中国、'コ・ジェ-AlphaGo'後続対決秒読み(?)

世界1位中コ・ジェ、対局結果によって発言も話題…中国から撤収したグーグル、対局推進するのか関心事
 
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以下の記事はマネートゥデイ ウォン・ジョンテ中国特派員が報道した <中国、'コ・ジェ-AlphaGo'後続対決秒読み(?)>を移した文です。 ○● [マネートゥデイ]記事原文 
 

イ・セドルvsAlphaGoが行った'世紀の対決'が中国でも連日大きい話題を産んでいる。 特にイ・セドル9段が13日に会心の1勝をおさめるとすぐに中国最大官営メディアであるCCTVは正規放送を中断したままイ・セドル勝利を速報に送りだしたほどだ。 新浪等の有力ポータルサイトも早目にイ・セドル-AlphaGo対局の生中継ページを稼動した。 

14日中国新京報など現地メディアによれば中国が今回の対局にこのように大きい関心を持ったまた別の軸には中国囲碁1位であり世界ランキング1位である19才コ・ジェの存在も一役あった。

コ・ジェは今回の対局が始まった9日から自身のウェイボやメディアインタビュー等を通してAlphaGoに挑戦状を差し出して相次いだ突出発言で話題をさらっている。 だが、一部ではコ・ジェが対局結果により過度にしばしば発言をひっくり返すなど付和雷同しているという批判も少なくない。

コ・ジェの発言が注目される理由は彼が世界ランキング1位でイ・セドルの次にAlphaGoの相手に選ばれる上に中国からグーグルが撤収した特殊性まで加勢しているからだ。 


◇対局結果により'言葉の言い換え'、イ・セドルは負けたが"私の勝率は60~70%"

コ・ジェはすでに今回の対局直前にイ・セドル9段が5戦全勝で無難に勝つことだと断言した。 しかし去る9日1次対局でイ・セドルが意外に敗れるとすぐに徐々に心境変化を起こした。 彼は当時自身のウェイボに"AlphaGoがイ・セドルには勝っても自身には勝つことはできない"と明らかにした。



それと共に自身が囲碁世界チャンピオンを3回もし、このような成績は自身の年齢で見る時前例がないといった。 コ・ジェがAlphaGoに挑戦状を差し出したのもまさにこの日だった。 コ・ジェはメディアを通じて"今後AlphaGoと対局する事を望んでこの対局で私が勝つ確率は60%"といった。 

10日イ・セドルが第2局でも敗れるとコ・ジェの心境変化はもっと大きかった。 ついに12日イ・セドルが3連敗にあうとすぐにコ・ジェはAlphaGoを'無敵'と称賛した。 彼は当時浙江省浙江人民放送(CZTV)とのインタビューで"以前までAlphaGoに勝つことができると考えたが3対局を見守ったAlphaGoは'無敵'だった"と話した。 自身のウェイボにも"AlphaGoは今まで私が会ってみた相手中一番強い"と明らかにした。 彼はCCTVとのインタビューでは"イ・セドルの5戦全勝ではなくAlphaGoの5戦全勝に考えを変えた"と話した。 

中国内でAlphaGoの実力をとうてい人間が勝つことができないという観戦評が相次ぐとすぐにコ・ジェは尻尾をさらにおろした。



新京報は去る13日"コ・ジェが'プロ囲碁棋士1人では絶対AlphaGoに勝つことはできなくて、最高の囲碁棋士3人が役割を分担してAlphaGoと対決するのが合理的条件'と明らかにした"と伝えた。

コ・ジェは当分'人vs人'の囲碁対局に注力して以後AlphaGoとの対決に再び関心を持つという意志も表わした。 

コ・ジェはAlphaGoに対する恐れを特別な自信で迂回表現する事もした。 彼は12日夜ウェイボに"コ・ジェは囲碁で体験せずにみた嵐と波がない。 嵐が来るならばさらに強く来てみろ。 (私が)強いようにほどほどにするということに何が問題か"と書いた。 

だが、13日コ・ジェは再び発言の基調を変えた。 イ・セドルが1勝をおさめた直後だ。 14日新京報は"コ・ジェが'イ・セドルとAlphaGoの勝率でイ・セドルの勝率で計算してみる時、私のAlphaGoに対する勝率は60~70%'と明らかにした"と伝えた。

コ・ジェは"AlphaGoは絶対無敵ではなくて弱点と突破口がある"とも話した。 コ・ジェは"AlphaGoと対決すれば負けないこともある。 だが、一部の人々は私が優秀にする事と話す"と話した。 

