[単独] “私のパパが最高手? 私と碁を打てば毎日負けるのに…”:ニュース:東亜ドットコム

夫人キム・ヒョンジンさん-娘ヘリムさんが伝える‘娘バカ’イ・セドルの家族の話

1
▲“家族は私の力”済州(チェジュ)休暇中にパシャッ

AlphaGoとの世紀の対局を終えた後、17日済州島(チェジュド)で休暇を送っているイ・セドル9段と娘ヘリムさん、夫人キム・ヒョンジンさん(左側から)。 ‘娘バカ’で有名なイ・セドル9段は“AlphaGoと対決する時、家族と一緒にいなかったとすればさらに骨を折っただろう”と話した。

 
“パパと碁を打てば私がいつも勝ちます。”

‘娘バカ’イ・セドル9段(33)は娘ヘリムさん(10)と時々碁を打つ。 世界最高の戦闘力を誇るイ・セドル9段だ。 だが、相手の石を包囲するアタリ程度だけが分かる初級者の娘の前ではいつも‘優しく譲歩’して百戦百敗だ。 今回のAlphaGoと対決する間イ・セドル9段は控室などで娘と楽しく時間を過ごす姿がカメラに何度も捉えられた。

16日イ・セドル9段はAlphaGoとの世紀の対局が終わった後、夫人、娘と共に休息のため済州島(チェジュド)に降りてきた。 その日の深夜インタビューでイ・セドル9段は“私は自分では‘強心臓’を持っていると思っていたが機械との対決で負けることができないという考えに欲張ったのが敗因になった”として濃厚な物足りなさを吐露した。

彼は最近体重が7kgも減るほど‘激戦’を行ったが“1ヶ月程度の後に心を取りまとめて打つならば五番勝負で最小2勝をおさめることができる”として勝負師の容貌を見せた。

 
17日午前、記者は前日に続き彼にまた会うために宿舎であるホテルへ向かった。 だが、イ・セドル9段より先に朝食をしに出てきた夫人キム・ヒョンジンさんと娘に会った。 キムさんは親切にも“朝寝坊の夫はどうせホテルから提供される朝食を食べられないから一緒に食べよう”と言った。

イ・セドル9段はヘリムさんが小学校1学年になる直前ヒョンジンさんとともにカナダに留学に出てキロギアッパ(一人暮らしの父)になった。

“夫ですか? すべての人生計画の出発点は娘でしょう。 娘の人生のためにどんな事が最も良いのかを一番最初に考えて碁を打つように‘人生の行馬’をします。 留学も夫が提案しました。”

夫人と娘がカナダにいる時イ・セドル9段は韓国囲碁界を離れてアメリカで囲碁普及活動をするという計画までたてた。 当時国内囲碁第一人者だったが彼には娘と一緒に送る時間がないことがとても残念だったのだ。

イ・セドル9段は一時は対局のためにしばしば中国に行くという点を考慮して学校をソウルに近い北京に移す事も考えた。 しかし北京の空気が悪くて子供に良くないとし計画をたたんだ。

それで出てきた妥協案が済州(チェジュ)国際学校(KIS)に送ろうということだった。 AlphaGoとの対決が終わるやいなやすぐに済州島(チェジュド)を訪れたのもヘリムさんの入学相談をするためであった。 

“パパが時間がなくて遊べない時が多いのですが。 一度遊べばとてもおもしろく遊んでくださるよ。”(ヘリムさん)

パパが娘バカならば娘ヘリムさんもパパバカ。 ヘリムさんの目にはAlphaGoとの対決がどのように映ったのだろうか。 “パパが読んでいる時の目つきが真剣になる時が最高に素敵でした。 でもパパが自ら叱責する姿は見たくありませんでした。”ヘリムさんはその時を思い出したのかぶすっとされて再び明るく笑う。 

キムさんは“(夫が)AlphaGoによって明らかに落ち込んだのだが私や子の前では感情表現をしない”として“私が囲碁を分からないので何て声をかけていいのかわからずより一層残念だった”と話した。

それでキムさんは親しい棋士に電話をかけてホテルの部屋にくるようにさせた。 イ・セドル9段が同僚らと囲碁話をすれば気持ちがほぐれると考えたためだ。 イ・セドル9段は2局が終わった後にはパク・ジョンサン、ホン・ミンピョ9段、イ・ダヘ4段、ハン・ヘウォン3段などと共に徹夜で囲碁研究をしながら対話をした。

キムさんは特にイ・セドル9段と同じように5局の時が一番残念だったといった。 夫が最後の対局を終えて記者会見場では明るく笑ったが部屋では良い囲碁をのがしたことに対してとても惜しんで自ら叱責したということだ。

キムさんが“5局を負けたからといって誰も何もいわない。 かえって国民がより好きになったのではないか”といったが勝負師イ・セドル9段は敗北を受け入れなかった。

“私にできる事が一つもなくて落ち込んでいたがその日の夕方おじさん(イ・セドル9段の兄イ・サンフン9段)等一行と酒を飲んで深夜1時頃帰ってきて‘カップラーメンを沸かしてほしい’と言ったのです。

とてもありがたかったです。 私がする事が一つできたではないですか。 すばやくホテルの前のコンビニに行ってカップラーメンを買ってきました。”
 

この日の午後済州(チェジュ)国際学校で相談してホテルに戻ったイ・セドル9段にまた会った。 彼はAlphaGoとの対決中ずっと家族と一緒にいたのが最も大きい力だったと話した。

“3局までずっと負けた時、家族がいなかったら今回の対決で負けたという苦しさをもっと大きく感じたでしょう。 心理的にさらに墜落したかもしれません。 それでは4局勝利もなかったでしょう。 家族の前では仮でも良い姿を見せようと自分自身を取りまとめた事が再び頑張ることができた原動力でした。” 
 
原文記事:[単独] “私のパパが最高手? 私と碁を打てば毎日負けるのに…”:ニュース:東亜ドットコム