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[チャレンジマッチ]時間別整理/ 'センドル(強い石)スタイル'も通じなかった
 
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 ▲イ・セドル9段(右側)が3局でもAlphaGoに敗れた。 中間戦績0-3になって五番勝負の優勝者はAlphaGoに決定された。
 

イ・セドルvsAlphaGoチャレンジ マッチ第3局 
イ・セドル、乱戦試みたがまた再び中押し負け

'センドル(強い石)'イ・セドルがまた負けた。 1・2局と違い自信で武装したがAlphaGoは巨大な'壁'だった。 'センドル(強い石)スタイル'も通じなかった。 予想通り乱戦で、意図的に急転を誘導したがかえってAlphaGoの鋭い反撃を受けた。

'Googleディープマインド チャレンジ マッチ'と名前がついた人間最高手と人工知能最高手間の五番勝負囲碁対決は12日午後ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテルで続行された第3局までイ・セドル9段が敗れることによって優勝者が決められた。 3-0、AlphaGoの完勝だった。

規定により五対局をみな打つことになるが残った二対局は果たして人間代表が'1勝でも'おさめられるかが関心事だ。 100万ドル(固定交換率11億ウォン)の優勝賞金はAlphaGoが占めてユニセフなど慈善団体に寄付される。

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▲AlphaGoの巨大IT企業に対抗してイ・セドルはミネラルウォーターとコーヒーを共にして孤軍奮闘している。
 

午後1時、石を交代する順序によりイ・セドルの黒番で始まった。 1局は実験的意味があったが油断もあって、2局はAlphaGoの変則手法に萎縮した姿だった。 かえってAlphaGoは人間が触れることができない存在ではないかという恐れまで生じた結果であった。

モニターに見えるイ・セドルは多少憔悴した姿だ。 だが、目つきは生きている。 コーヒー、ミネラルウォーターを共にする孤軍奮闘の戦いだ。

初手は右上隅星だった。 1局の小目より一間中央へ向かった。 15秒を考えた。 AlphaGoは右下隅星。 プロの囲碁では礼を失するといってあまり打たない所だ。 1分38秒がかかった。 先んじた二対局でAlphaGoは30秒から1分30秒間に着手する手が多かった。 時間使用にある程度のパターンがあるようだ。 

引き続きイ・セドルがすぐに左上小目を、AlphaGoは左下星を占めて四隅の主人が遮られた。 AlphaGoの右下隅大ゲイマジマリはどことなく古風だ。 イ・セドルは上辺と左辺に大きい形を構築してAlphaGoの削減を誘導し、強力な切断にせん断を求めた。 序盤から急転様相だ。

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▲ 白1の軽い動きにイ・セドルは黒2で付けて白を分断した。 'イ・セドル スタイル'だ。
 

3局に先立ちプロ棋士会会長であり囲碁解説者であるヤン・ゴン9段は'0 or 100'作戦で積極的で果敢に勝負をかけるのが良いという見解を明らかにした。地合いが関係ない囲碁、死活が勝負になる囲碁を例にあげた。 これがイ・セドルの長所を生かしてAlphaGoの長所を避けていく戦略というものだ。

左上攻防戦の結果は白が良い側に行っているという検討棋士の大半の意見。 AlphaGoの着手もはやい。 10秒後に打ったりもする。

"いやあ……。"

AlphaGoから感心するほどの手が出てきた。 あまり思いつかない予想外の一手だ。 発想が自由だ。 時期尚早に勝負所が到来した。

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▲ 白2、良い手に見えるという解説陣の説明だ。
 

妥協しようとするAlphaGoと妥協は困るというイ・セドル。 どうせ後半に行けば不利だという判断で起ころうか。 3局のイ・セドルは一手一手強烈だ。 無理なような気もしたが中盤戦に勝負を見ようという意志のようだ。

"今までAlphaGoの手順と動きは本当に習うことが多いですね。"

2局時は序盤に多少異常感覚が出てきたようだったが3局では完ぺきに見えるというソン・テゴン プロの話だ。

"ああ、本当に恐ろしいですね。"
"黒が苦しく見えます。"

ハンゲーム囲碁ナ・ヒョン解説者も同じ目で診断している。 黒が戦う事にならないならば苦しいという説明だ。 序盤に積極的に打ったが結果的に失敗に見えるということ。 囲碁TV解説者のコメントも悲観的だ。 1時間30分が過ぎた時点で時間使用はイ・セドルが1時間、AlphaGoが28分。

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▲ 1時間30分の間の進行状況。
 

勝負所で'ノータイム'で着手するAlphaGoだ。 選択もまた最強だ。 容易ではない戦いだがイ・セドル9段が最もよく打つことができるスタイルで進行されるので見守ろうという囲碁TVイ・ヒソン解説者。

