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[チャレンジマッチ]時間別整理/汗を握った執念の追撃戦

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▲イ・セドル9段が最終第5局でAlphaGoに敗れて'世紀の対決'を1勝4敗で終えた。 左側は娘ヘリムさん(11)、右側は同年齢夫人キム・ヒョンジンさん(33)。 23才の時である2006年に結婚した。


イ・セドルvsAlphaGoチャレンジ マッチ第5局 
イ・セドル、AlphaGoに280手で中押し負け

イ・セドル9段がAlphaGoとの最後の対局を渡してしまった。 15日午後ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテル特別対局室で行われた'Googleディープマインド チャレンジ マッチ' 五番勝負の最終第5局でイ・セドルは280手で中押し負けした。 

惜しい敗北であった。デミス・ハサビスCEOが自身のTwitterに大きい失敗を犯したAlphaGoが不利だと明らかにしたように初中盤には形勢をリードしたが後半フリカワリで損をして終盤執念の追撃戦まで無位に回してしまった。

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▲最終局は再びニギリをせずイ・セドルの提案でイ・セドルが黒番で始めた。

世紀の対決、その有終の美を飾る最終第5局はイ・セドルの黒で出発した。 番碁勝負で最終局は再びニギリをするのが原則だがイ・セドルが第4局終了後の記者会見の時に黒番ではいけないかと提案をし、デミス・ハサビスCEOが同意した。 



イ・セドルの黒番はもう1つの挑戦だ。 "白番で勝ったので黒番でも勝ってみたい"と話した。 その中にはAlphaGoが自ら局面の流れを導いていく黒番よりついて行くパターンの白番の方がさらに強いと判断し、そのAlphaGoに勝ちたいという意味も込められた。 

布石に相対的に弱点があるイ・セドル。 ハンゲーム囲碁生中継解説を引き受けたペク・ホンソク9段は昨日パク・ジョンサン9段と共にイ・セドルを訪ねて行って二連星を備えて準備したと伝えてくれた。 "序盤に大きい模様を作るよりは丈夫ではっきりと実利を占めることがAlphaGoを難しくする方法だと判断した"という説明。

やはりAlphaGoは二連星を持ち出した。 白12は最新手法。 "おもしろい"というSBS TVのホン・ミンピョ解説者。 ゴ・グンテプロは過去の形態と現在の形態、未来の形態を全て見せているとして驚く。

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▲AlphaGoは読みが強くて実利に敏感な碁を打つと話したイ・セドル。 強く戦うより丈夫な実利を確保して中盤に勝負を見る作戦を級んでいる。 12は最新手法だ。
 

参考までにイ・セドルの黒1が25秒、AlphaGoの白2が1分25秒、イ・セドルの黒3が1分6秒、AlphaGoの白4が1分8秒消費された。 次の黒5のシマリはほとんどノータイム、白6のカカリは53秒がかかった。

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▲黒1に白2で打って乱戦様相。 黒が実利を大きく取り、白は厚みを得たバランス。 イ・セドルは丈夫な実利を望んだし、AlphaGoは以前の対局でも厚く打って勝ったことがある。

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▲ "右下隅定石は人間の常識では黒を持ちたい"というMBC TVソン・テゴン解説者。 ペク・ホンソク解説者、TV朝鮮のキム・ヨンサム解説者も同じ評価だ。

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▲イ・セドルでも'娘バカ'に例外ではない。
 

左上は定石進行。 昨日準備した通り序盤に丈夫な実利を取りまとめたイ・セドルだ。 色々な放送とインターネット サイトの解説者も一様に"黒が順調だ"と話す。

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▲ 白3に対して"良し悪しを離れて勢い"と話した解説者は囲碁TVのユ・チャンヒョク9段。 ペク・ホンソクプロは意外だと話す。

48手を打った開始1時間の間の消費時間はイ・セドルが35分、AlphaGoが25分。

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▲AlphaGoが切りながら複雑になっている。

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▲右下を進めて右上隅で手を回すAlphaGo。 読みに問題があったのか。 AlphaGoが失敗したというペク・ホンソク解説者。

"AlphaGoが部分的な読みで失敗したのは初めて見ます。"

イ・セドル9段が正確に懲らしめて点数を取ったと解説するペク・ホンソクプロだ。 "黒が優勢だ"というコメントとともに。

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▲確定地は黒が先んじていて、白は中央がとても厚い(黒1は2の左側)。 "どちら側であるかといえば黒を持ちたい"というキム・ヨンサム解説者。 左上黒8は白地削減の基本的な手法。 白9は強力だ。

AlphaGoが劣勢を意識するようだ。 攻撃する手を選んだ。 だが、絶対にとらえられる黒ではない。

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▲AlphaGoの強硬姿勢で攻撃と打開の構図に分かれている。 無難に打開するならば地のバランスを押し倒すことができる場面だ。 流れがとても良い。 黒9はほとんど"勝ちました"とする時打つ守備的な手。

