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[チャレンジマッチ]時間ごとの整理/AlphaGoが囲碁パラダイム変える
 
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 ▲イ・セドル9段(右側)が2局でもAlphaGoに敗れて崖っぷちに追い詰められた。 目につく失敗がなかったが不思議な程形勢は侮れなかった。
 

イ・セドルvsAlphaGoチャレンジ マッチ第2局 
渾身尽くしたイ・セドル211手で中押し負け

'人類代表'イ・セドルがまた再び敗れた。 前日1局中押し負けに続く2連敗だ。 囲碁界はまた再び衝撃に包まれた。 

イ・セドル9段は10日午後1時からソウル、光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテル特別対局室で行われた'Googleディープマインド チャレンジ マッチ五番勝負'の第2局で211手でAlphaGoに中押し負けした。 イ・セドルは今後残っている3度の対局を全て勝ってこそ人間と人間が作った人工知能間で行う世紀の対決で勝利する事ができる。

焦眉の関心の中'人類代表'と'人工知能'が繰り広げる囲碁対決の二回目の対局でイ・セドルは早目に優位に立った。 AlphaGoは昨日とは違う姿だった。 '悪手'と考えられる手を平然と打った。 '変則'というには衝撃的な手がひきつづき打たれた。

"伝達者のマウス ミスではないのか?"
 
"習う学生が打ったとすれば先生にかなり叱られることだが?"

今まで'人間囲碁'の理論では想像できない着手などに首をかしげた。 その一方で1局でAlphaGoの強い実力に接したことだし慎重だった。

"私たちが経験する事が出来なかった新しい方式か?"
 
"囲碁のパラダイムが変わることもあるのではないだろうか。 これまで見落としている点を想起させる一歩進んだ手?"
 
"AlphaGoの頭の中が気になる。 勝たなければならない相手でもしながら習う点もある。"
 
"AlphaGoによって大勢観が増えるようだ。 視野が広くなるようだ。"

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だが、AlphaGoの'内容が薄い手'にイ・セドルが優勢な局面で中盤に入った。 イ・セドルとしてはかなり安全に打つのではないかと思うことがあっただけに仕損じた手はなかった。 開始2時間の消費時間はイ・セドルが1時間12分、AlphaGoが48分。 イ・セドルが24分程をさらに使った。

地が不足したAlphaGoは中央の弱い石を放置して上辺地を守ってバランスを合わせて出てきた。 ハンゲーム囲碁パク・ジウン解説者は"バランス感覚"が長所といった。 イ・セドルは慎重だった。 攻撃する機会で実利に手がかかった。 普段と違う姿だった。

イ・セドルが上辺黒の領域に浸透した時には皆知っているというように'ノータイム'で対応した。 あたかも'時間攻撃'をするようだった。 大きく捉えに行くという手、おおらかな攻撃だった。 ノータイムの連続だった。 かえって解説陣が癇癪を起こす姿。

イ・セドルは切りながら(104)勝負をかけた。 形を重視するAlphaGoは後退しイ・セドルが得した。 その後にはAlphaGoの勝負の賭け。 ひきつづき勝負手が落ちた。 攻撃するAlphaGo。 これまで開始3時間が流れた。 消費時間パターンは1時間前と似たようにイ・セドルが27分をさらに使った。

中央補強が必要な時点。 しかしイ・セドルはその大石に手を抜いた。 その手助けに微細な震えが起きた。 地で相当な利益を上げた。 形勢リード。 パク・ジウン解説者は"AlphaGoは形を非常に重視するスタイル"としながら"イ・セドルがその点をよく看破して緩急調節が上手で局面をリードしたようだった"と言った。

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問題は大石の生死。 大石が無事に生きれば勝利だ。 ところがイ・セドルはいくらも残っていない時間を注ぎ込んで熟考すると右上隅ヨセを急いだ。 

"あ……。 これはないです……。"
 
"中央の方がもっと大きくないですか……。"

解説陣の悲鳴が出てきた。 そのせいで中央白が離れて行った。 どちらが良いかわからない形勢に変わった。 冷静に診断して地ではAlphaGoが逆転した。

すぐにイ・セドルの右上隅勝負の賭けが登場した。 そして146手目を考える途中秒読みに入った。 AlphaGoは20分を残した時点(AlphaGoは当然の応酬に考えて相手に時間を与える姿を見せた)。 152手を打つ前に秒読みを使った。 154手を打つ前に更に一回使用して最後の秒読みに入った。

左辺で今回の対決中初めてコウが出てきた。 小さなサイズ。 やがて上中央ヨセでAlphaGoが勝負を決めた。

"よく打ちます、AlphaGo……。"

パク・ジウン解説者が嘆きなのか、嘆声なのか解説コメントを上げた。 イ・セドルの表情がゆがんだ。

"え……。"

AlphaGoにとんでもない失敗(?)が出た。 そのまま行けば勝ったが突然中央の'落ち穂'を拾った。 瞬間イ・セドルが画面を見つめた。 本当にこのように打ったのかというように。 明確にイ・セドルが得した。 ところが形勢はAlphaGoが不利ではない。 

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"このように負けると苦しいのですが……。"

不思議だというパク・ジウン解説者。 AlphaGoが整理する能力が優れるといった。 イ・ヒョンオク プロは"人間が作った囲碁の神"と言った。

"どうしてこんな事が。 今は黒が勝ちました。"

SBS TVソン・テゴン解説者の話だ。 

"視聴者の皆さんには申し訳ありませんが、イ・セドル9段の敗着を探すことができないです。 人間の目で見る時は失敗はAlphaGoだけしていましたよ。" 

ソン・テゴン プロの解説が続いた。

"本人の実力を発揮したのに負けました。 衝撃が昨日よりもはるかに大きいことのようです。 今まで分かっていた理論と解説をすればAlphaGoの囲碁は答が出てこないですね。"

イ・ヒョンオク プロの話だ。

イ・セドルの失敗がなく、AlphaGoは人間の目に見えるおかしな手を打ったがバランスが大きく崩れない点が不思議に思った。 "新概念の囲碁運営"をしている。 感じ上では明らかに良くあるべきでそうではなかった。

AlphaGoは199手を打つ前に秒読みに入ったが勝負とは関係がなかった。 対局終了時刻は開始から4時間26分が過ぎた5時26分。 消費時間は双方2時間ずつの制限時間を全て使ってイ・セドルが最後の1分秒読みに入って、AlphaGoが秒読み3回を残した。

イ・セドルが崖っぷちに追い込まれた中で第三局は明日一日休息を取った後、12日午後1時に続行される。 コミは7目半、制限時間は2時間、秒読みは1分3回。 ハンゲーム囲碁はナ・ヒョン プロが文字生中継をする。

世紀の対決は3勝をおさめた側が100万ドル(固定交換率11億ウォン)の優勝賞金を取りまとめる。 賞金の他にイ・セドルは五対局をみな打つ条件で15万ドルを受けて、また、1勝あたり2万ドルの勝利手当ても取りまとめることができる。 


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イ・セドル-AlphaGo五番勝負第2局
●AlphaGovs ○イ・セドル9段
結果:AlphaGo、211手黒中押し勝ち 

序盤はAlphaGoの異常感覚が多かった。 相手を意識してイ・セドル9段も違うように打った。 白が有利な流れで64が緩着。 右上辺に侵入する時期。
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67までバランスが合わされた。
28


73も81も良い手。
32
36


130では135に打ちたい。
41
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その後にはAlphaGoの仕上げが引き立って見えた。
(総評:パク・ジウン9段)
原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 


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