"左上から始まったイ・セドル9段の攻撃は失敗と見なければなりませんね。"

2時間の間激しく展開した大型の戦いに対するナ・ヒョン解説者の評価だ。 それでも難しい状況からは抜け出した。 イ・セドルは1時間20分を、AlphaGoは38分程を使った。

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▲左下隅大きな所を手抜きして黒1で付けて行ったイ・セドル。 揺さぶりであろうか。 形勢が良いと見ないのは明らかだ。


勝敗を離れて心残りなしに戦っているイ・セドルだ。 "碁盤に陥って行くようだ"というイ・ヒソン解説者。 "私たちが見たかったイ・セドル9段の内容"というソン・テゴン解説者。

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▲左上白大石攻撃にオールインしようとするイ・セドル。 だが、黒1で打つ前、以前に右下隅白一子の頭を付けて行く前に2の所を先に打って眼形を奪わないのは惜しい。 失敗であった。 白2ですぐに安定を企てるAlphaGoだ。



"本当に冷静一手です。 あたかも人なら'勝ちました'という意味です。 人ならば当然中央にノビたと思いますが。"

左上隅の手に対して冷静なことで有名なナ・ヒョン解説者なのだがますますAlphaGoに陥るようだ。 もう地で競争するには黒が難しくなった。 人々が言う'悪手'にも意に介さないAlphaGo。

"歴史上最高手の長所をみな吸収しました。" 

この言葉はAlphaGoが左上隅に応酬打診した時点でのキム・ヨンサム解説者のコメントだ。

イ・セドルが不利な形勢で対局はますます狭くなっている。 弱り目にたたり目で時間も10分余りしか残っていなかった。 反面AlphaGoの残り時間は50分余り。

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▲左上隅白1はAlphaGoの勝利宣言であろうか。 黒が手を抜けばコウに行くのだが応酬するのはそのまま負けるところだ。 右辺白を攻撃しなければならない。

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▲イ・セドルの黒1。"今日はAlphaGoのようだ"という解説者の異口同音。
 

右辺攻撃する過程でイ・セドルの錯覚まで出てきた。 左下隅でコウを仕掛けていったイ・セドル。 今回のシリーズで初めてコウに行くのかと思われたがAlphaGoはとぼけた。

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▲爆破特攻隊投入。 最後の勝負の賭けだ。
 

イ・セドルが127手目で秒読みに入った。 時間はもう一つの敵だ。 AlphaGoは40分余りを残している。 諦めたような表情が画面に映った。

"読みとみるよりその状況で勝つ確率が高い手を打つのだがこのように動きが自然に続きます。 ますます人間らしくなります。"

ソン・テゴン解説者の話だ。 イ・セドルは131手を打つ前に秒読みをさらに使った。 最後の秒読みの圧迫を受けて下辺で最大限AlphaGoを困らせた。

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▲ 白1はAlphaGoの失敗という解説者。 3の所を出なければならなかったということ。 そうであるかと思えば黒2では下辺星の所を打ってなぜコウにしなかったのだろうか。


"オオオオオ……。"
"コウにしたら部分的に成功なのだが……。"

コウにしないことに対する解説者の反応だ。 イ・セドルはすぐにコウをするにはコウ材が不足だと判断した形だが実戦進行ではさらに難しくなった。 

回り回って下辺ではコウに出た。 ところが不思議にもAlphaGoがコウを避ける印象だ。 もちろん引き伸ばしたくなるがAlphaGoのエラーであろうか。

コウをしてイ・セドルが少なくない利益を上げた。 ところがこれもAlphaGoの計算にあったのではないだろうか。 それでも形勢はAlphaGoが良いので……。

"コウ材を使います。 本当に言葉が出てこないです……。"ナ・ヒョン解説者が感心する。
"ああ、本当にとても正確です。"今度はソン・テゴン解説者だ。

結局イ・セドルが石をおさめた。

AlphaGoはコウも完ぺきだった。 対局終了時刻は5時12分。 ランニング タイムは4時間12分だった。 消費時間はイ・セドルが制限時間を全て使って最後の秒読みに入って、AlphaGoが8分12秒を残した。


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▲光化門(クァンファムン)プレスセンター屋外モニターで第3局が中継されている。
 

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イ・セドル-AlphaGo五番勝負第3局
●イ・セドル9段vs ○AlphaGo
結果:AlphaGo、176手白中押し勝ち 

15から難しい戦い。
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31がどうしても敗着のようだ。
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32が良い手で48までなっては白の流れ。
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その後イ・セドル9段がずっと揺さぶったがAlphaGoが完ぺきに対応した。
(総評:ナ・ヒョン6段)
原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 


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