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イ・セドルは'石耕作の話'をしていない

真似碁を打ったことがないAlphaGo- 'バカ'を自ら晒した無責任な記者たち
 
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▲囲碁に門外漢だけでなく周囲に尋ねたり検索等を通して調べてみようとする試みさえしない記者たちによってあきれる関連検索語ができてしまった。 


イ・セドルvsAlphaGo対決が狂風のように囲碁界をさらって過ぎ去った。 囲碁歴史上最大であった約300人の取材陣が入ったGoogleディープマインド チャレンジ マッチの現場は立つ余地もなく、去る2週の間すべてのメディアでイ・セドルとAlphaGoの'世紀の対決'をメイン ニュースで扱った。

数千年の歴史を持つ囲碁は、作られて以来最も多くの人々に想像を超越する関心を集めた。 断言するが、以前にもこうしたことはなかったし今後も囲碁が今回のイ・セドルvsAlphaGo対決ぐらい照明を受けることはないだろう。

もちろん良い点も多かった。 ひとまず'囲碁'ということが何かも分からない人々、そんなものがあるという事実も知らなかった西洋人をはじめとする全世界の人に囲碁の存在を知らせることができた。 囲碁に対する関心が高まっただけに、囲碁産業が全般的に好況を享受しているという点もまた確実だ。 それが一時的な現象でも。

だが先に述べたように、囲碁はただ一度もこんなにまで関心を集めたことがなかった種目だった。 報道機関など各種メディアで'非人気種目'囲碁を専門担当する記者がいるはずがない。 スポーツや文化・芸術担当記者たちが突然さく烈した'大事件'のためにあたふたとイ・セドルvsAlphaGo対局現場に駆け付けたが、大部分が囲碁には門外漢だった。

該当分野の専門記者ではない記者たちが常に知っている事を取材しに通うことではない。 取材で最も重要な分野の中の一つが'事前調査'、あるいは'情報取材'とまで呼ばれる準備段階で、記者が取材内容に対して何も分からないまま現場に行って'バカ'になる事を防止するために徹底するように教育を受ける。

大韓民国のすべてのメディアが入ったといっても過言ではなかったソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテル6階イ・セドルvsAlphaGo対局現場に入った数百人の記者たちは不思議にもバカになる事を甘受しながらも何の準備もしなかった。

記事を書く前に周囲に常時待機中だった韓国棋院職員を含んだ囲碁界従事者に尋ねることもなかった。

突然イ・セドルは'石耕作の話'をしたとされ、囲碁を知らない数多くの人々に'石耕作の話'という単語は手のほどこしようがなく広まった。 囲碁を知っている人ならば、イ・セドルが'ニギリ'と話したという事実を、すなわちニギリなしで黒番で打つと話したという事実を知ることができる。 


※訳注
韓国語でニギリは「돌가리기(ドルガリギ)」。これを石耕作の話「돌갈이 얘기(ドルガリエギ)」と勘違いしたらしい。
 

記事に'石耕作の話'と書いていようが、'ニギリ'と書いていようがいわゆる知るべき人は皆知るので、囲碁界では寛大に映ったかもしれない。 数千年ぶりに受ける関心なのだからその程度のエラー位はなんでもない、という雰囲気だったのだろうか。

だが、あえてバカになる事を自ら晒して'石耕作の話'を固執した記者たちのために、1分いや30秒の時間を投資して自身が分からない分野の用語を調べてみる努力をしなかった記者たちのために囲碁界はあきれる単語一つを一手に引き受けることになってしまった。 

 

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▲AlphaGoは作られて以来ただ一度も打ったことがない'真似碁'を打ったという'デマ'に苦しめられた。


イ・セドルが3連敗終わりに初勝利をおさめて全世界の'人間'らを熱狂させたAlphaGoとの第4局。 黒を捉えたAlphaGoは2局と同じ手順で11手まで進行させた。 中央を重視するAlphaGoを意識してイ・セドルが白12で変化を与えて2局と同じ進行は終わったが、AlphaGoが黒(順序)である時二対局連続同じ布石を使ったということは大きい話題になった。

だが、すぐにこの瞬間、生まれて初めて'囲碁速報ニュース'を書いた記者はAlphaGoが'真似碁'を打ったという速報を打電した。映画<ベテラン>の名セリフが思い出されるほかはない。"情けないね。"


真似碁というのは相手が打つ手を対称形態で打つ事を意味する。 常識的に黒は真似碁を打つことはできない。 初手を天元に打たない以上白の二手目から真似が不可能になる可能性があるため。

反面白は黒の手を対称形態で従っておけば真似碁が可能だ。 4局は皆が知ってのとおりAlphaGoの黒番だった。

また、一つ、AlphaGoと真似碁が関連検索語で登場する事になったのは多くの人々がAlphaGoを相手に真似碁を打ってみればどうだろうかと思う意見を提示したためだ。

棋力が低いほどAlphaGoが真似碁を破る事ができるかどうかと心配している人々が多かった。 

しかしAlphaGoは絶対に真似碁を打たない。 ただ勝利確率だけを計算して最適な手を探すAlphaGoが何の計算も、分析もなしで相手が打つ手をむやみに従って打つと考えるのは想像だけでも情けないことだ。

黒で対局したAlphaGoが2局と同じ布石を4局から11手までそのまま持ち出したことを'真似碁'としながら速報を打電した一部の'バカ'メディアためにAlphaGoは突然真似碁を打った世界最初のコンピュータになってしまった。

その他にも今回のイ・セドルvsAlphaGo対決に登場したいわゆる'誤報'ということができるニュースの事例は無数に多いが、単純なミスとして見えることは言及しなかった。 もしいちいちみな指摘しようと思うならば、この記事が観戦記ぐらい長くなるかもしれない。 

囲碁に大いなる関心が傾いたのは明らかに囲碁界にとって良いことだ。 だが、本分を忘れて勝手に記事を量産する専門性がない記者たちのために囲碁用語が深刻に毀損されたのは必ず確かめて行かなければならない問題だ。 

バカを自ら晒した数多くの記者たちが今後再び囲碁界で取材をすることがあるかは分からないが、単純な不注意と無責任であきれる単語を作って誤報を出すことを再び繰り返さないように願う。

 
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▲AlphaGoが打ったこともない真似碁に対する分析記事まで登場した。

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▲ 聯合ニュース記者キャプチャー。イ・セドルは'ニギリ'と話した。囲碁ファンたちならば囲碁に門外漢である記者たちが'石耕作の話'と書いたとしてもニギリでわかったでしょうが、囲碁を知らない他の記者たちと一般の人たちは'石耕作の話'を囲碁用語の一つとして認識するあきれる事態が起こった。
 
原文記事:タイゼム - 大韓民国1位囲碁サイトTYGEM.COM