"センドル(強い石)流イ・セドルが揺さぶるとすぐにAlphaGoも驚いた…楽しい5ラウンドすでに期待"

世界サイバー棋院ソン・ジョンス常務の第4局観戦記

160314-ns-10


次の記事は3月13日マネートゥデイにソン・ジョンス世界サイバー棋院常務が書いた観戦記< "センドル流イ・セドルが揺さぶるとAlphaGoも驚いた...楽しい5戦すでに期待">を移した文です。
○●[マネートゥデイ]記事原文



イ・セドル9段が当代最高の人工知能(AI)AlphaGoを相手に初めて勝った。

悪戦苦闘終わりにおさめた1勝はイ・セドル9段の‘揺さぶり’で始めた。 この攻撃に機械の‘エラー’(?)が出た。 プロもミスで試合に負ける。 プログラムの限界ならばそれもやはりAlphaGoの現在の実力だ。

中央と右辺のフリカワリの結果AlphaGoが薄氷の優勢を確立した瞬間イ・セドル9段が微妙な削減の手(70、イ・セドル9段は長考終わりに打ったこの手を非常に後悔した)。
 

事故は運が向きそうでない(精密検討必要)中央の神経戦で発生した。 イ・セドル9段の手順の捻りに突然AlphaGoが機械的欠陥と推測される異常を起こして右辺に89~95の悪手を打った。

引き続き左下隅で理解不可の手(97)を再び打った。 その瞬間イ・セドル9段が中央に手を出して事実上勝負が終わった。 AlphaGoはエラー以後恐るべきヨセで再び薄氷の勝負に導く怪力を発揮したが逆転には至らなかった。 180手終わり白中押し勝ち。

イ・セドル9段の初勝利はGoogleディープマインド チームにも悪くない結果と見える。 AlphaGoの機械的欠陥を見つけて改善するための仕事がこのチャレンジマッチの基本目的でイ・セドル9段の1勝で一方的な敗北になっていたチャレンジマッチ5ラウンドが再びファンたちの関心を引くことになったためだ。

残ったひと勝負、5ラウンドの観戦ポイントは‘楽しみ’だ。 希望のとおり1勝をおさめたイ・セドル9段ももう負担を下ろして楽しい気持ちで‘人工知能技術テスト’に出るものと見られる。 ファンたちもイ・セドル9段と同じ楽しい気持ちで観戦せよ。

イ・セドル9段が当代最高の人工知能(AI)AlphaGoの玄妙な棋風(?)に適応し始めたようだ。 もちろん、この言葉はイ・セドル9段がAlphaGoの弱点を見つけたとか勝つことができるという言葉ではない。 1~3ラウンドを通じてAlphaGoの着手指向を相当部分把握したという意味だ。

4局の観戦ポイントはイ・セドル9段が広げる序盤戦略が全てであった。 イ・セドル9段はチャレンジ3ラウンドで勝負が終わった状況でも石をおさめずに駆使できるすべての戦術を駆使して持ちこたえた。

白の確定地だった下辺に飛び込んでAlphaGoに手を引くことの侮辱(?)を当てられながらもコウの攻防を試みた理由もこれまで‘AlphaGoはコウの運用能力が弱い’という漠然とした推測を確認するためにだっただろう。

イ・セドル9段は‘勝つ’という心を下ろして自己流を思う存分広げると見られた。 ディープマインドのデミスハサビスの話によれば3ラウンドは‘中盤までは二転三転する対等な戦いだった。’と言う。 専門家たちの見解は相変らず‘序盤優位先行獲得’に重きを置いているがそれは序盤に勝負を決めろとの意味ではない。 接近戦を避けて全盤的な布陣で優位を先行獲得しなければならないという意味なのだがそれが最高のプロ イ・セドルにも話のように容易ではないというのが問題であった。

