パク・ヨンフン“AlphaGoの弱点は……”
 
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 ▲弱点を発見できなければ勝つことはできない。 人工知能AlphaGoと第3局を行っている途中イ・セドル9段が水を飲んでいる。


AlphaGoは完ぺきなのか?

Googleディープマインドが製作した人工知能アルファ碁(AlphaGo)がイ・セドル9段に3-0完勝をおさめた。 3月9日、10日、12日ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズ ホテルでイ・セドルvsAlphaGoディープマインド チャレンジ マッチが繰り広げられた。 イ・セドル9段は3対局全て中押し負けした。 

イ・セドル9段は“一勝負だけでも勝てるように努力する”と言った。 それが可能なのか今は疑問だ。 シリーズを決定する最後の対局だった第3局を備えるためにイ・セドルは同僚・後輩棋士らと研究してコウの乱戦を考慮しこれを実戦で試みた。 

【AlphaGo】イ・セドル、後輩たちと徹夜で勉強..AlphaGo破る秘策探した : 【nitro15】 


 
通じなかった。 

AlphaGoは乱戦で全く押されなかったしコウに正確だった。 イ・セドルは第3局が終わった後、記者会見で“4、5局を見守ってほしい。”と言った。 今回のイ・セドルvsAlphaGo正面対決は優勝が決定されても5対局を全て行うことになっている。 イ・セドルはシリーズは負けたがAlphaGoを必ず破るという意志を見せている。 

負けん気が十分に発動できる状況だ。 去る10年間世界囲碁界を牛耳ってきたイ・セドル9段がAlphaGoに何度も完敗した。 

なぜ負けたのか分析をする事も容易ではない。 AlphaGoに尋ねることもできない。 AlphaGoを作ったGoogleディープマインドCEOデミス・ハサビスさえ“AlphaGoがディープラーニングで戦略を発見するがそれはAlphaGo自ら学習するということなので私が説明する事はできない。”と話すほどだ。 

AlphaGoの弱点は何だろうか。 これはイ・セドルだけでなくすべてのプロ棋士が知りたい主題になった。 

パク・ヨンフン9段が浮び上がった。 

彼の別称は‘神算’(※)という。 鬼のような計算力で半目を正確に当てる。 韓国ランキング3位。 現存最高の形勢判断力を誇る棋士だ。 

※訳注:元祖神算はイ・チャンホで、パク・ヨンフンは小神算とも呼ばれている。 

彼に尋ねた。 

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▲AlphaGoとの第3局が終わってイ・セドル(右側)周囲に同僚先後輩プロ棋士が駆せ参じて一緒に復碁した。
 

-AlphaGoの弱点は何か? 
 
“3対局を経ながらもAlphaGoの弱点は現れなかった。” 

-それでも第3局はイ・セドル9段の長所を生かして戦ったのではないか? 
 
“左上方面で行われた最初の戦いで滅びた。 そうした後右辺でAlphaGoの大ゲイマに付ける錯覚手を犯して事実上囲碁は勝つ道が消えた。”

- 1~3局のうち第3局がそれでも何かを調べてみるほどの手がかりがある内容ではなかったのだろうか? 
 
“第3局でのイ・セドル9段の滅び具合は第1局より大きい。 第1局は序盤に滅びてそれでも少しの希望を持つだけのことはあったが第3局は中盤に達して全く対策がなかった。 それでより一層AlphaGoの弱点が分かり難い。 AlphaGoがその後してみたことは勝利を確定しておいた状態でイ・セドル9段がどのように打ってくるかを観察しただけだ。” 

-力が商売であるイ・セドル9段が戦闘で滅びる理由が何か? 
 
“AlphaGo自体の戦闘力が強大だ。 戦うことによって制圧できないようだ。”

- 第2局序盤にはAlphaGoから異常感覚と見える手も出てきた。 
 
“AlphaGoが打った手が馴染まないのは事実だ。 見られなかったものなどであるから。 しかしじっくり考えてみれば一理ある手だった。” 

-それではAlphaGoと対抗する事ができる棋士は誰か? 
 
“いない。 イ・セドル9段以外の他のどんなプロ棋士でも勝てない。 中国最強コ・ジェ9段もAlphaGoに勝つことはできない。”

-なぜそうだろうか? 
 
“弱点が発見できないためだ。 AlphaGoは布石能力、動き、感覚、読み、形勢判断、ヨセまであらゆる分野で強い。”

-もしパク・ヨンフン9段が対抗するとすればどんな戦略で臨むだろうか? 
 
“戦略をたてることはできない。 AlphaGoから弱点が発見されないためだ。” 

-イ・セドル9段は残った4局と5局をどのように行わなければならないだろうか。 
 
“ただ正常にプレーするのが良いだろう。 弱点を発見する事ができると幸運だ。 そうなるとその弱点を他の棋士にも教えられるはずだ。 しかし五対局は相手の弱点を知るにはあまり少ない。”

-それでもあきらめることはできないのでは? 
 
“AlphaGoの弱点がまだ発見されていないけれど弱点として疑う部分はある。” 

-何か? 
 
“まずコウに対する把握が途中だ。 第3局でコウが登場したがすでにイ・セドル9段が滅びた以後に登場したことなのでAlphaGoは勝負と関係がないと判断してコウに対してそんなに気を遣わないようだった。

それでもAlphaGoがコウを運用する能力は完ぺきだった。 コウをしていて止めて上辺148に打ったのも良い手であった。 あたかもコウを正しくするとは思わないように動くが実際にコウをしなければならなくて取り出さなければならない決定的な時期には果断性があった。

それでも疑わしいのはこのコウがAlphaGoがとても優勢な中で行われたことなのでもし勝負所でもそうするだろうかという気がするためだ。 それでもAlphaGoが基本的に実力が優れているのでコウの変数にあまり期待してはいけない気もする。 

また、一つ、AlphaGoは自身が優勢だった時とても油断するような退く手を打つ。 本来油断すれば差が狭まって勝負は変わることもある。 AlphaGoはその緩急調節が完ぺきだろうか?”

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▲ (イ・セドル) "4、5局を見守ってほしい"


-また他の疑問がある。AlphaGoのように人工神経網が結びついてはいないが既存のモンテカルロ ツリー探索を主力にするプログラムは同時に色々な所、例えば左辺右辺中央右上などで複雑にからまる戦闘が出てくればプログラムの読みが急激に弱くなる弱点を見せると開発者が指摘してきた。

開発者はそのようなプログラムに勝ちたいなら色々な所の戦闘を同時に構成する戦闘をしろと人々に助言するさえする。 AlphaGoは深層神経網が共にするとかなり改善になっただろうが実際に気になることではある。 
 
“そうだ。 それもしてみなかった試みだ。 第3局も序盤に乱戦が登場するがいくつかの石があちこちでからまったことではなかった。 ある戦闘が一段落して次の戦闘につながってまた一段落して次へ渡る形だった。 色々な所で同時に行う戦闘もしてみるに値する。” 

-AlphaGoがプロ棋士の仲間になることができるだろうか? 
 
“もちろんだ。 歓迎する。 AlphaGoの考え方は本当に斬新だ。 私たちに新鮮な刺激を与える友達だ。” 
 
原文記事:パク・ヨンフン“AlphaGoの弱点は……”