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[農心杯]イ・セドル、村川制圧… '上海大勝'の開始

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 ▲韓国チームの最後の走者として出場した主将イ・セドル9段(左側)が日本の4番手村川大介8段を中押し勝ちで制圧して逆転優勝に向かった一歩を踏み出した。
 

第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦11局
イ・セドル、村川破って明日レン・シャオと対決

4連勝に向かった出発線に立ったイ・セドル9段が第一歩をさわやかに離した。 イ・セドルは2日午後中国上海グランドセントラルホテル特別対局室で広がった第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦11局で日本の村川大介8段を220手で中押し勝ちで破って初勝利を刈り取った。

農心杯は韓中日三ヶ国の代表棋士が5人ずつ出場して連勝戦で覇権を争う国家対抗団体戦。 先立って1・2ラウンドで4人の兵力を失った韓国チームに最後の砦として出撃した主将イ・セドルが逆転優勝を編み出すためには4勝が必要な状況だ。 

村川が脱落する事によって各国の残余兵力は日本が主将井山裕太1人で、中国がコ・ジェとレン・シャオ2人だ。 イ・セドルがこれらを全て相手にして勝ってこそ韓国が優勝する事になる。

イ・セドルは韓国時刻明日午後3時に中国が4番手として発表したレン・シャオ7段を相手に2連勝狩猟に出る。 2013年と2015年に中国甲級リーグで一回ずつ勝ったことがある相手だ。

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▲イ・セドルは代表選抜戦に出場しなかったけれどワイルドカードを受けて終列車で合流した。


村川との対決でイ・セドルは周到綿密な読みを見せてくれた。 まだ生きてなかった両側の黒大石に対して緩急を調節する攻撃で流れに乗って、後半に入っては左下黒を圧迫して右辺の勝負コウで降書を催促した。 村川はしつこく持ちこたえたが力不足だった。 イ・セドルはこの勝利で相手戦績でも2勝1敗で先んじた。

この日は1983年3月2日生であるイ・セドルの満33才誕生日でもありながら彼を囲碁の道に初めて導いた師匠であり精神的支柱であった父の命日でもあり意味が増した。 

'囲碁三国志'と呼ばれる農心辛ラーメン杯は優勝国にだけ賞金を授ける。 今回の大会の優勝賞金は従来2億ウォンで大幅増額された5億ウォン。 5億ウォン賞金の初めての大会でもあり、AlphaGo'との対決を前にして'人間代表'としても肩がさらに重いイ・セドルだ。

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▲イ・セドルの農心杯成績は初めて出場した10回の時4番手に出て優勝を決定したのをはじめとして通算5勝1敗だ。

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第17回農心辛ラーメン杯第10局 
●村川8段vs ○イ・セドル9段
結果:イ・セドル、220手白中押し勝ち 

62・64が鋭い手。
38
43


76まで白優勢。
48


109からコウに行って出て乱れたが139が誤ったミス。
52
56


152でコウ材を使いたいところ。
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148まで大きく利益を見た白が勝利を固めた。 
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原文記事:ハンゲーム - 楽しいコンマ、Goハンゲーム! 


棋譜再生


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◆第17回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦日程 

本戦1ラウンド(中国、重慶):10月20日(火)1局~ 10月23日(金)4局
本戦2ラウンド(韓国、釜山):11月27日(金)5局~ 12月1日(火)9局
本戦3ラウンド(中国、上海):2016年3月1日(火)10局~ 3月5日(土)14局

◆農心辛ラーメン杯韓・中・日選手名簿 

韓国:イ・セドル(1勝)、パク・ジョンファン、チェ・チョルハン(2連勝)ミン・サンヨン、ペク・チャンヒ
中国:柯潔、連笑、古力(3連勝)、鄔光亜(1勝)范蘊若
日本:井山裕太、村川大介、河野臨、伊田篤史一力遼(3連勝)

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イ・セドル、次の対戦相手は、「連笑」 

本戦11局で村川大介に勝利

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 ▲ 11局勝者はイ・セドルだ。 日本主将井山裕太が最後まで復碁に参加した。


無数にパンチをくらったが、ふらつきながらもよく倒れはしない。 村川大介、本当によく持ちこたえた。

不利そうに見えても最後まで地のバランスを合わせて、3度のコウで碁盤を渦に巻き追い詰めた。 勝ったがイ・セドルも村川大介の粘り強さに少し真っ青にならなかったのだろうか?

3月2日中国上海グランドセントラル ホテルで開かれた第17回農心辛ラーメン杯本戦11局でイ・セドル9段が村川大介8段を相手に220手で白中押し勝ちした。 復碁ではイ・セドルは非常に疲れた表情だった。 特に上辺コウに関し色々な変化図を提示して実戦より黒がより良い参照図を描いた。 

検討室のコ・ジェ9段は"白が悪いことがなかった。"と話した。 復碁中にイ・セドルは"囲碁は白がずっと気楽だったが、上辺コウでちょっと難しい部分があった。 コウの過程で相手にも機会があったようだ。"という所感を明らかにした。 

次の12局では中国チームはレン・シャオ7段が出場する。 イ・セドルとレン・シャオは中国甲級リーグで13年、15年に二回会った。 この二人の対局は全てイ・セドルが中押し勝ちをおさめた。 レン・シャオは"イ・セドルは本当に強い棋士だ。 しかし勝つことができるという自信を持って対局に臨む。"と臨戦所感を明らかにした。 

レン・シャオは昨年農心辛ラーメン杯でキム・ジソク9段に勝って中国優勝を決定した強打者だ。 イ・セドルとレン・シャオの農心辛ラーメン杯本戦12局は3月3日午後3時から同じ場所で開かれる。 この対局もサイバーオロが生中継して対局室ではユン・ジュンサン9段が解説する予定だ。 

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▲イ・セドルの次の相手は中国棋士レン・シャオだ。

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▲全般的にイ・セドルの完勝局だ。 復碁は主に上辺コウの駆け引きに対する変化と手順に関して言葉が行き来した。


農心辛ラーメン杯は韓国、中国、日本代表各5人が出場して連勝戦方式で対決する方式だ。 韓国が十一回優勝し中国が四回、日本が一度優勝した。 

大会は韓国棋院が主催・主管して(株)農心が後援する。 優勝賞金は5億ウォンであり本戦で3連勝一選手には別に1、000万ウォンの連勝賞金(3連勝後1勝追加するたびに1、000万ウォン追加)が支給される。 制限時間は各自1時間に1分秒読み1回が与えられる。 

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▲ "ひょっとしてここで不利じゃなかったですか?"と言って笑うイ・セドル。

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▲日本主将に出る井山裕太も復碁を一緒にした。

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▲最初の峠は越した。 イ・セドルとレン・シャオが対決する本戦12局は3月3日午後3時(韓国時刻)に同じ場所で開かれる。 
原文記事:イ・セドル、次の対戦相手は、「連笑」