AlphaGo、既存の囲碁理論打破か

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▲私たち人間の考えが正しいだろうか?AlphaGoとの2回目の対局で負けたイ・セドル(座っている) 9段がホン・ミンピョ9段と敗因を検討してみている。

 
はっ!、ア!、ホオ!

イ・セドル9段との最初の対局で冷静な攻撃で勝利して衝撃を抱かせた人工知能AlphaGoは2回目の対決で想像を超越するプレーを広げて人間世界を驚かせた。 

Googleディープマインド側はすでに数回も開かれたプレスブリーフィングでAlphaGoがpolicy network、その中でもvalue networkが自己の強化学習を経る過程で戦略を創り出すと明らかにしたことがある。 しかしそれが人間の創造力に肩を並べるかどうかは相変わらず疑問だった。 

10日ソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズ ホテルで開かれたディープマインド チャレンジ マッチ2局でAlphaGoはそのような疑問を一蹴した。 既に蓄積された囲碁理論と相反する動きを見せた。 明白な悪手と指摘されてきた手もよどみなく打った。 そのように打ってイ・セドル9段に中押し勝ちをおさめた。 '変なことは変なものだ。 AlphaGoの手法は相変らず問題であり勝負は他の変数によって分かれた'と話す人もいる。 

しかし局後記者会見でイ・セドルは“今日AlphaGoは完ぺきだった。 私の完敗だ。”と言って“私が有利だった瞬間がなかった。”と話した。 AlphaGoの‘異常感覚’を指摘しないのだ。

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▲AlphaGoの石は何となく堅く接続できていて直線形態が現れる。 これはイ・セドル-AlphaGo対決の記録係チョン・ユジョンさんが(研究生出身)記した部分。 ソ・ポンス9段が説明した"囲碁の要は連結"という言葉が浮び上がる。 連結だけ上手くすると考えても勝つことができるということだ。 全盤を一つに全て連結された囲碁はなかなか負けない事を考えれば一理ある言葉だ。



世界はAlphaGoが囲碁のパラダイムを変えたことかと沸きかえる。 
分からない。 目がくらむようだ。 それが正しくても今分析が始まる段階だろう。 

イ・セドル9段は記者会見が終わった直後、ホテルに用意された自身の部屋に戻って復碁を始めた。 復碁には囲碁国家代表チーム コーチであるパク・ジョンサン9段とホン・ミンピョ9段も参加した。 

その内容をそっと取り出してみる。 これにより、誰の指針も聞かないまま棋譜を分析して自分自身と対局して実力を積み重ねた人工知能AlphaGoの解釈方式を類推するのに少しは役に立つようだ。 まだAlphaGoは自身の姿をすべて見せていない。 コウを行った時どのように対処するかもまだ分からない。 

 

▼参照図1
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黒1の手は定石だ。 問題は突然手を引いて上辺へ向かった黒3だ。 プロ棋士ならばこのように打たない。 手を引く姑息な手段なら黒1を打たずに手を引く。 すると下辺黒が軽くて身動きしやすい。 しかし今は下辺が重い。 しかし検討してみるとこのように置けないこともないという意見が出てくる。 一勝負の囲碁にすぎないというもの。 

 

▼参照図2
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黒1で覗いて白2でつながせたことは相手陣営をより一層強化するので部分的に悪手だ。 このような交換をしておけば右下隅には何の後味も残しておくことはできない。 AlphaGoはいったいなぜ黒1に打ったのだろうか。 



▼参照図3
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黒1のカタツキ。 人間界では想像しにくい手だ。 右辺白を強くする公算がある。 ところが黒1こそ‘創造的’である手だと話しても良いようだ。 言い換えれば良い手だ。 



▼参照図4
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白1のように辺側で防いで黒2と交換されれば最初の▲と△の交換が中央側に力をのせるのにあつらえ向きとして作用して結局は利益を見た交換に変わっている。

中央が何でそんなにすごいだろうかと思うが遠く左下には黒Aでつないで再び戦う変化が残っていて中央厚みの価値はもっと大きい。 AlphaGoの注文通りにしたくなかったイ・セドルは非常に悩んだし実戦で白1に置かなかった。

なかなか信じられないがAlphaGoはここまでの将来を見通して▲と△の悪手交換をしたと見なければならない。 
 
AlphaGoの考えは将来戦闘に備えて力を備蓄するということだった。 そうするために見せたこの動きが歯車のようにかみ合わさって有機的に作動する。 AlphaGoが見せた序盤から中盤までの手は全て一貫した脈絡に強く連結されているような特性を現わしている。 

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▲イ・セドルvsAlphaGo対局が繰り広げられているソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズ ホテルは取材陣でいっぱいだ。



▼参照図5
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今はAlphaGoの戦闘力と大勢観を見る番だ。 下辺で圧迫されている白(イ・セドル)がどのように収拾するのかが課題。 

 

▼参照図6
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乱戦での戦闘力を長所とするイ・セドルが白1・3に出てきて切った場面。 以後10まで進行された結果はすぐにイ・セドルの成功のように見えた。 下辺で苦しめられるかも知れなかった石をわかりやすく収拾したためだ。 しかしもう少し進行された場面を見れば結果はその反対だったということがわかる。 


 
▼参照図7
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以後の実戦進行を調べよう。 黒1は人間の手法なのだが良い手法として知られている。 今の状況でも適切だ。 黒3で押したこと、黒5で一つハネておくのも白を重複で作って地で利益を見る手法。 引き続き黒7で釘を刺すとすぐに上辺にすてきな黒陣営が繰り広げられる。 この時点でAlphaGoが優勢な局面になった。 

 

▼参照図8
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イ・セドルは局後参照図5の時点から出てきて切るのではなく今のように白1でアタリを打っていなければならなかったと後悔した。そうしたら以下7まで黒の形態が崩れて確実な優勢を捉えることができた。 

 

▼参照図9
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もし白1にAlphaGoが黒2で受けるならば以下9までなって白(イ・セドル)の姿勢が良い。 下辺接戦だけおいてみた時イ・セドルにも機会があったということがわかる。 また、AlphaGoは部分戦で遠く見通して非常に正確な読みをする事を確認する事ができる。 

 

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▲そら見なさい!私が5対0で負けた理由があると。。。あたかもこのように話すようだ。昨年10月AlphaGoに0-5で負けた樊麾がインタビューする姿。快勝を大言壮語したイ・セドル9段が0-2で押されるのを見てこのように抗弁(?)しなかったのだろうか。樊麾2段はグーグルチームの中国ルール諮問委員として同行した。

 

▼参照図10
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イ・セドルが△に攻めた時、黒1がこの囲碁で最も光った一手だ。 黒1は人間が見るには限りなく緩く見える。 自身の陣営に入ってきた△を気にしないようだ。 遠くからそれとなく圧迫するように見られる。 この手はノータイムで置かれたが白がどのように動くのか皆知っているというような感じを与える。 

 

▼参照図11
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以後実戦ではAlphaGoが上辺を全て渡っていって実利を占める。 AlphaGoが確かに勝勢を固める瞬間だった。 

AlphaGoが囲碁を理解する固有方式はまだよく分からないがAlphaGoは自身が囲碁を理解したように打ってイ・セドルに勝っている。

二対局を打って今まで知るようになった事実はAlphaGoがとても遠く見通すということであり、全体戦略のためならば部分的な悪手はいくらでも打つという事実だ。 

人の脳をまねるAlphaGoが古代から現代に達する囲碁理論に新鮮な波紋を起こしている。 
 
原文記事:AlphaGo、既存の囲碁理論打破か