"AlphaGoの弱点を完ぺきに把握したようだ"というソン・テゴン解説者。 "このような内容で勝利するならばひょっとして分からないが再対局が行われるならばイ・セドル9段の勝算が高いようだ"という説明を付け加える。 ただし"上図9ではのびたかった"と惜しむ。

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▲ 1の所を黒がのびて地で逃げないことに対して解説者が大きく惜しむ。 実戦は黒はしぼんだし、白の地に変わった。

"徐々に追撃してきました。 今はどちらが良いと話しにくいようです。" (キム・ヨンサム解説者)

"思ったより侮れないですね。 イ・セドル9段が引き続きうまくいく図と見えたが形勢が意外に類似したことを見るのでAlphaGoの実力が本当にすごいです。" (ペク・ホンソク解説者)

2時間が過ぎた時点でイ・セドルがAlphaGoより25分程をさらに使った。

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▲ 白9は全体手順100手目。 AlphaGoが有利だと判断するのか丈夫な動きをした。 "ひと目で見るには中央がより大きく見える"というペク・ホンソクプロ。

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▲黒1! 良い手だ。 白の形を一つになるようにさせた'美しい手'だ。 中央白地がある程度消された。 白6は大きく守った感じ。 隅の味が悪い。

きっ抗した流れが続いている。 "個人的には黒が少し気楽に見える"という見解を明らかにするペク・ホンソクプロ。 "最小限イ・セドル9段が不利な理由はない"というソン・テゴン プロ。

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▲隅を破りに入った黒1。イ・セドルはこの手を打って頭を覆う姿を見せた。 白2は実利重視。 黒3で見たペク・ホンソクプロは"本当にイ・セドル9段らしい手法ですね"と一言。 だが、白6が最強だ。 黒7は事態を揺さぶる手。

"イ・セドル9段の左下隅手法は賛成できません。" 

ソン・テゴン解説者は不利でなかったがなぜこのように勝負をかけていくのかわからないという。

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▲勝負所。

対局を始めて3時間が過ぎた。 残り時間はイ・セドルが17分、AlphaGoが43分。 "AlphaGoが序盤に大きい失敗をして回復しようと努力中です"というSNSメッセージが浮かび上がった。

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▲左下隅黒は無事に打開された。 問題は中央の黒。 イ・セドルは捕えられる石ではないと判断している。

時間が残っているAlphaGoがあたかも秒読みに入ったように'時間延長策'のような手を引き続き使っていることが興味深い。 現在の黒地は全体70目程度。 白地は中央で40目程度と見ることができる。

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▲ 白1、"良い手に見える"というキム・ヨンサム プロ。 "確かに極端な手法は打たないと見られる"というペク・ホンソクプロ。

"囲碁の神々が繰り広げる最後の戦闘。。。 戦場は中央"

TV画面に浮かび上がった字幕だ。 AlphaGoが五対局を打って'囲碁神'に昇格した。

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▲ "今回の五番勝負で最も微細で激しい対局と見えます。" (ペク・ホンソクプロ)

イ・セドルが151で秒読みに入って、155で一つを使った。 

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▲AlphaGoが意味ない交換を相次いでいる。 "苦しがり始めるようだ"というキム・ヨンサム プロ。 (6は7の右側)

169で最後の秒読みに入った。 今からは無条件で1分以内に1手を打たなければならない。 越えると時間切れ負け。

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▲手にしようとするイ・セドル。 結局フリカワリに行った。 黒はコミが負担になって見える。 (2は3の下の方)

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▲手にする過程でイ・セドルが損害をこうむった。 形勢もAlphaGoが優勢だ。 "失敗なしで正確だ"というペク・ホンソクプロ。 (3は4の上側、9は10の左側)

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▲コミが負担になる。 (12は13の右側)

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▲AlphaGoは201(図6)で秒読みに入った。

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▲イ・セドルが差を少し狭めた。

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▲半目勝負?

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▲イ・セドル9段が石をおさめた。 数えまで行くならば1目半から2目半程度の差だ。
 

イ・セドル9段が敗れた。 しばらく空を見つめるイ・セドルの姿でどれくらい惜しい敗北なのかが分かることができた。 終局時刻は6時定刻。 残り時間はイ・セドルが最後の秒読み、AlphaGoが秒読み3回であった。 


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イ・セドル-AlphaGo五番勝負第5局
●イ・セドル9段vs ○AlphaGo 
結果:AlphaGo、280手白中押し勝ち 

25まで準備した通り先に実利を占めて気持ち良い流れ。
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48・50で手を出しに行ったがイ・セドル9段の完ぺきな対応で
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59まで白を捉えては黒優勢。
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差が大きくない中で69から81まで打開に成功したが白も大きい形を備えて難しい勝負。
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107・109は勝負の賭け。
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だが、124まで処理が良くて144まで白が若干優勢。
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その後169から180までフリカワリでも白が得した。
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(総評:ペク・ホンソク9段)
原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 


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