イ・セドル9段は3ラウンドが終わった後、同僚棋士らと徹夜して研究したという。


[521403]160314-ns-14

4ラウンドは2ラウンドと同じ手順で進行された。 果たして勝利したAlphaGoが2ラウンドと同じ手順を踏むのか興味深い場面。


12でイ・セドル9段が先に定石変化を試みた。
13
AlphaGoの着手による手法とパラダイムの変化が期待される。 意外にも(?) AlphaGoが定石で応酬、再びイ・セドル9段の長考が続く。

16まで時間配分が安定的で柔軟なリズム。
18
1~3ラウンドを行ってAlphaGoに対する適応力が高まった感じだ。

左下隅23、下手を扱うような急進的で悪手(人間の読みで判断する時)に近い応酬打診が出てきた。 プロの囲碁でも時々見えるが簡単に打つ手ではない。
23


24は当然の反発。 イ・セドルではないにしても順応よりは反発がプロの性だ。
31


25のカタツキだが熟考終わりに球をAlphaGoに渡して応酬打診した白を捉えた。 プロならば異議を提起したい手順なのだが相手の陰謀を源泉封鎖する気持ちというか。
35
 

29、31のハネに反発を予想したがイ・セドルにふさわしくない忍耐。
47
51


現場解説中であるソン・テゴン9段、なぜ戦わないだろうか、疑問を提起して2線に下がった34に同意できないようにため息をついた。 中央黒の厚みを懸念。
50


27から39までの左辺と中央の進行は普通プロの常識で判断する時白が悪い。
10
 今までの進行で見る時イ・セドル9段は堅実で厚く対局を級んで上辺黒勢力に侵入して打開する戦術を広げていた。

やはり、右上隅21に付けていく40の強力な浸透。
17

AlphaGoの定石的応酬にイ・セドル9段の長考が続く。 終盤の時間配分、秒読みを考えるべきなのだが。

44はAlphaGoのような着手。
49
"イ・セドル9段がますますAlphaGoと似通っていく"というソン・テゴン9段の解説がおもしろい。 プロの長い間の慣性を破るという新しい試みであろうか? この場面のポイントはAlphaGoが‘中央に積んだ黒勢力をどのように拡張するのか’にある。

46、漸次佳境に入る。
27

うすいが素早い特有の‘センドル流’。 イ・セドル9段の攻撃は、相手を圧迫する戦闘ではなく相手の圧迫を抜け出す打開の過程から出る。

豪放な47の右辺カタツキ。 人間の血が巡るような味がする。 AlphaGoは厚い中央運営が好みと見られる。
31
51、AlphaGoの無理な三子の頭をたたくということは理解不可なのだがとにかく中央はますます暗くなっている。 イ・セドル9段はずっと忍耐。
35 
黒で打つ時AlphaGoの指向は非常に積極的で攻撃的だ。 AlphaGoの押し通しに黙黙と耐えたイ・セドル9段がいよいよ刃を抜いた。

62は勝負の賭け! フリカワリにつながれば薄氷勝負。
44
最も重要な勝負所を迎えたイ・セドル9段、時間を湯水のように使って熟考し30分残して中央侵入。 イ・セドル9段の表情は苦心が歴然だが1~3ラウンドと同じ当惑と緊張は見られない。

70は長考終わりに悪手だったのだろうか。 苦心が長くなる。
49

14分を残して中央72決行。 ここで勝負が決まるようだ。 解説者は"手が見られない"と話す。
54
 

中央の息詰まる進行の中AlphaGoのエラーが登場。 変数発生。
87から93まで捕えられた石を育てる理解不可の進行出現。
04
08

97、左下隅でエラーが明らかな手。 AlphaGoの欠陥があらわれたのが見える。
15

118、白勝利確定的。 右辺と左下隅のエラーは機械的欠陥に違いない。
20
 
ソン・ジョンス(世界サイバー棋院常務、アマ5段)


原文記事:"センドル(強い石)流イ・セドルが揺さぶるとすぐにAlphaGoも驚いた…楽しい5ラウンドすでに期待"