメディアがぎっしり入ったことは韓国囲碁史上初めての出来事だ。

日本で活躍した趙治勲の錦衣還郷とチョ・フンヒョンの応氏杯優勝、イ・チャンホの世界大会制覇にともなう3回の囲碁復興期を簡単に跳び越える爆発的な関心と熱気であった。 

ドラマ<未生>と囲碁映画<ストーン> <神の一手>などの興行で起きた囲碁旋風が最近幕を下ろしたドラマ<応答せよ1988>の人気に力づけられて薫風に変わったとすれば、人間とコンピュータ間の対決は全世界に囲碁ブームを巻き起こした。

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▲イ・セドル9段が去る15日午後ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテルで開かれたGoogleディープマインド‘AlphaGo’とのチャレンジ マッチ第5局を終えた後、記者会見をしている。 

 
このために国内囲碁界は甘い夢に浸っている。実際に囲碁関連書籍と囲碁用品の販売が急増して、子供たちはもちろんこれまで囲碁と溝を作っていた20代若い女性たちまで囲碁を習って見ようとする雰囲気もある傾向だ。その上グーグルのおかげで囲碁グローバル化の軸も用意された。

この程度なら韓国囲碁の将来は‘順風を受けた帆船’だ。 囲碁を習おうとする人々が増えて囲碁文化が行われることで、そうすると企業らが後援する大会が増えて、世界最強国韓国のプロ棋士が海外に進出する事もどんどん増えることが明らかだ。

それこそ囲碁が韓国の代表的文化コンテンツになって、テコンドーやKポップと肩を並べる新しい韓流になる日が目の前に近づいたのだ。

しかし果たしてそうだろうか?

囲碁種目でこれくらい感動を与えて、関心を集めたことが少なかっただけであって、他のスポーツ種目ではこれより大きい快挙が多かった。

ときどき感動と共に全国を涙の海にする‘私たちの生涯最高の瞬間ハンドボール’もその中の一つだ。 彼らが見せた闘魂がイ・セドルのそれより小さくて、彼らが成し遂げた成績がイ・セドルがあげた1勝の価値より少ないということはできない。 だが、ハンドボールは今大韓民国の代表スポーツではない。

これはハンドボールのあやまちではない。 関心や人気の属性が本来そうするだけの事だ。 火のように燃え上がって雪のように溶けてしまう。

囲碁も例外ではない。 チョ・フンヒョン-イ・チャンホ-イ・セドルにつながるビッグスターの脈が切れて、世界大会で日本と中国に遅れをとる成績を出して、囲碁界隈で大小の不和の声が出るならば、久しぶりに来た今の春の日はそのまま空しく過ぎ去る。

結局は幼い英才の育成、迫力感あふれながらもきれいな勝負、プロと囲碁ファンたちの愉快な交流などがずっと続いてこそ韓国囲碁のルネサンスをむかえることができる。

韓国囲碁が‘人工知能に負けた種目’として転落するか、‘若者たちと海外でも受け入れられるブルーオーシャン’になるかは今から囲碁人が傾ける努力次第にかかったわけだ。

奇跡は奇跡的には起きない。
 
原文記事:イ・セドル-AlphaGo効果で熱風の囲碁、‘第2の私たちの生涯最高の瞬間’にならないようにするなら…