このためにコ・ジェが衝動的にイ・セドル-AlphaGo対局と自身を繋げて作っているという声も聞こえる。 専門家たちは"コ・ジェが何も決まった事はないのだが、AlphaGoとの対局意志を一方的に明らかにしたのと自身の勝率を取り上げ論じたことは過度に即興的発言"としながら"言葉が過ぎる"と指摘した。 


◇コ・ジェ、19才年齢にも'興行布石'できて 

このようにコ・ジェの頻繁な発言と言葉換えはAlphaGoと自身の対決を念頭に打った興行布石という分析も出てくる。 コ・ジェは以前主な囲碁大会でも相手方に向かった突出発言で機先制圧を狙ったことがある。 

コ・ジェは昨年12月末中国、江蘇省で開かれた夢百合杯決勝戦でイ・セドル9段との一戦を控えて"イ・セドル神話はもう幕を下ろす時になった"と話した。



コ・ジェの発言は当時決勝戦を世紀の対決として登板させる効果を産んだし、さらに多くの人々を注目させた。 

当時コ・ジェは決勝戦を勝利に導いた後"イ・セドル神話が幕を下ろすといったのと彼の勝率が5%だと発言したことは全て決心して投じた話"としながら"相手方の心理を刺激すると同時に決勝戦に対する関心と影響力を引き上げるための目的だった"と話した。

このために一部ではコ・ジェが19才という幼い年齢にもかかわらず、興行を高める方法をよく知っていると評価した。 
 


◇中国から撤収したグーグル、大陸でコ・ジェ-AlphaGo対局可能だろうか

すでにコ・ジェとAlphaGoの後続対決の可能性が高いという展望も聞こえる。 去る12日グーグル創業者セルゲイ・ブリンは"コ・ジェがAlphaGoに出した挑戦を受け入れるか"という記者の質問に"AlphaGo事業のすべての決定権はこれを開発したディープマインド側にある"と明らかにしたことがある。 

特に注目するのはディープマインド開発に直接参加した研究員であるライアーヘッドセルが最近自身のフェイスブックにあげた文だ。 彼は"(イ・セドル9段に勝ったので)AlphaGoが現在正式に世界ランキング4位に上がった。 現在のAlphaGoの点数は3533点だ"と紹介して最後に"コ・ジェ、対決のための準備は上手にしているのか?"と付け加えた。 ディープマインド研究開発に直接参加した関係者のこのような公開発言はコ・ジェとAlphaGoの第2ラウンド対決の可能性を示唆する。


 
しかし一部ではまた他の決定権者であるグーグルが中国から撤収した状態なのでコ・ジェとの対局が容易ではないと見たりもする。 グーグルは2012年中国政府のインターネット検閲を理由に中国市場から完全に手を引いた。

現在中国ではGoogleインターネットは使うことはできない。 中国工信部ミャオ・ウェイ部長は去る13日全国人民代表大会工信部記者会見で"グーグルの中国市場再進入に対してグーグルと疎通したことがない"と明らかにする事もあった。 だから中国大陸でGoogleディープマインドとコ・ジェの対決が可能なのか半信半疑である声が高い。 

だが、イ・セドル-AlphaGoの対決が中国でもあまりにも熱い関心を追い立てていて意外に対決成功が容易なこともあるという主張も出てくる。

去る13日中国官営CCTVは正規放送を中断して速報でイ・セドル勝利を扱った。 中国のインターネット従事者や若い層の間でもグーグルが再び中国に入ってくることを望む人々が侮れない。 中国スマートフォンゲームトップの関係者は"中国内アンドロイドは非常に危険な状況"としながら"Google Playが中国に帰還する事を大きく歓迎する"と明らかにした。 



◇第3国対決も可能、スポーツとして囲碁認めてこそ 

したがってグーグルが中国市場再進入のための'探索用'としてコ・ジェとAlphaGoの対決カードを使う可能性もある。 中国政府が中国実情に従うことを望むのはGoogleインターネットであって人工知能が主機能であるGoogleディープマインドではないとの指摘もある。 大陸ではなく英国など他の国でコ・ジェvsAlphaGo対決もいくらでも可能だ。 

専門家たちは"コ・ジェとAlphaGoの対決はグーグルの中国市場再進入のような複雑な利害関係がかみ合っている"として"しかし囲碁が一つのスポーツとしてこのような利害関係と結びつけてはいけないという原則に共感するならば対局をするなという決まりはない"と明らかにした。 
 
原文記事:中国、'コ・ジェ-AlphaGo'後続対決秒読み(?)